歴代最強馬を部門別に超厳選!6部門毎で「最強馬」を知れる!真の最強はこの馬だ!

歴代最強馬 競馬特集

「結局、歴代最強馬はどの馬!?」

競馬に精通されている方ならだれもが一度は考えたことがあるのではないでしょうか。

最強馬を考察するのも競馬の楽しみのひとつです。

しかし、競走馬にはそれぞれがもつ長所や適性距離があるのでなかなか決めづらいですよね。

そこで、当記事では距離や舞台を分けて、部門ごとにTOP3をまとめてみました。

なお、独断と偏見で選んでおりますので、そちらご了承ください。

■各部門紹介

  1. 歴代最強短距離馬TOP3
  2. 歴代最強マイラーTOP3
  3. 歴代最強中距離馬TOP3
  4. 歴代最強ステイヤーTOP3
  5. 歴代最強ダートホースTOP3
  6. 歴代最強牝馬TOP3

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歴代最強馬の条件は?3つの定義で評価!

最強の定義

そもそも、歴代最強馬ってどのようにして決まるのか、気になった方もいるでしょう。

最強馬の定義は人それぞれなので、これといった答えは存在しません。

当記事では、

  1. 過去に強い相手とレースを行い、先着している。
  2. 獲得したG1の数
  3. 過去の戦績

この3要素を基に、最強馬を考察していきます。

歴代最強短距離馬TOP3

短距離コース

短距離馬とは、1,200mをはじめ、1,000mから1,400mの距離を得意とする馬のことで、【スプリンター】とも呼ばれます。

短距離戦はレースの中でも距離が短いため、出遅れや馬群に包まれるなど、わずかなミスが勝敗を決することもしばしばあります。

そのため、短距離戦で安定した成績を残すのは、中距離や長距離レース以上に難しかったりします。

しかし、歴代の短距離馬の中にはどんな舞台でも安定した活躍を見せたり、抜群のパフォーマンスで競馬界を蹂躙した馬もいます。

当記事で推奨する最強短距離馬はコチラです!

【最強短距離馬TOP3】

1位:ロードカナロア

2位:サクラバクシンオー

3位:デュランダル

第1位:ロードカナロア

歴代最強短距離馬第1位は、2010年代はじめに大活躍したロードカナロアです。

ロードカナロアは父が名種牡馬キングカメハメハで母は短距離レースを5勝したレディブラッサム。

キングカメハメハ産駒最強の短距離馬という人もいれば、日本競馬史上最強のスプリンターと豪語する人もいるほど。

ロードカナロアは現役時代に幾多の記録を更新しました。

例えば、サクラバクシンオーに次ぐ、史上2頭目のスプリンターズステークス連覇を成し遂げたことです。

はじめて挑んだスプリンターズステークスは、データ上死に枠と言われた8枠16番に入りながらも差し切り競馬で勝利しました。

そして、連覇のかかったスプリンターズステークスでは負けたら引退することを前提に挑み、見事勝利。

G1馬らしい競馬で連覇を成し遂げたのです。

これだけでも偉業ですが、それ以上にロードカナロアの株を上げたのが日本馬初の香港スプリント制覇です。

当時、香港スプリントは凱旋門賞以上に勝つのが難しいレースと言われていました。

なぜなら、香港競馬はスプリンターのレベルが世界規模でみても非常に高かったからです。

しかし、ロードカナロアはスプリンターが集う香港スプリントにおいて、先行競馬から抜け出して見事勝利したのです。

また、翌年の香港スプリントも制しました。

その年は引退宣言したオルフェーヴルが最優秀4歳牡馬を獲得していましたが、年度代表馬にはロードカナロアが選出されたのです。

通算成績14戦13勝。

獲得G1数6つ。

短距離馬としては信じられませんが連対率は93%に上ります

種牡馬としてもアーモンドアイやダノンスマッシュを輩出して活躍しているロードカナロア。

現在は父親として、競馬界を盛り上げる存在になっています。

第2位:サクラバクシンオー

古くから競馬に触れられている人にとってはサクラバクシンオーこそ最強の短距離馬という人もいるでしょう。

サクラバクシンオーは日本競馬史上初となるスプリンターズステークスを連破した馬として有名ですね。

デビュー前はスピードに長けていただけではなく、馬体も良かったため関係者の中では中距離レースの皐月賞やダービーも視野に入れていたそうです。

デビュー戦をあっさり勝ったサクラバクシンオーは少しずつ距離を伸ばします。

しかし、サクラバクシンオーの面白いところは1,200m以下のレースでは結果を残しているのに、1,400m以上のレースは一度も勝ち切れていないことです。

事実、3歳のころに挑んだ皐月賞出走権利が得られるスプリングステークス(中山芝1,800m)は、4コーナーの時点で一杯になり、キャリア初の二けた着順に沈んでいます。

このレースを境に、短距離からマイルを軸に使われるようになりました。

余談ですが、このスプリングステークスはのちにクラシックタイトルを手にするミホノブルボンやライスシャワーも出走しています。

短距離、それも1,200m以下のレースの成績と、1,400m以上の成績の差が極端であることも名スプリンターに支持される要因でしょう。

引退後は種牡馬入りしました。

産駒もビッグアーサーやベルカントなど、父と同じく短距離で活躍する馬が多いです。

母の父としても、ファストフォースやビアンフェといった短距離馬を出していますが、ときどきキタサンブラックのようなステイヤーも産み出しています。

最終的に、史上初のスプリンターズステークス連覇を成し遂げたサクラバクシンオーを第2位に位置付けました。

第3位:デュランダル

その鋭い末脚をもって短距離界の頂点を走り続けたデュランダルは、2000年代前半に活躍した短距離馬です。

デュランダルは追い込み競馬で短距離界のトップに君臨し続けました。

そもそも、短距離レースは距離が短いため前半からハイペースで飛ばしてもゴールまで残れる可能性が高いです。

そのため、ほかの距離のレースと比較しても逃げや先行馬の好走率が高く、差しや追い込み馬が短距離レースで結果を残すのは難しいのです。

しかし、デュランダルは追い込み一辺倒の競馬で活躍しました。

ところでデュランダルは気性が激しい馬でした。

初めて騎乗した武豊騎手が、デュランダルの気性を見て、

「大外から追い込んだ方が力を発揮できる」

と感じ、追い込みのスタイルが確立されたようです。

古馬になってからは気性難トレーナーとして今も名高い池添騎手がコンビを組みます。

池添騎手はオルフェーヴルやメイケイエールといったクセ馬を手なずけましたが、このころから気性難の馬と相性が良かったのでしょう。

古馬になってより一層追い込み馬としての才能を発揮し、最終的にはスプリンターズステークスやマイルチャンピオンシップなど、合計3つのG1タイトルを手にして引退しました。

歴代最強マイラーTOP3

マイル

「1,600m」の距離のことをマイルといいます。

そして、マイルを得意とする馬をマイラーと呼びます。

マイラーは1,600mの距離だけ使われている馬は意外と少ないです。

先ほど紹介したデゥランダルのように、短距離の舞台や後述するモーリスのように、芝2,000mで活躍する馬もいて、二足の草鞋で活躍するケースが多いです。

当記事で紹介したい歴代最強マイラーはコチラです!

【最強マイラーTOP3】

1位:タイキシャトル

2位:グランアレグリア

3位:モーリス

第1位:タイキシャトル

タイキシャトルは1994年にアメリカで生まれた競走馬です。

いわゆる〇外と呼ばれる馬で、当時外国産駒はクラシックレースに出走できなかったので、マイルを中心にレースが組まれました。

デビューはダート戦でした。

ダートマイルであっさり勝ち星をつかむと、芝レースでも結果を残します。

4歳時(旧表記・現在の3歳)にダートマイルのユニコーンステークスを制して初重賞をつかむと、その年のスワンステークス(芝1,400m)も手にしました。

芝ダートの重賞タイトルを引っ提げて挑んだマイルチャンピオンシップは6頭のG1馬に加えてのちに伝説の逃げ馬であるサイレンススズカも参戦していました。

ハイレベルの一戦となりましたが、ハイペース競馬のなかで好位をつけて競馬を行い、最後の直線も抜群の手ごたえで完勝しました。

この1戦で初重賞を手にしましたが、その後、スプリンターズステークスや翌年の安田記念を制します。

さらには、フランスで開催された直線マイルレースのジャック・ル・マロア賞にも出走し、勝利します。

このジャック・ル・マロア賞は2022年にバスラットレオンが出走したことでも話題になりました。

2022年現在、このレースを制した日本調教馬はタイキシャトルだけです。

通算成績13戦11勝で敗れた2戦もそれぞれ2.3着に入線していて複勝率100%の安定感で引退しました。

種牡馬としてはウインクリューガーがNHKマイルカップを制し、メイショウボーラーがフェブラリーステークスを制しています。

父同様、芝ダートを選ばず、マイル以下のレースで活躍している馬が多いのです。

引退後は功労馬として余生を過ごし、2022年8月に老衰のため、亡くなりました。

第2位:グランアレグリア

2010年代末期に活躍したグランアレグリアはディープインパクト産駒最高の短距離・マイラーとして知名度の高い牝馬です。

抜群の手ごたえから繰り出す追い込み競馬が得意で、常に第一線で活躍していました。

グランアレグリアが本格化したのは3歳の暮れです。

桜花賞を快勝し、クラシック路線に名乗りを上げたものの、NHKマイルで凡走したのを機に長期立て直しにとりかかったのです。

復帰戦は3歳、12月に開催された阪神カップ(芝1,400m)でした。

はじめての古馬戦、長期休養明けなどの不安要素もありましたが、一番心配されたのが距離不安です。

実はディープインパクト産駒はマイルから長距離まで結果を残す産駒が多いですが、唯一短距離で好走する馬はほとんどいなかったのです。

グランアレグリアの未来のプランを左右する大事な一戦でしたが、蓋を開けてみれば古馬を完全に出し抜く競馬で5馬身差の圧勝でした。

この1戦で短距離路線にシフトしたグランアレグリアは、4歳初戦に挑んだ続く高松宮記念でも最後方からの追い込みで2着に入線します。

そして、その年の安田記念では当時最強牝馬として名を馳せたアーモンドアイを真っ向からねじ伏せたのです。

最終的にはスプリンターズステークスやマイルチャンピオンシップ、安田記念などのタイトルを手にし、短距離やマイルのG1タイトルを6つ手にして引退しました。

引退後は繁殖牝馬入りし、エピファネイアの仔を受胎したようです。

第3位:モーリス

名マイラーとして名前が上がるモーリスも、過去に数多くのG1タイトルを手にしました。

モーリスはもともとクラシック路線に向かう予定でした。

しかし、なかなか勝ち切れずにクラシックの権利を逃してしまいます。

モーリスを管理する堀調教師が原因を調べたところ、背中の痛みがあったらしく、それのせいでなかなか結果を残せなかったのです。

痛みを取るには安静にするのが大事で、しばらく休養を挟むことになりました。

背中の痛みが癒えたのが4歳、古馬になってからでした。

痛みから解放されたモーリスは、そこから快進撃を繰り広げます。

マイルのダービー卿CTで初重賞をつかむと、勢いままに春のマイルG1安田記念を勝利します。

その後はぶっつけでマイルチャンピオンシップを制すると、香港で開催された香港マイルも勝利しました。

この年は6戦6勝で一度も敗れずに一年を終えたモーリスは、前年の戦績と比較され、大器晩成型と呼ばれるようになったのです。

5歳になると、マイルだけではなく中距離にも視野を広げます。

札幌記念こそ2着に敗れましたが、続く天皇賞(秋)は名だたる中距離G1馬を鮮やかにかわして勝利。

引退レースとなった香港カップ(芝2,000m)も勝利して有終の美を飾りました。

引退後は種牡馬入りを果たします。

産駒は現在も活躍していて、スプリンターズステークスを制したピクシーナイトや札幌記念を制したジャックドールがいます。

歴代最強中距離馬TOP3

中山競馬場の4コーナー

中距離レースとは2,000mから2,400mを指すことが多いですが、人によっては有馬記念が開催される芝2,500まで中距離扱いする人も多いです。

中距離レースは一般の人でも耳にするような知名度の高いレースがたくさん存在します。

日本ダービーは天皇賞(秋)はその典型と言えるでしょう。

2分から3分間の間に行われる攻防のなかには数多くの名レースが存在し、今でも語り継がれる名レースもたくさん存在します。

また、ダービーや天皇賞(秋)、ジャパンカップなど、数多くの有力馬が参戦するため多くの人が注目します。

そんな中距離レースの歴代最強TOP3をまとめました。

【最強中距離馬TOP3】

1位:ディープインパクト

2位:オルフェーヴル

3位:シンボリルドルフ

第1位:ディープインパクト

中距離最強馬といったらディープインパクトではないでしょうか。

2000年代中期にデビューしたディープインパクトの父は名種牡馬であるサンデーサイレンスです。

サンデーサイレンスは90年代から数多くの名馬を輩出しましたが、ディープインパクトもその1頭だったのです。

しかも、サンデーサイレンスはディープインパクトがデビューした年に亡くなったので、ディープインパクトは晩年の産駒でした。

そんなディープインパクトはデビュー戦で圧勝すると、伝説のレースとして今も語り継がれている若駒ステークスに出走します。

4コーナーの時点で先頭から10馬身ほど離されていましたが、直線上だけで一気に加速してごぼう抜きします。

そして、ゴール板を通過するころには後続を5馬身ほどつけて完勝してしまったのです。

デビュー時からすでに頭角を表したディープインパクトは三冠馬を成し遂げられると、一部のマスコミが報じるほどでした。

そして、その期待に応えます

皐月賞、ダービーを制して最後の一冠をかけた菊花賞では単勝オッズ1.0倍の元返しになるほど支持を集めました。

そして、ディープインパクトは大衆の期待に応えるように最後の一冠を制し、シンボリルドルフ以来の無敗の三冠馬になったのです。

ディープインパクトの強さは古馬になってからも発揮され、天皇賞(春)や宝塚記念、引退レースの有馬記念も勝利し、4歳の時点ですでにG1タイトルを7つ手にしました。

その後も活躍の見込みはありましたが、オーナーの意向で、ポストサンデーサイレンスとして白羽の矢が立ち、4歳の有馬記念を最後に引退しました。

引退後、種牡馬入りしたディープインパクトはときに年間200頭以上の繁殖牝馬と交配します。

そして、ディープインパクトの特徴を継いだ産駒たちは数多くのG1を手にしました。

ディープインパクトは2019年に亡くなってしまいましたが、後継種牡馬にも恵まれ、現在もターフを走る産駒はたくさんいます。

通算成績14戦12勝。

飛ぶような走法で数多くのレースを制したディープインパクトは種牡馬としても活躍し、競馬界に大きな影響をもたらしたのです。

ちなみに、ディープインパクトは3歳の有馬記念で唯一国内レースで敗北を経験しています。

そのときの勝ち馬であるハーツクライはディープインパクトに先着したことが高く評価され、種牡馬入りを果たしました。

第2位:オルフェーヴル

オルフェーヴルはディープインパクト以来の三冠馬です。

栗毛の小柄な馬でしたが、見た目に対してものすごく気性の荒い馬でした。

どれだけ気性が荒かったかというと、主戦の池添騎手をレース終了後に振り落とそうとしたり、走らないときはとことん走らず多くの馬券を紙屑に変えたのです。

しかし、やる気モードになったときの能力の高さは本物でした。

父のステイゴールド譲りのスタミナとパワーをフルに活かした競馬でクラシック三冠をはじめ、数多くのG1タイトルを手にしました。

数多くの名レースを繰り広げたオルフェーヴルの印象深いレースは阪神大賞典(芝3,000m)でしょう。

このレースは阪神競馬場を1周半回りますが、オルフェーヴルは距離を間違えたのか、最初のスタンド前で騎乗する池添騎手の指示を無視して先頭に立ちます。

そして、2週目の向こう正面、ちょうどスタート地点に差し掛かったあたりで急に失速してしまったのです。

ずるずると後退するオルフェーヴルを見てだれもが故障を疑いました。

しかし、実際はオルフェーヴルがゴールを勘違いしただけでした。

まだまだレースが続くことを知ったオルフェーヴルは最後方からまさかの巻き返しを図ります。

抜群の手ごたえで進出を開始し、各馬を抜き去りましたが惜しくも1着には届かず、2着に入線しました。

しかし、破天荒すぎるレース内容が多くの競馬ファンを沸かせたのです。

抜群の安定感で引退したディープインパクトとは全く真逆の三冠馬であるオルフェーヴル。

引退後は種牡馬入りをしましたが、かつての気性難はすっかり落ち着いていまでは大人しく繁殖活動を行っているようです。

第3位:シンボリルドルフ

シンボリルドルフは80年代の競馬界を駆け抜けた馬です。

あだ名は皇帝

その名の如く、デビューから快進撃を繰り広げたシンボリルドルフは史上初となる無敗の三冠馬の称号を手にしました。

2022年時点でクラシック三冠を制した馬は8頭いますが、そのうちデビューから無敗で三冠タイトルを手にしたのはディープインパクトとコントレイルだけです。

ただでさえクラシック三冠を手にするのは至難ですが、シンボリルドルフは無敗で勝ち切った最初の競走馬だったのです。

レーススタイルは先行でも差しでも結果を残していてどんな展開になっても末脚を活かすことができました。

また、国内のレースでは2度敗北を経験しています。

その時の勝ち馬はカツラギエースとギャロップダイナでしたが、この2頭にはのちのレースで勝利しています。

かつて敗れた相手に別のレースで勝っていることもシンボリルドルフの評価を上げたのです。

引退後は種牡馬入りし、トウカイテイオーやツルマルツヨシを輩出しました。

歴代最強ステイヤーTOP3

長い道のり

ステイヤーとは長距離を得意とする馬のことで、芝2,600m以上のレースを指すことが多いです。

菊花賞や天皇賞(春)などは典型的なステイヤーレースですね。

人によっては芝2,500mで開催される有馬記念もステイヤーレースと呼ぶ方もいます。

ステイヤーレースは短距離や中距離レースと比較すると開催数は圧倒的に少ないです。

しかしながら、菊花賞や天皇賞(春)などのG1レースが対象になっていて、数多くの有力馬が長距離レースで結果を残しました。

歴代のステイヤーの中から最強にふさわしい馬トップ3はコチラです!

【最強ステイヤー馬TOP3】

1位:キタサンブラック

2位:メジロマックイーン

3位:タイトルホルダー

第1位:キタサンブラック

キタサンブラックは2010年代後半に活躍した名馬で北島三郎さんの愛馬としても有名ですね。

同期はドゥラメンテやサトノクラウン、リアルスティールです。

実はキタサンブラックは3歳のころから世代の中心にいたわけではありません。

皐月賞で3着に入線したものの、ダービーは14着に敗れていて同期の二冠馬ドゥラメンテや良血のリアルスティールほど注目されていません。

事実、セントライト記念は6番人気で勝利し、続く菊花賞も5番人気で制しているように、3歳時はそこまで評価は高くありませんでした。

中には、この菊花賞も怪我で引退したドゥラメンテがいなかったために勝ち切れたという評価もありました。

ところがキタサンブラックは古馬になると瞬く間に頭角を表します。

天皇賞(春)は連覇を達成しただけではなくディープインパクトが持つレコードタイムを1秒以上も更新しました

無尽蔵に近いスタミナをフルに活かした逃げを得意としていましたが、実は差しも得意です。

2017年の天皇賞(秋)は水田のようなド不良馬場でレースが行われただけではなく、スタート直後に滑って大幅に出遅れました。

逃げ馬が後方からとなってしまい、観客席から悲鳴も上がりましたが、なんと最後の直線で一気に進出を開始します

最後は同期のサトノクラウンとの戦いを制して勝利を手にしました。

最終的にG1タイトルを7つ手にしたキタサンブラックは、種牡馬入りし、これからの競馬界を担うであろう馬を輩出しています。

第2位:メジロマックイーン

メジロマックイーンは90年代初頭に活躍した名馬で、オグリキャップと言われ変わる形で競馬界の中心となった馬です。

メジロマックイーンはオーナーがとにかく長距離レースに強い馬を目指して生まれた馬です。

オーナーの意向通り、長距離レースにめっぽう強く、芝3,000mのレースは6戦5勝と圧倒的な強さを見せました。

長距離レースでは無類の強さを見せつけましたが、中距離でも結果を残しています。

例えば、降着18位に敗れた天皇賞(秋)では、東京芝2,000mでは不利とされる外枠から果敢に前を狙って前目で競馬をすると、最後の直線でも抜群の手ごたえで最先着します。

もっとも、このレースはスタート直後に斜行してしまって他馬の進路をふさいでしまったことで降着処分を喰らってしまいました。

それでも不良馬場でスタミナが求められる舞台で出し切れたのは、ステイヤーレースで培われた持久力があってこそでしょう。

長距離レースを中心に第一線で活躍したメジロマックイーン。

引退後は種牡馬入りし、ブルードメアサイヤーとしてオルフェーヴルやゴールドシップがメジロマックイーンの血を継いでいます。

引退から30年弱経ちましたが、メジロマックイーンの血は脈々と受け継がれているのです。

第3位:タイトルホルダー

タイトルホルダーは2022年現在も現役で活躍している馬です。

ドゥラメンテ産駒の初年度馬としてデビューを果たしたタイトルホルダーは半姉がメロディーレーンです。

メロディーレーンは競走馬としては非常に小柄で平均馬体重350キロながらもスタミナとパワーを活かした追い込み競馬でオープン入りしています。

タイトルホルダーにも両親譲りのスタミナが受け継がれていてけがのために父ドゥラメンテが出走できなかった菊花賞のタイトルを手にしました。

古馬になるとさらに長距離馬としての能力を開花し、天皇賞(春)を制覇すると、続く宝塚記念も勝利しました。

ドゥラメンテは宝塚記念で2着に敗れた直後に故障で引退しましたが、タイトルホルダーが父の無念を晴らしたのです。

現役最強の長距離馬でもあるタイトルホルダーは、この秋凱旋門賞にぶっつけで挑むことになりました。

父の夢を成し遂げたタイトルホルダー。

今度はすべてのホースマンの悲願でもある凱旋門賞制覇を目指します。

歴代最強ダートホースTOP3

ダートレース

これまでは距離別に最強馬をまとめました。

ここからは、ダートで活躍した競走馬を見てみましょう。

ダートは芝に比べるとどうしても見劣りする傾向がありますが、ダートの第一線で活躍した馬もたくさんいます。

数多くいるダート馬の中から選んだトップ3を発表しますね!

【最強ダート馬TOP3】

1位:クロフネ

2位:カネヒキリ

3位:ホクトベガ

第1位:クロフネ

クロフネは2000年代初頭に活躍した馬です。

名前の由来は幕末のきっかけとなったペリー艦隊率いる黒船で、ダービーが外国馬も出走可能になったことを受けて、命名されました。

デビューからしばらくは芝のマイル路線を使われたクロフネは、NHKマイルを快勝します。

そして、命名通りダービーにも出走しましたが5着に終わりました。

それでも芝の第一線で活躍したクロフネは、秋の目標を天皇賞(秋)にします。

しかし、結果的には天皇賞(秋)には出走できませんでした。

このころの天皇賞(秋)は外国馬が2頭まで出走できましたが、クロフネより収得賞金が高かったメイショウドトウとアグネスデジタルが出走を表明したこと出走不可能となったのです。

しかも、アグネスデジタル陣営はレース直前に出馬することを表明したためクロフネ陣営だけではなく、競馬ファンからも非難を浴びました。

目標を失ったクロフネ陣営でしたが、もともと翌年のフェブラリーステークスも視野に入れていたことから、天皇賞(秋)の前日に開催される武蔵野ステークス(ダート1,800m)に挑むことになりました。

ダート戦はキャリア初でしたがここで歴史が変わったのです

初のダートということもあり、無理せず中団でレースを行うクロフネ。

仕掛けどころでは初ダートとは思えないほど手ごたえがあり、各馬をかわすと楽々先頭に躍り出て、そのまま後続を突き放して9馬身差で完勝してしまったのです。

勝ちタイム1分33秒3は当時のJRAレコードタイムでした。

クロフネのダート馬としての素質が開花されると、続くジャパンカップダート(東京ダート2,100m)でもぶっちぎりで勝利!

ここでもレコードタイムで勝利しました。

ダート路線の才能が完全に開花しましたが、このレースを最後、屈腱炎で引退してしまいます

引退後は種牡馬入りし、アエロリットやカレンチャン、ソダシを輩出します。

クロフネ同様マイルを得意とする馬が多く、現在もターフで活躍しています。

第2位:カネヒキリ

カネヒキリは中距離ダートで活躍した馬です。

同期にディープインパクトがいて、馬主も同じであることから「砂のディープインパクト」と呼ばれていました。

幾多の骨折や屈腱炎を経験しながらも何度も復帰する姿はまるでトウカイテイオーを彷彿させるような馬で、しかも何度もレースに勝ちます。

同期のディープインパクトが4歳で引退したのに対し、カネヒキリは年齢を重ねても現役で走り続けました。

最終的に8歳までレースに使われ、その間に手にしたダートG1タイトルは7つに上り、ディープインパクトと同じ数のG1を手にしました。

引退後は種牡馬入りを果たし、ミツバやロンドンタウンがダート重賞を手にしています。

第3位:ホクトベガ

ホクトベガは地方交流重賞が制定された年に活躍した牝馬です。

もともとは芝の馬でエリザベス女王杯を勝ちましたが、古馬になってからスタンプに陥ります。

このころ、地方交流重賞が開始されると、ホクトベガ陣営はダート路線にホクトベガを送ります。

交流重賞のエンプレス杯は不良馬場のダート2,000mという舞台でした。

ただでさえ力を有するダートで不良馬場だったので消耗戦は避けられませんでした。

ところがホクトベガは先頭に立つと一切ペースを落とすことなく不良馬場のダートを駆け抜けます。

2着馬とのタイム差はなんと3.6秒!

圧倒的なリードをつけて大差勝ちしてしまいました。

この1戦でダート路線を走る続けるようになったホクトベガは10個のダート重賞を手にします。

あまりの快進撃を繰り広げたホクトベガ。

しかし、日本の期待を背負って向かったドバイワールドカップにおいてレース中に転倒し、そのまま予後不良となりました。

あまりに悲しい最期に多くの競馬ファンは茫然としてしまったのです。

歴代最強牝馬TOP3

馬の親子

競走馬も人間と同じように性別があります。

その中には牡馬相手に熱戦を繰り広げた牝馬も少なくありません。

これから紹介するのは歴代最強牝馬です。

当記事の独断で牝馬のトップ3をランク付けしてみました!

【最強牝馬TOP3】

1位:ジェンティルドンナ

2位:アーモンドアイ

3位:ブエナビスタ

第1位:ジェンティルドンナ

ジェンティルドンナはディープインパクトの2年目産駒で牝馬三冠を手にしてます。

ディープインパクト産駒は初年度からリアルインパクトやマルセリーナといったG1馬を輩出していますが、ジェンティルドンナが牝馬三冠を手にしたことで一気に種牡馬価値が上がりました。

また、3歳時に挑んだジャパンカップでは一つ年上の三冠馬であるオルフェーヴルとのたたき合いを制しています。

古馬になってからも牡馬混合G1を中心に使われたジェンティルドンナはジャパンカップを連破しただけではなく、ドバイシーマクラシックも勝ち切りました。

5歳になってからは勝ち星から遠ざかりましたが、引退レースとなった有馬記念では完全にほかの馬を出し抜いて勝利し、有終の美を飾っています。

最終的に手にしたG1タイトルは7つ。

ディープインパクト産駒の中でもっとも獲得数が多く、人によってはディープインパクト産駒の最高傑作と呼ぶ人もいますよ。

第2位:アーモンドアイ

ロードカナロア初年度産駒で、ロードカナロアの種牡馬価値を大いに上げたアーモンドアイは2010年代末に活躍しました。

ノーザンファーム天栄というバックボーンを武器に、ぶっつけでG1に挑み続けるという当時の常識を覆すレースプランを選択します。

ぶっつけで勝てるのかとだれもが疑いましたが、アーモンドアイは得意の追い込み競馬であっというまに牝馬三冠を手にしました。

また、3歳時に挑んだジャパンカップではワールドレコード2分20秒6という異次元の走りで世界中の競馬ファンの度肝を抜かしたのです。

隙の無い活躍でこの年の年度代表馬に選出されたアーモンドアイは古馬になってからも活躍しました。

マイルから2,400mまで幅広くこなしましたが、唯一有馬記念は9着に敗れていて長距離は苦手としていました。

それでも5歳まで活躍しました。

引退レースとなったジャパンカップはこの年の三冠馬であるコントレイルとデアリングタクト相手に勝ち切り、三冠馬としての威厳を示しながら引退したのです。

最終的にG1タイトルを9つ手にし、2022年時点で国内の獲得賞金ランキングのトップに立っています。

外厩の存在を世に広めたのもアーモンドアイの功績でしょう。

現在は繁殖牝馬入りしています。

第3位:ブエナビスタ

スペシャルウィーク産駒の最高傑作といったら牝馬のブエナビスタでしょう。

ブエナビスタは父がスペシャルウィークで母が阪神JFの前身である阪神3歳ステークスを制したビワハイジです。

1番人気に支持された新馬戦を快勝するとその年の阪神JFを勝利します。

さらには翌年の桜花賞とオークスを制して牝馬二冠を達成しました。

これだけでも立派ですが、ブエナビスタが本領を発揮するのは古馬になってからです。

ブエナビスタは5歳の有馬記念までレースを繰り広げましたが、その間のレースプログラムが非常にハードです。

ブエナビスタの4.5歳時のローテは

4歳

5歳
ドバイシーマクラシック ドバイワールドカップ
ヴィクトリアマイル ヴィクトリアマイル
宝塚記念 宝塚記念
天皇賞(秋) 天皇賞(秋)
ジャパンカップ ジャパンカップ
有馬記念 有馬記念

ドバイのレース以外全く同じレースプログラムが組まれています。

そして、ヴィクトリアマイル以外のレースは牡馬混合戦で典型的な中距離レースということもあり、有力馬がたくさん集まります。

そのほとんどのレースにおいて1番人気に支持されて結果を残したのです。

古馬になってからもヴィクトリアマイルと天皇賞(秋)、そしてジャパンカップを勝利し、最終的にG1タイトルは6つ手にしました。

引退レースの有馬記念こそ7着に敗れましたが、その年の三冠馬であるオルフェーヴルに未来の競馬界を託すように去ったのは印象深いですね。

特別な条件下で活躍する2頭

ジャンプする馬

これまで数多くの名馬を紹介しましたが、カテゴリーの関係上、ランク付けできなかった馬もいます。

ここでは、特別な条件下で結果を残した2頭の馬を紹介します。

障害最強馬オジュウチョウサン

芝やダートといった平場のレースと比較するとどうしても知名度が低く感じるのが障害レースです。

しかし、その障害レースで無類の強さを発揮したのがオジュウチョウサンです。

オジュウチョウサンは2011年に生まれた馬で同期にはイスラボニータやモーリスがいます。

平場時代のオジュウチョウサンの成績は全くと言っていいほどパッとしませんでした。

勝ち負けする気配もなかったため、陣営は障害レースに挑むこと決めます。

最初のころは障害でも結果が反映されませんでしたが、6歳時に挑んだ中山グランドジャンプを勝利すると覚醒します

そこから怒涛の快進撃を繰り広げ、なんと障害レース13連勝を達成してしまいました。

また、中山グランドジャンプ6勝という、今後だれも成し遂げられなさそうな記録を打ち立てたのです。

障害レースで無類の強さを発揮したオジュウチョウサンに挑んだライバルもたくさんいます。

代表的な馬はアップトゥデイトです。

2017年の中山大障害では大逃げをしかけるアップトゥデイトと差し切り競馬で勝利をつかもうとするオジュウチョウサンのつばぜり合いが見られます。

このレースは普段障害レースを買わない競馬ファンにも注目され、人によっては2017年の名レースに名を上げるほどです。

そんなオジュウチョウサンはなんと11歳になった2022年でも現役で活躍しています。

年齢も年齢なので引退の声も上がっていますが、それでも中山グランドジャンプを勝利していて実力は保っています。

怪我のないようにしてもらいたいですね。

戦前の最強馬クリフジ

クリフジは戦前に生まれた牝馬で1940年代、太平洋戦争が行われている中で活躍した牝馬です。

生涯成績11戦11勝主な勝ち鞍はダービー・オークス・菊花賞。

正直現在の競馬ファンからしたら信じがたい内容ですが、紛れもなく事実です。

オークスとダービーに関しては、当時はオークスが秋開催だったためダービーと両立できました。

しかしながら、菊花賞は当時から芝3,000mで行われていたのでそこを勝つとは大したものです。

しかも、この菊花賞は【大差】で勝利しています。

菊花賞を大差勝ちしたのは古今東西クリフジだけでした。

目覚まし活躍を見せたクリフジは無敗のまま引退しています。

JRAの顕彰馬にも選ばれ、JRAの公式サイトをして、クリフジを最強の牝馬と呼んでいますよ。

現役で活躍している最強馬候補

馬体のいい競走馬

いつの時代もターフを駆け抜ける馬はたくさんいます。

どの馬も最強の称号をつかもうと日々鍛錬を重ねてレースに挑み続けています。

2022年9月時点で現役を表明している馬の中で、今後最強馬の地位につける可能性がある馬を1頭紹介します。

メイケイエール

メイケイエールは2022年9月時点で重賞タイトルを6つも手にしている4歳牝馬です。

得意な距離は芝の短距離で、2歳のころから小倉2歳ステークスやファンタジーステークスを制していてクラシック候補に名乗りを上げていました。

ところが、メイケイエールは産まれながらに気性難のある馬でした。

3歳の時に挑んだ桜花賞では気性難が災いしてなんとしんがり負けしてしまいます。

その後、陣営は何度か立ち直らせようとしましたが、続くキーンランドカップでも良い結果を残せませんでした。

しかしながら、変革は訪れます。

主戦を武豊騎手から池添謙一騎手に変更したのです。

池添騎手といったらオルフェーヴルやデゥランダルといった気性難の馬の能力を引き出すことに定評があります。

そして、池添騎手と初コンビを組んで挑んだスプリンターズステークスは7番手評価でかかりっぱなしの競馬ながらも最後に末脚を活かして4着に入線しました。

手ごたえを感じた陣営はその後も池添騎手とのコンビで短距離レース使い続けます。

古馬になってからはシルクロードステークス、京王杯スプリングカップ、そしてセントウルステークスを勝利しました。

高松宮記念は5着に敗れたものの、勝ち馬とコンマ1秒差なので着順以上に強い内容です。

気性難さえなければ現役でもトップクラスの能力の高さを秘めています。

また、その気性難が一部の競馬ファンに評価され、アイドルホースとしての地位も確立しつつあります。

セントウルステークスを制して、昨年勝ち切れなかったスプリンターズステークスに向かうメイケイエール。

ここで、悲願の初G1タイトルをつかめたら歴代の短距離馬の中でも最強馬に近づけることでしょう。

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開催日 2023/4/23
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まとめ

歴代の最強馬を部門ごとにまとめました。

いつの時代でも輝かしい活躍で競馬界をけん引する馬は少なからず存在します。

そして、結果を残した馬は種牡馬、もしくは繁殖牝馬としてその血を後世に伝え続けるのも競馬の魅力です。

ここで紹介した名馬たちの活躍はYouTubeやニコニコ動画といった動画サイトで視聴できます。

気になる馬がいたらぜひ確認してみてください。

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この記事の監修者
後藤孝男
後藤孝男(ごとう・たかお)
大学卒業後、東京タイムズ社に入社。中央競馬担当記者となり全国の競馬場を初め美浦、栗東トレセンなどへ赴き、取材に、予想にと活躍。同紙休刊後は、実績を買われて競馬専門紙「馬三郎」に創刊メンバーとして参画、一昨年からは美浦トレセン北馬場時計班として毎週、サラブレッド達の調教に目を凝らす。