競走馬がそりをひきながら走るばんえい競馬。
「迫力があって楽しい」という意見もあれば逆に「馬がかわいそう」なんて言う意見もあります。
現在、楽天競馬などを通して全国どこからでも中継を見ながら馬券を購入できるため、唯一の形態で楽しめる地方競馬として多くの方から愛されています。
ただ、一部の競馬ファンからは馬を酷使するばんえい競馬がかわいそうという意見があるのは事実です。
この記事では、なぜ『ばんえい競馬はかわいそう』というイメージが定着しているのか、その理由を紹介していきます。
廃止すべきと考えている方の意見を反映して記載していきますので、気になる方はご覧ください。
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目次
ばんえい競馬が「かわいそう」と言われるのはレースの内容にあった
世界的に見ても唯一の形態で行われている「ばんえい競馬」ですが、驚くほどにネガティブな意見を持つ方が多い競技でもあります。
はじめに、そもそもばんえい競馬が何なのかわからないという方のために、競技の特徴などを簡単に説明していきます。
- 鉄製のそりをひいて走る
- 2つの障害を越えるコース
- 競争が過酷すぎる
鉄製のそりをひいて走る
ばんえい競馬と普通の競馬の最も異なる点は、走り方です。
普通の競馬は騎手を上に乗せて普通に走ります。
障害レースの場合は途中でハードルを飛び越えたり水の中を走ったりもしますが、基本的には普通に走り馬の脚力を競い合う競技ですよね。
しかし、ばんえい競馬はまずこの基本的なルールがまったく違います。
ばんえい競馬では、騎手は馬の背中に乗りません。よびだしや背ずりなどと呼ばれる独特の装具が各馬に合わせて作られており、これの重量だけでも70㎏を超えます。
さらに、騎手が乗るそりは450㎏。
そのため、中央競馬などを走る普通の馬よりも筋骨隆々としているため、重たいそりを力強くひくことができるのです。
2つの障害を越えるコース
一般的な競馬は各会場に合わせてさまざまな長さがありますが、ばんえい競馬で使われるコースはフルゲート10頭の直線200mだけです。
普通の競馬しか見たことがない方であればすぐに終わってしまうと思ってしまうかもしれませんが、鉄製のそりをひきながら2つの障害を越えるコースになっているため、非常にゆっくり進みます。
最初に超える低い山が第一障害で、次が第二障害。最大の見所はレース中盤から終盤にかかる第二障害で、ここをいかにして乗り越えるかが勝敗を分けるポイントになります。第一障害よりも第二障害の方が山も険しく、ここまでで馬の体力も低下しているため、多くの馬がここで止まります。
さらに、人と馬の呼吸を合わせるのも大きなポイントです。仕掛けるタイミングが馬と人でずれてしまうと第二障害を越えることができないため、観客はこの第二障害で大きな歓声を上げるのです。
何度も存続が危ぶまれていた
世界で唯一の形態であるばんえい競馬ですが、決して経営が安定しているわけではありません。
これまでに何度も存廃の危機が訪れており、2006年度に帯広市にかかる負担が大きすぎるとして廃止が濃厚とされていました。
しかし、ソフトバンクの子会社が単独開催に対する支援を申し出たことで存続が決定。
2007年2月1日には、一部業務を受託する運営会社「オッズパーク・ばんえい・マネジメント株式会社(OPBM)」が設立され、個人や法人からの寄付なども毎年のように多く寄せられるようになります。
その結果、2013年度には約9900万円の売上で黒字を計上。2020年度にはインターネット投票が好調だったこともあり、史上最高の発売額で483億5278万円を達成しています。
ネットで中継がいつでも見られる他、馬券もすぐに購入できるため、現在は存続の危機が訪れているという状況ではありません。馬券の発売以外にも観光地誘致などにも役立っているため、今後の繁栄が期待されています。
なぜ「ばんえい競馬」はかわいそうと言われるのか?その理由を詳しく解説
世界で唯一の形態を誇り、今やネットを介して全国どこかでも視聴できるばんえい競馬ですが、冒頭でも説明した通り「かわいそう」「虐待」といったネガティブなイメージが付き物の競技でもあります。
ここからは、なぜばんえい競馬はかわいそうと言われているのか、その理由についてひとつずつ詳しく解説していきます。
競争が過酷すぎる
もともと農耕用に改良された馬を使っていたという起源がある「ばんえい競馬」ですが、皆さんご存知の通り現在は農耕で馬は使いません。
昔は農耕用の馬の力強さを証明するという意味合いがありましたが、現在は普通の公営ギャンブルのひとつとして知られています。
上記でも説明した通り、ばんえい競馬はとにかく競争が過酷です。
第一障害と第二障害を乗り越えるだけでも大変なのに、数百キロもする鉄製のそりを体につけて騎手も騎乗させています。
そりの重さは450㎏で、騎手の体重などによっては公平な重さにするため砂袋も載せます。
ばんえい競馬を見たことがある方ならわかると思いますが、馬は途中であまりの重たさに障害の前で止まります。
しかし、騎手はそれでも動かさなければいけませんので、後ろから鞭を使って激しく殴打します。
もちろん馬は脚の筋肉が物凄いので痛みは深くありませんが、それでも見ている人からすればショッキングな映像に感じるでしょう。
また、詳しくは後述しますが馬に対する虐待のような行動を取る騎手もいるため、そのようなネガティブなニュースが拡散されることでさらに悪評が広まっています。
勝てない馬は食べられてしまう
ばんえい競馬では屠殺(とさつ)を公式で発表しています。
つまり、勝てない馬や能力が低い馬は食用に転用されているということです。
馬の平均寿命は約25年といわれています。
長生きする馬は30年以上も生きるため、走ることを目的に作られた馬を意味もなく長期間飼い続けることはできないとの判断です。
ちなみに、そもそもばんえい馬は食肉用として作られている側面もあるため、勝てない馬は食肉用に転用されるという流れが一般的になっています。
ばんえい馬は屠殺(とさつ)を公式で発表していますが、JRAに登録されている競走馬は屠殺(とさつ)されません。
中央で引退した後は地方への移籍、薬殺、繁殖用、乗馬用などさまざまなルートがありますが、ばんえい馬のように屠殺(とさつ)されて食べられることはありません。
負けたら食べられる、能力が低ければ食べられるという現実が、ばんえい競馬はかわいそうというイメージになっていることは間違いありません。
ばんえい馬はデビュー前に能力検査を行います。
この検査に合格しなければレースに出走することはできませんが、合格するのは1/3から1/6という非常に狭き門です。
現在は合格基準が大きく緩和されて8割の馬が合格するといわれていますが、それでも不合格になった馬は一部が各地で観光馬車をひいたりする馬に回される以外は、すべて食肉用に転用されます。
これはデビュー前だけではなく、デビューしてからも著しく成績が悪い馬は再び能力検査が実施され、悪ければ食べられてしまいます。
また、レースの間隔も平地に比べて短く、大半の馬は1ヶ月に2~3回も出走します。
レースの間隔が短く、そのレースはとても困難であり、もしも結果を残すことができなければ食べられてしまう、この現実がばんえい競馬はかわいそうなことをしているという印象を残している要因です。
顔面を蹴りつける映像が流れる
ばんえい競馬はかわいそう、虐待をしているという認識が全国的に広がったひとつの事件があります。
それは、2021年4月18日に開催されたレースで、第二障害の坂を上ることができずに座り込んでいた馬の顔を、あろうことか騎乗していた騎手が複数回に渡って蹴り上げるというもの。
騎乗していたのは鈴木恵介騎手で、このレースはインターネットで全国に配信されていたため、レース終了後から多数のクレームが寄せられました。
⇒実際に蹴りつける動画はこちらからご覧いただけます。
かなりショッキングな映像となっているためご注意ください!
ショッキングな映像なので馬が好きな人はくれぐれもご注意ください。
顔を複数回に渡り蹴り上げた鈴木恵介騎手は、「馬の顔を上げるために蹴った。反省している」とコメントしていますが、帯広市はいかなる理由があろうとも馬を蹴る行為は認められないとして、該当騎手に対して厳重注意をしたうえで勧告処分にしています。
ネット社会の現代ではこのような映像は瞬く間に広がります。
このばんえい馬は力が尽き果てて座り込んでしまっているだけなので、何も悪いことはしていません。
一生懸命頑張っているだけです。
それなのに顔を蹴り上げるという行為は到底許されるものではなく、動物虐待ではないかという抗議が多数寄せられたのも納得です。
このような負の情報が瞬く間に拡散されたことで、ばんえい競馬は酷い競技でかわいそうという意見が定着してしまったのです。
2023年現在、鈴木恵介騎手は復帰しているようですが…またこの悲劇が起こらないとも言い切れませんね。
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外国人から見た「ばんえい競馬」への反応とは
前半にもお伝えしましたが、ばんえい競馬は日本競馬特有のレース形式になります。
そんなばんえい競馬は何度もいうように世間からは「かわいそう」という反応が多いのが現実です。
日本人競馬ファンにとってみると身近な存在かもしれませんが馴染みのない外国人にとっては「ばんえい競馬」はどのような印象をうけるのでしょか。
いくつか引用して紹介していきたいと思います。
良い印象を持った外国人の反応
良い印象という見出しで記載しましたが…正直、そこまで振り切って良い印象というような反応はありませんでした。
中には騎手を擁護するようなものや馬はレースをしたくてやっているという意見もありました。
今回、紹介した内容が唯一まだ「良い」というだけでした。
悪い印象を持った外国人の反応
やはり、外国人からみても「かわいそう」という印象は持つようですね。
割合的にも悪い印象の方が多かったです。
もちろん、人によって反応はさまざまですが、少なからず世界的にみても同じように「かわいそう」という印象はもっているようですね。
ばんえい競馬での死亡事故事例
考えたくはありませんが、現実的にばんえい競馬での死亡事故事例は存在します。
以下はばんえい競馬でのニュース記事になります。
ばんえい十勝で、ニュータカラコマ号(牡・10歳)が、2018年3月25日(日)にレース中の事故により死亡しました。
同馬は2011年イレネー記念(BG1)や2017年ばんえいグランプリ(BG1)など通算重賞8勝を挙げ、数多くの重賞戦線で活躍をして人気を集めていました。
引用元:>>netkeiba.com
詳細な情報は敢えて差し控えさせていただきます。
事故当日、激しいレースが原因ではないですが、レース中の突然死なのでもしかしたらニュータカラコマは今までのレースで大きな負担を抱えていたのかもしれません。
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まとめ
ばんえい競馬がネット上でかわいそう、虐待に見えるといわれる理由は、成績が悪ければ食べられてしまう、レースが過酷すぎる、過去に虐待映像が流れたことがあるという3点が大きな理由です。
しかし、ばんえい競馬を実際に観戦してみればわかりますが、レースが終われば騎手の方は馬を丁寧に労います。また、ばんえい馬のような体の大きな馬は本来であればすべて食用になりますが、そのなかからこのような形でレースに出走させて長く生きられる馬が生まれるという意味もあります。
ネガティブなイメージが先行しているばんえい競馬ですが、深い歴史を持つ唯一無二の競馬の形態です。もちろん動物虐待などは論外ですが、悪いイメージを残したまま見ないのではなく、一度観戦してみることをおすすめします。