2026年の菊花賞(GⅠ)は、10月25日(日)に京都競馬場・芝3,000mで行われます。3歳馬によるクラシック三冠の最終戦で、出走馬の多くにとって初めて経験する長距離戦です。
この記事では、JRAが公開している過去10年のデータをもとに菊花賞の傾向を整理し、2026年の出走予定馬と予想のポイントをまとめます。今年は皐月賞・日本ダービーを勝ったロブチェンが三冠に挑む一戦として注目を集めています。
【結論】過去10年のデータから見た菊花賞2026の有力馬
- ◎ ロブチェン:二冠馬。前走の神戸新聞杯1着、キャリア6戦と、過去の勝ち馬の条件をすべて満たす
- ○ ジャスティンシカゴ:セントライト記念1着。稍重で見せた持久力は3,000mで生きる
- ▲ ダノンヒストリー:キャリア4戦の上がり馬。阿寒湖特別を8馬身差で圧勝
※枠順確定前の評価です。枠順が出たら更新します。
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菊花賞2026の基本情報
| レース名 | 第87回 菊花賞(GⅠ) |
|---|---|
| 開催日 | 2026年10月25日(日) |
| 競馬場・距離 | 京都競馬場 芝3,000m(外回り) |
| 出走条件 | 3歳オープン(牡・牝)、馬齢 |
発走時刻や枠順は、JRAの出馬表で最新情報を確認してください。
菊花賞の過去10年データと傾向
ここからは、JRAの「データ分析」で公開されている過去10年(2016〜2025年)の成績をもとに、菊花賞の傾向を見ていきます。
傾向1:上位人気が中心だが、6〜10番人気の好走も多い
| 単勝人気 | 成績(1着-2着-3着-着外) | 3着内率 |
|---|---|---|
| 1番人気 | 4-0-2-4 | 60.0% |
| 2番人気 | 2-3-0-5 | 50.0% |
| 3番人気 | 1-1-0-8 | 20.0% |
| 4番人気 | 2-2-1-5 | 50.0% |
| 5番人気 | 0-0-1-9 | 10.0% |
| 6〜10番人気 | 1-4-4-41 | 18.0% |
| 11番人気以下 | 0-0-2-77 | 2.5% |
1・2着馬20頭のうち15頭が4番人気以内で、軸は上位人気から選ぶのが基本です。一方で、6〜10番人気からも3着以内に9頭が入っており、相手には中位人気の馬も加えておきたいレースです。
傾向2:前走GⅡ組が中心、前走で3着以内の馬が優勢
| 前走のクラス | 成績(1着-2着-3着-着外) | 3着内率 |
|---|---|---|
| GⅠ | 0-1-0-2 | 33.3% |
| GⅡ | 7-7-5-87 | 17.9% |
| GⅢ | 2-0-1-9 | 25.0% |
| 3勝クラス | 1-1-0-7 | 22.2% |
| 2勝クラス | 0-1-4-36 | 12.2% |
| 1勝クラス | 0-0-0-8 | 0% |
3着以内馬30頭のうち19頭が、神戸新聞杯やセントライト記念などの前走GⅡ組です。また、3着以内馬30頭のうち27頭は前走で3着以内に入っており、前哨戦で好走した馬を重視するのがセオリーといえます。
傾向3:近年は外寄りの枠が好成績
JRAのデータ(2016〜2020年、2023〜2025年の京都開催)では、3着以内馬がもっとも多いのは7枠(9頭)でした。2023年以降の3年間に絞ると、1〜6枠は3着内率5.6%にとどまる一方、7枠は50.0%、8枠は33.3%と外寄りの枠が目立っています。枠順が確定したら、あわせてチェックしておきたいポイントです。
傾向4:優勝馬はキャリア8戦以内・単勝15倍未満
| 年 | 優勝馬 | 単勝オッズ | 通算出走数 | 前走 |
|---|---|---|---|---|
| 2016年 | サトノダイヤモンド | 2.3倍 | 6戦 | 神戸新聞杯(GⅡ) |
| 2017年 | キセキ | 4.5倍 | 7戦 | 神戸新聞杯(GⅡ) |
| 2018年 | フィエールマン | 14.5倍 | 3戦 | ラジオNIKKEI賞(GⅢ) |
| 2019年 | ワールドプレミア | 6.5倍 | 5戦 | 神戸新聞杯(GⅡ) |
| 2020年 | コントレイル | 1.1倍 | 6戦 | 神戸新聞杯(GⅡ) |
| 2021年 | タイトルホルダー | 8.0倍 | 7戦 | セントライト記念(GⅡ) |
| 2022年 | アスクビクターモア | 4.1倍 | 8戦 | セントライト記念(GⅡ) |
| 2023年 | ドゥレッツァ | 7.3倍 | 5戦 | 日本海S(3勝クラス) |
| 2024年 | アーバンシック | 3.7倍 | 6戦 | セントライト記念(GⅡ) |
| 2025年 | エネルジコ | 3.8倍 | 4戦 | 新潟記念(GⅢ) |
過去10年の優勝馬は、すべて単勝オッズ15倍未満、通算出走数8戦以内、前走が3勝クラス以上のレースでした。キャリアが浅く、まだ底を見せていない馬が勝ち切る傾向があります。
菊花賞2026の出走予定馬
JRAが公開している主な登録馬は次のとおりです(登録時点の情報のため、出走を取りやめる馬が出る場合があります)。
| 馬名 | 厩舎 | 主な実績・前走 |
|---|---|---|
| ロブチェン | 杉山晴紀(栗東) | 皐月賞・日本ダービー優勝、神戸新聞杯1着 |
| ジャスティンシカゴ | 宮田敬介(美浦) | セントライト記念1着 |
| アウダーシア | 手塚貴久(美浦) | スプリングS優勝、セントライト記念3着 |
| ダノンヒストリー | 堀宣行(美浦) | 阿寒湖特別1着 |
| コンジェスタス | 高野友和(栗東) | 京都新聞杯優勝 |
| ゴーイントゥスカイ | 上原佑紀(美浦) | 青葉賞優勝、日本ダービー4着 |
| バステール | 斉藤崇史(栗東) | 弥生賞優勝、日本ダービー3着 |
| アスクエジンバラ | 福永祐一(栗東) | 皐月賞4着、セントライト記念4着 |
| シートゥサミット | 吉岡辰弥(栗東) | 神戸新聞杯3着 |
| サノノグレーター | 尾形和幸(美浦) | ラジオNIKKEI賞優勝 |
菊花賞2026の有力馬3頭
過去10年のデータ(前走GⅡで3着以内、キャリア8戦以内、単勝15倍未満が勝ち馬の共通点)を物差しに、当調査局が注目する有力馬3頭を紹介します。枠順確定前の評価のため、枠順が出たら見直します。
◎ ロブチェン(通算6戦5勝)
- 主な勝ち鞍:日本ダービー(GⅠ)、皐月賞(GⅠ)、ホープフルS(GⅠ)、神戸新聞杯(GⅡ)
- 父:ワールドプレミア(2019年 菊花賞馬)
- 騎手:松山弘平(騎乗予定)
皐月賞・日本ダービーを制した二冠馬で、今回は三冠がかかります。前走の神戸新聞杯はスローペースを中団で運び、3〜4コーナーで外から動いて、最後はハナ差で差し切りました。展開が向かない中でも勝ち切った内容は、世代での力の違いを示しています。父ワールドプレミアは2019年の菊花賞馬で、血統面でも長距離への対応は期待できます。
データの条件をもっとも多く満たす一頭で、軸の第一候補です。
★評価点
- 前走GⅡ(神戸新聞杯)1着で、過去10年の好走パターンに合う
- キャリア6戦で、勝ち馬の条件「8戦以内」を満たす
- 父が菊花賞馬
▼課題
- 3,000mは初めての距離
- 陣営は前走後に「まだ状態に上積みがある」とコメントしており、仕上がりの確認が必要
○ ジャスティンシカゴ(通算7戦3勝)
- 主な勝ち鞍:セントライト記念(GⅡ)
- 父:スワーヴリチャード
- 騎手:原優介(騎乗予定)
前走のセントライト記念で重賞初制覇。稍重の馬場で好位から鋭く伸びて勝ち切り、持久力の高さを見せました。過去10年の菊花賞では、2021年タイトルホルダー、2022年アスクビクターモア、2024年アーバンシックと、セントライト記念を前走に使った馬が3勝しています。
前哨戦の勝ちっぷりとローテーションの実績から、ロブチェンに迫る候補です。
★評価点
- 前走GⅡ(セントライト記念)1着
- キャリア7戦で「8戦以内」を満たす
- 過去10年でセントライト記念組が3勝
▼課題
- GⅠは初挑戦で、3,000mも初めて
- 二冠馬ロブチェンとの力関係は未知数
▲ ダノンヒストリー(通算4戦3勝)
- 主な勝ち鞍:阿寒湖特別(2勝クラス)
- 父:エピファネイア
2歳時は東京スポーツ杯2歳Sで1番人気に推された素質馬です。夏の函館での復帰戦を2秒3差で楽勝し、続く阿寒湖特別も8馬身差で圧勝しました。キャリアわずか4戦で、まだ底を見せていません。
過去10年の勝ち馬に多い「キャリアが浅く底を見せていない馬」に当てはまる、一発のある上がり馬です。
★評価点
- キャリア4戦で「8戦以内」を満たす
- 夏の2戦をいずれも大差で勝っている
- 2023年のドゥレッツァのように、条件戦から菊花賞を勝った例がある
▼課題
- 前走が2勝クラスで、過去10年の前走2勝クラス組は勝ち星なし(0-1-4-36)
- 重賞での実績がまだない
過去データから見た菊花賞2026の注目ポイント
ここまでの傾向を、今年の出走予定馬にあてはめると次のような見方ができます。
- 前哨戦の上位組:神戸新聞杯を勝ったロブチェン、セントライト記念を勝ったジャスティンシカゴは、「前走GⅡで3着以内」という好走パターンに当てはまります。
- 三冠への挑戦:ロブチェンは皐月賞・日本ダービーに続く三冠がかかります。距離3,000mへの対応がひとつの焦点です。
- 条件戦からの挑戦:2023年のドゥレッツァ(日本海S)のように、3勝クラスや2勝クラスから好走する馬もいます。阿寒湖特別を勝ったダノンヒストリーなどの上がり馬にも注意が必要です。
- 枠順:近年は外寄りの7〜8枠が好成績のため、枠順確定後の並びも予想の材料になります。
※上記は過去データにもとづく傾向の整理で、レースの結果を保証するものではありません。
統括編集長 Gotoの見解
今年の菊花賞は、二冠馬ロブチェンが三冠を達成できるかに尽きます。神戸新聞杯をハナ差で勝ち切ったように、勝負強さは世代でも抜けていますが、3,000mは全馬にとって未知の距離です。過去10年の勝ち馬はすべてキャリア8戦以内で、底を見せていない馬が距離の壁を越えてきました。
前哨戦組に加えて、阿寒湖特別を8馬身差で勝ったダノンヒストリーのような上がり馬が、どこまで差を詰めるかにも注目しています。近年は外寄りの枠が好成績なので、枠順が確定してから最終判断をするのがおすすめです。
競馬予想サイト調査局 統括編集長 Goto
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まとめ
菊花賞は、上位人気と前走GⅡで好走した馬が中心になりやすい一方で、6〜10番人気や条件戦からの上がり馬の好走もあるレースです。近年は外寄りの枠の成績も目立っています。
2026年は、二冠馬ロブチェンが三冠を達成するかが最大の注目点です。出走馬・枠順が確定したら、過去のデータと照らし合わせて予想を組み立ててみてください。馬券の購入は20歳以上に限られています。余裕資金の範囲で楽しみましょう。
データ出典:JRA「データ分析 2026年菊花賞(GⅠ)」「菊花賞 出走馬情報」(2026年10月22日確認)


