「馬連はボックスと流しのどちらがいいの?」
「馬連ボックスが基本って言われたけど本当?」
競馬の馬券にはいくつかの種類があります。
馬券を大きく分けると「単式」と「複式」の2つに分類できます。
- ★単式
- 単勝
- 馬単
- 三連単
- ★複式
- 複勝
- 枠連
- ワイド
- 馬連
- 三連複
単式は「着順を順番通り予想する馬券」、複式は「順不同で的中する馬券」です。
当然ですが複式の方が的中難易度は低く、初心者の方や馬券が当たらずに悩んでいる方は、まずはこの複式で的中させることができるようになることが重要です。
とはいえいきなり三連複もハードルが高いですし、枠連やワイドはオッズが低くなります。
そこでまずは馬連で馬券を的中させられるようになることが重要になるわけです。
また、初心者の方や、馬券が当たらないで悩んでいる方にとっては、「的中させる」ことが大きな目標となります。
その馬連的中にもっとも適した買い方がボックスということになります。
この記事では馬連ボックスの点数計算や、馬連ボックスで勝つコツを徹底的に検証・伝授していきたいと思います。
馬連を的中させられるようになれば、三連複、三連単とよりオッズが期待できる馬券の的中率も上がるはず。
自身の馬券回収率をアップさせるためにも、まずは馬連ボックスのコツをマスターしておきましょう。
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目次
馬連ボックス点数早見表と計算方法
まずは選択した頭数別の馬連の買い目点数早見表を紹介しておきましょう。
頭数 | 点数 |
---|---|
3頭 | 3点 |
4頭 | 6点 |
5頭 | 10点 |
6頭 | 15点 |
7頭 | 21点 |
8頭 | 28点 |
9頭 | 36点 |
10頭 | 45点 |
ボックス買いの点数は、上記の表を暗記してしまえばいいのですが、暗記が難しい、面倒くさいという方には計算方法も紹介しておきましょう。
馬連のボックス買いは意外と簡単な計算式で計算できますし、三連複ボックスの買い目計算にも応用できますので覚えておきましょう。
順不同の組み合わせを計算する方法は、選択した頭数=nとすると以下の式で求められます。
n(n-1)/1×2
分子は選んだ頭数と、その頭数から1を引いた数を掛け合わせます。
ボックス買いに選んだ馬の数が4頭の場合、4×3で12ということになります。
分母は馬連の場合2頭の組み合わせとなりますので、1×2で固定になります。
つまり4頭ボックスの場合は、4×3/1×2で6点ということになります。
ちなみに三連複のボックス買いの買い目点数を計算する場合は以下の計算式に。
n(n-1)(n-2)/1×2×3
馬連の計算式にひとつずつ数字を足せばOK。
三連複4頭ボックスの場合、4×3×2/1×2×3となり、4点買いということになります。
馬連ボックスのメリットとデメリット
三連複や三連単よりも的中させやすく、ワイドや枠連よりも配当が期待できるのが馬連馬券。
この馬連馬券をボックスで狙う際のメリットとデメリットを考えていきたいと思います。
メリットとデメリットが把握できていれば、馬券に活用する際どのようなポイントを意識すればいいかも理解できますので、より利用しやすくなるでしょう。
メリット・的中率を上げやすい
最大のメリットは的中率を上げやすいという点でしょう。
ボックス買いのストロングポイントは、選んだ馬が馬券に絡めば必ず的中するという安心感です。
予想で印を回したのに、ボックス買いにしなかったせいでタテ目を食らう、抜け目で決まるというのは非常に悔しい負け方です。
こうした負けがなくなり、選んだ馬が2着以内に入れば必ず的中するというのが大きなメリットといえるでしょう。
初心者の方、馬券の的中率が上がらず悩んでいる方に、馬連ボックスが勧められるのも、この的中率が期待できるというのが大きなポイントとなっています。
デメリット・回収率アップが難しい
一方デメリットは、回収率のアップが難しいということ。
どういうことかというと、ボックス買いは選んだ馬のすべての組み合わせを購入する馬券であることに原因があります。
馬連の馬券は同着がない限り1レースあたり1点しか当たり馬券はありません。
つまりボックス買いで複数の買い目を抑えても、当たる点数は1点のみであり、ほかの買い目はすべて「ハズレ馬券」ということになります。
ハズレ馬券を購入する点数が増えるということは、馬券が的中しても回収率は上がらないということ。
例えばあるレースで馬連10頭ボックスで勝負したとしましょう。
このレースがそこそこ荒れて、馬連配当5,000円の中穴馬券を的中したとします。
中穴馬券を当てた満足感は得られますが、馬連ボックスを均等買い(すべての買い目を同じ金額で購入すること)していた場合、回収率は111%。そこまで自慢できる数字にはなりません。
馬連ボックス買いは買い目が増えるため、回収率を上げにくいというのがデメリットとなります。
馬連ボックスのコツ3点
馬連ボックス買いのメリットとデメリットを理解したうえで、馬連ボックスで勝負する際、押さえておきたいポイントを紹介しておきましょう。
この3つのポイントを抑えることで、的中率を高めつつ、回収率アップも期待することができます。
馬連ボックスをどのように狙うのか?どう考えてボックスを組むのかを覚えておきましょう。
理想は4~5頭のボックス買い
馬券の究極の理想は1点勝負で仕留めることです。
とはいえ、1点勝負で的中させるのは簡単なことではありません。特に馬連のように2頭以上の着順を当てようとすれば、ほぼ現実的ではないといってもいいでしょう。
そのため複数の馬を狙う、選んだ馬が来たら必ず当たるようにボックス買いにするという方法が推奨されるわけです。
では実際に馬連をボックスで狙う場合の頭数は何頭がいいのか?
理想は4~5頭でしょう。
4頭ボックスなら6点、5頭ボックスであれば10点勝負となります。
2021年に行われたJRAの全3,456レースの、馬連平均配当は5,642.9円。
これは平均値ですので、万馬券や十万馬券も含めた平均となります。
どのくらいの配当が多いのかという中央値を考えると、2,000円前後というのが現実的でしょう。
つまり10点以内であれば、的中すれば回収率が100%を切ることはそう多くないということになります。
この点でも4~5頭まで狙う馬を絞り込むのが重要になります。
トリガミにならないように気を付ける
上で紹介したコツの続きになりますが、1レース4~5頭というのはあくまで「基本」です。
回収率が100%を切る、つまり払戻金額よりも投資金額の方が大きくなることをトリガミといいます。
馬連ボックス買いは、点数が多くなる買い方ですので、特に注意したいのがこのトリガミです。
例えば2020年の日本ダービー。
無敗で皐月賞を制したコントレイルと、朝日杯FSを勝ち皐月賞2着のサリオスを含めた馬連ボックスで勝負する場合、4頭を選んだボックス買いというのはおすすめできない選択です。
結果は1&2番人気の両馬が、人気通り1&2着に入り馬連の配当は270円。
均等買いではトリガミという結果になります。
ボックス買いをする場合も、基本はトリガミを避ける予想です。
2020年の日本ダービーで言えば、1&2番人気の馬連オッズが3倍を切っている以上、ボックス買いは勧められません。
こういった場合はボックス買いをやめる、もしくは購入金額に差をつけることでトリガミを回避しましょう。
2020年の日本ダービーでいえば、コントレイルとサリオスの組み合わせのみ500円、4頭ボックスのほかの5点を100円すつ買っていれば、投資金額1,000円で払い戻し1,350円ですからトリガミにはならなかった計算になります。
ボックス買いをするときは、自分が買う組み合わせのオッズを確認しながら狙いましょう。
注目すべきは爆発力より安定感
では実際に4~5頭でボックス買いをするとして、どのような馬を狙うのがいいのかを考えてみましょう。
まずは2021年にJRAで行われた全レース(3,456レース)の結果から、1~3番人気の成績を確認してみましょう。
人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1番人気 | 【1139.639.433.1245】 | 33.0% | 51.4% | 64.0% |
2番人気 | 【671.647.495.1643】 | 19.4% | 38.1% | 52.5% |
3番人気 | 【451.503.499.2003】 | 13.0% | 27.6% | 42.0% |
馬連で狙うことを考えると注目すべきは連対率。
1番人気が半分以上、2番人気でも1/3以上、3番人気は1/4以上の確率で入線しています。
さらに、同じく2021年のJRA全レースから、1~3番人気がすべて3着以下に敗れたレースを調べてみました。
この条件に引っかかったレース数は528レース。約15%であることが分かりました。
つまり、ほとんどのレースでは1~3番人気のいずれかは、最低でも2着以内に入っているということ。
このデータから考えれば、4~5頭のうち、2頭は1~3番人気の上位人気を狙うのが現実的ということになります。
残りの2~3頭は4番人気以下から選ぶことになりますが、この時に注意したいのがどんな馬を狙うかです。
馬連は1~2着に入る馬を順不同で狙う馬券です。
この馬連の特性を考えると、狙うべきは爆発力のある馬よりも安定感のある馬でしょう。
条件がハマれば突き抜ける可能性はあるが、ハマらなければ惨敗という馬よりも、天候や馬場状態、展開がどのように変化しても、ある程度安定して上位入線が期待できる馬を選びましょう。
競馬新聞などでその馬の戦績を見て、【3.1.0.6】というような成績の馬よりも、【2.4.1.3】のような馬が狙い目。
人気はなくともある程度安定して上位に来る馬から穴馬を見つけて勝負しましょう。
まとめ
馬券を買う以上大きく勝ちたいのは誰もが思うこと。
大きく勝つには三連単や三連複、馬単などの馬券を狙うことになりますが、これらの高配当馬券を当てるには、まず馬連でしっかりと的中できるだけの予想をする力が必要になります。
馬連でまずは的中を狙うというのであればボックス買いが最適。
買う馬と買わない馬をしっかりと見極めて、4~5頭の馬連ボックス狙いで的中できるようになりましょう。
ボックス買いのために狙う頭数を絞り込むという予想の仕方は、三連単や三連複など、より買い目が多くなる馬券を狙うときにも有効になる方法です。
将来的に大きな勝負ができるように、まずは馬連ボックス買いで勝負するようにするのがおすすめです。