「馬連ってどういう風に狙ったらいいの?」
「普段三連単ばかり買っているから今更馬連に魅力をあまり感じない」
馬単や三連複、三連単といった馬券が導入される前までは馬券のメインであった馬連。
今でも競馬新聞などの予想の基本はこの馬連であることがそれを証明しています。
しかしオッズの点からより高い配当を期待できる馬券が登場し、その存在感が薄れているのも事実でしょう。
しかし当てやすさと配当のバランスを考えると非常に優れているのがこの馬連という馬券です。
この記事では馬連の買い方、狙い方、そして馬連で回収率120%を目指すために必要な考え方などを紹介していきたいと思います。
軽視されがちですが、使いこなせれば回収率アップは間違いなしの馬連。
上手に使いこなして、より楽しい馬券ライフを送れるようになりましょう。
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目次
馬連馬券の買い方【購入方法】
※画像出典元:JRA公式HP~馬券の種類~
まずは普段馬連を買わない方、また初心者の方に向けて、馬連という馬券の物理的な買い方を紹介しておきましょう。
現状馬券を買う方法は主に3つ。
競馬場で購入するか、場外馬券場で購入するか、インターネット投票で購入するかです。
競馬場と場外馬券場で買う方法はほぼ同じ。マークカードに記入して自動発券機で購入する形になります。
ここではマークカードによる購入方法と、ネット投票による購入方法を分けて紹介していきたいと思います。
マークカードで購入する
※画像出典元:JRA公式HP~マークカード~
マークカードで購入する場合、まずはマークカード選びから始めましょう。
馬連には、「通常」、「流し」、「ボックス」、「フォーメーション」といろいろな投票方法がありますが、それぞれ使用するマークカードが変わります。
JRAのマークカードで紹介すると以下の通りになります。
- 通常 → 緑のマークカード
- 流し → 青のマークカード
- ボックス・フォーメーション → 赤のマークカード
競馬場や場外馬券場では、自動券売機の近くにこれらのマークカードがまとめて置いてあります。
競馬場や場外馬券場に到着したら、まずはこの3種類のマークカードをある程度入手しておくと、購入する際に慌てないで済むのでおすすめです。
あとはマークカードに記入するだけ。「式別」の項目で「馬連」を選んで買い目をマークしましょう。
ネット投票で購入する
ネット投票の場合、競馬場とレース番号を選択したら式別を選ぶ画面になります。
ここで馬連を選択すればあとは購入画面で希望する馬番を選ぶだけです。
馬連馬券の買い方【狙い方】
物理的な買い方を再確認したところで、続いては馬連馬券を購入する場合の買い方・狙い方です。
通常に関しては詳しく説明する必要はないでしょう。
買いたい馬をマークして購入するだけです。
フォーメーションは少々特殊な狙い方になります。
馬連でフォーメーションを利用する方もそう多くないと思いますので、ここでは割愛させていただきます。
残る買い方はボックス買いと流しの2つ。
この2つの狙い方や、どのようなレースで狙うのがいいのかなどを紹介しておきましょう。
ボックス狙い
ボックス買いとは、狙った馬のすべての組み合わせをもれなく購入する方法です。
例えば⑤番、⑩番、⑮番の3頭をボックス買いすると、買い目は⑤-⑩、⑤-⑮、⑩-⑮の3点となります。
馬連馬券をボックスで狙いの際のコツや狙い方に関しては、以下の記事で詳しく解説しています。
メリットやデメリットにも触れていますので、参考にしていただければと思います。
※内部リンク
馬連ボックスで勝負!勝利を呼び込む3つのコツを完全解説!!
流し狙い
※画像出典元:JRA公式HP~マークカード~
1頭の馬を軸馬に指定し、軸馬から相手馬へ馬連馬券を流して買うのが「流し馬券」です。
仮に①番の馬を軸馬にし、②~⑤番までを相手に指名した場合、流し馬券の買い目は①-②、①-③、①-④、①-⑤の4点となります。
流し馬券を狙うレースは、軸馬がハッキリしていることがポイントです。
この軸馬とは特に人気馬というわけではなく、予想者が自信を持って「この馬が必ず2着以内に入る」と思える馬であれば問題ありません。
流し馬券のメリットは点数を押さえることができるということ。
相手馬同士の組み合わせは無視して、軸馬が1or2着の馬券のみを購入しますので、買い目は最低限で済むということになります。
一方デメリットは軸馬が3着以下になれば無条件でハズレとなる点。
一切の保険を掛けずに勝負する買い方ですので、潔いといえばそれまでですが、的中率という点で不安が残る買い方になります。
ボックスと流しのメリットやデメリットを考慮すると、双方をミックスした買い方が、一番安定感があるとも考えられます。
競馬新聞の予想を見たことがある方はご存じでしょうかと思いますが、競馬新聞の本紙担当が推奨する買い目も、ボックスと流しのハイブリッドになっています。
例えば「◎…①番」、「〇…②番」、「▲…③番」、「△…④~⑥番」という予想印になった場合、多くの競馬新聞で推奨される買い目は①-②、①-③、②-③、①-④、①-⑤、①-⑥となっているはずです。
つまり①~③番のボックス買いと、①番を軸にした④~⑥番への流し馬券の組み合わせということになります。
安定感を目指すのであれば、もっとも理論的な購入方法といえるでしょう。
馬連馬券の上手な買い方3選
馬連馬券の基本的な狙い方を紹介しました。
簡単に言ってしまえば、軸馬がハッキリしているレースは流し、上位馬が混戦模様のレースではボックス買いが中心になるというのが基本的な考え方です。
では、この基本を踏まえたうえで、馬連馬券で勝つための上手な狙い方を3つ紹介していきましょう。
その1 ボックス買いはトリガミに注意
馬連配当270円。
これは2020年の日本ダービーの配当です。
圧倒的1番人気であった無敗の皐月賞馬・コントレイルが1着、朝日杯FS勝ち、皐月賞2着のサリオスが2着に入り、この低オッズになりました。
この2020年の日本ダービーは極端としても、上位人気同士で決着して馬連配当が1,000円に届かないというケースは少なくありません。
馬連の場合、5頭を選んでボックスで購入すると購入点数は10点となります。
10点買いで配当が1,000円以下となると、購入金額に差をつけない限りトリガミとなってしまいます。
ボックスは抜け目をなくす買い方であり、必然的に買い目が多くなる買い方です。
買い目が多くなるということは当然トリガミの可能性も高くなりますので、ボックス買いをする場合は、自分が購入する買い目の中でもっとも配当が低くなる買い目のオッズをよく確認してから購入しましょう。
せっかくボックス買いで的中しても、回収率が100%を下回るようであれば「勝った」とは言い難いところ。
購入金額とオッズを見て、負けないような馬券を購入しましょう。
その2 軸馬は勝率より連対率に注目
主に流し馬券を利用する場合は、軸馬を指名する必要があります。
この軸馬探しの際に注意したいのが「勝率」と「連対率」です。
勝率とは読んで字のごとく、これまでに出走したレースで勝利した確率。
連対率はこれまでに出走したレースで2着以内に入った確率です。
馬連馬券の軸に選ぶ馬は、勝率よりも連対率に注目して選びましょう。
例えば過去10戦の成績が【4.0.0.6】という馬と、【2.3.2.3】という馬がいたとします。
勝利数や勝率といった点では前者が有利になりますが、連対率は後者の方が高いということになります。
また、4着以下の確率が前者は6割、後者は3割であり、後者の方がより安定して上位に入線していることが分かります。
馬連の軸馬は、勝つことが求められているのではなく、2着以内に入ることが重要です。
軸馬を選ぶ場合は、ツボにはまった際の破壊力よりも、どんな条件でも安定して成績を残している馬を選びましょう。
その3 人気サイドと穴サイドをバランスよく狙う
約15%。
この数字は2021年に行われたJRAの全3,456レースにおいて、1~3番人気の馬がすべて3着以下に敗れたレースの割合です。
反対に言えば、レース全体の85%程度は1~3番人気の馬が馬連に絡んでいるということになります。
馬連の馬券は、馬単や三連単と比較するとオッズが低い馬券になりますので、つい大きな配当を狙いたくなってしまうものですが、無理な穴狙いは無謀ということはこの数字が証明しています。
ボックス買いにしても流し買いにしても、まずは人気サイドの馬をしっかりと見定めるのがポイントといえるでしょう。
とはいえ、すべての馬が人気サイドで決着するわけではありません。
人気サイドと穴馬サイドからバランスよく買い目に組み込むのが的中率、回収率を高めるコツとなります。
馬連で回収率120%超えを達成するために必要な考え方
では、この馬連馬券で「回収率120%」を達成することはできるのでしょうか?
一般論になりますが、馬券の収支のみで生活をしている馬券生活者の方でも、回収率の平均は110%程度といわれています。
それだけ回収率120%という数字は達成が難しい数字ということになります。
しかし、馬券生活者でなければ、目指せない数字でもありません。
馬券生活者の方は、生活費のために多くのレースで勝負をする必要があります。
馬券生活者ではなく、趣味の範囲で馬券を楽しんでいるという方は、そこまで多くのレースを購入する必要はありません。
このポイントを考えれば、馬連馬券で回収率120%は決して無謀な数字ではなくなります。
このあたりを解説しつつ、馬券を購入する際のポイントも紹介しておきましょう。
無理な穴狙いに走らない
まずは、実際に回収率120%を達成するために必要な条件を考えてみましょう。
まずは的中率。
的中率に関しては、狙う馬券のオッズなどでも変わってきますが、ここでは50%と設定します。
的中率50%で、回収率120%を達成するには、的中するレースは回収率240%が必要になります。
そこで提案したいのが「馬連6点勝負」、「馬連配当1,500円狙い」です。
単純な計算で、1レース6点に均等な金額を賭けた場合、配当が1,440円となれば回収率は240%になります。
6点という数字はボックス買いなら4頭ボックス、流し買いなら相手6頭、ボックス+流しであれば、3頭ボックス+3頭への流し買いという数字になります。
ここで問題となるのは、馬連6点勝負で配当1,500円を50%の確率で的中できるかどうかでしょう。
的中できるかどうかをイメージしていただくために、2021年1月~2022年3月までに行われたJRA重賞で、馬連配当が1,400~1,600円で決まったレースを紹介しましょう。
レース | 1着馬 | 2着馬 | 馬連配当 | ||
馬名 | 人気 | 馬名 | 人気 | ||
2021年中山GJ | メイショウダッサイ | 1番人気 | ケンホファヴァルト | 5番人気 | 1,400円 |
2021年マイラーズC | ケイデンスコール | 2番人気 | アルジャンナ | 3番人気 | 1,580円 |
2021年アルゼンチン共和国杯 | オーソリティ | 1番人気 | マイネルウィルトス | 4番人気 | 1,420円 |
2022年フェアリーS | ライラック | 5番人気 | スターズオンアース | 1番人気 | 1,550円 |
2022年小倉大賞典 | アリーヴォ | 1番人気 | ランブリングアレー | 3番人気 | 1,580円 |
ご覧の通り、馬連1,500円前後の決着を見ると、馬券に絡んだ馬はすべて5番人気以内。
5レースのうち4レースで1番人気が絡んでいることが分かります。
つまり回収率120%という数字を意識しすぎて、大きな配当を狙う穴狙いは逆効果ということ。
むしろ馬連1,500円程度の馬券を高確率で的中させるように狙った方が、的中率も高くなるためおすすということになります。
パッと見た印象で、そこまで難しくない、比較的獲りやすいレベルの配当をしっかりと的中させることを意識しましょう。
オッズ次第で「見」をする勇気も
回収率120%のために、無理な穴狙いも禁物ですが、馬連オッズが1,000円を切るような馬券もできるだけ避けたいところです。
例えば上で紹介した条件で考えてみましょう。
馬連6点勝負で1レース目ハズレ、2レース目で配当800円が的中したとします。さらに3レース目を外して4レースに挑む場合、回収率120%を達成するためには2,080円の配当が必要になります。
つまり1,000円以下の配当を当てるたびに、以降の馬連勝負において狙う配当は高くなっていくことになり、こうなると的中率50%をキープするのが難しくなります。
配当が1,000円を切りそうなレース、特に最初の方で紹介した2020年の日本ダービーのように配当270円などという馬券で決まるレースは、勇気をもって「見」することも必要になります。
それでも自信があるから買いたいという場合は、さらに買い目を絞りましょう。
たとえ配当270円でも、1点勝負にして、6点分の資金をつぎ込んで的中させれば回収率120%ラインをキープできます。
とはいえ1点勝負は勇気がいるもの。
点数を減らして勝負するか、素直に見をするかを状況によって使い分けていきましょう。
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まとめ
馬連は2022年現在においては、馬券の中心というわけではありません。
しかし馬単や三連複、三連単といった馬券を獲ることを考えれば、まずは何より馬連で的中させることができるようになる必要があります。
初心者の方にはよく複勝馬券やワイド馬券が推奨されますが、それだけでは飽きてきたという方は、馬連馬券を狙えるようになりましょう。
また、最近馬券の調子が悪いと悩んでいる方は、馬単や三連単などにこだわらず、一度馬連勝負に立ち返って予想を組み立ててみましょう。
三連単では当てられなかったレースも、馬連なら当てられるかもしれません。
より配当が期待できる馬券を的中させるためにも、まずは馬連でしっかり結果を残せるようになるのがおすすめ。
できれば回収率120%を目指して、予想する力をつけていきましょう。