中山競馬場完全データ攻略!!瞬発力よりスタミナ重視!【コース別攻略法】

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中山競馬場
中央競馬場中山競馬場

皐月賞、スプリンターズS、有馬記念など、いろいろなタイプのGⅠレースが行われる中山競馬場。

直線に急坂がある
直線が短い

競馬好きな方が持つイメージはこういったところかと思います。

そこで、この記事では中山競馬場に関してさらに深く解説し、コースごとの攻略ポイントなども紹介していきたいと思います。

クセのある特徴的なコースだけに、しっかりとポイントを押さえて馬券回収率アップにつなげましょう。

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中山競馬場ってどんな競馬場?

中山競馬場

毎年年末の大一番「有馬記念」が開催される中山競馬場は、千葉県船橋市にあります。

大レースが数多く行われる競馬場ですが、全体のサイズ感はそこまで大きいわけではなく、どちらかといえばテクニカルなコースと考えた方がいいでしょう。

東京競馬場と並び、関東のメイン競馬場として活用される中山競馬場の特徴に関して詳しく解説していきましょう。

中山競馬場コースの特徴

中山競馬場

中山競馬場は右回り。JRAが持つ10の競馬場は、右回りが7場、左回りが3場ですので、周回方向としてはスタンダードなコースといえます。

まずは中山コースを数値化して紹介しておきましょう。

コース 直線距離 高低差 1周の距離 幅員
芝Aコース(内回り) 310m 5.3m 1667.1m 20~32m
芝Aコース(外回り) 1839.7m 24~32m
芝Bコース(内回り) 1686.0m 17~29m
芝Bコース(外回り) 1858.5m 21~29m
芝Cコース(内回り) 1704.8m 14~26m
芝Cコース(外回り) 1877.3m 18~26m
ダート 308m 4.5m 1493.0m 20~25m

中山競馬場のコースの特徴を簡単に表現すれば、短い直線、直線の急坂、そして日本最大級の障害コースの3つでしょう。

中山コースの直線距離は芝コースで310m、ダートコースで308mと、主要4場(東京・中山・阪神・京都)の中ではもっとも短く、ローカル6場の中でも、新潟・中京コースよりも短い設定となっています。

この短い直線に設けられている最後の難関が、中山名物の「急坂」。110mという短い距離で高低差2.2m、最大勾配2.24%というこの坂は、10あるJRA競馬場の中でも最大の勾配となっています。

ちなみに中山コース全体を見ると、ゴール板から2コーナー手前までが上り勾配で、2コーナーで最高点に到達すると、あとは直線の急坂まで基本的には下り勾配が続く設計。

この下り勾配が長く続いた後に急坂があるため、馬や騎手にとっては実際の勾配以上に急な坂に感じられると言われています。

中山競馬場には障害コースも設計されており、地形を活かした深いバンケット(深い谷のような窪み)や、中山にしかない「大竹柵」、「大生垣」が特徴的です。

障害レースのJGⅠ競走は中山競馬場の「大障害コース(大竹柵・大生垣はこの大障害コースのみで使用)」でしか行われません。

中山競馬場馬券の特徴

中山競馬場

中山競馬場の馬券戦略で基本となるのは「逃げ・先行馬有利」、「瞬発力よりスタミナ」という2点でしょう。

中山競馬場は直線距離の短い小回りコースです。当然逃げ・先行馬が有利なコースということになります。

また、コース全体が基本的に下り坂であるため、道中のペースが上がりやすく、速めのペースで長くいい脚を使える馬が活躍する傾向にあります。つまり注目すべきは一瞬の瞬発力よりスタミナということになるでしょう。

日本国内で13戦12勝と圧倒的な成績を残す名馬ディープインパクトが、唯一負けたのがこの中山競馬場で行われた有馬記念。ディープインパクトの持つ圧倒的な瞬発力よりも、豊富なスタミナと息の長い末脚を持つハーツクライの方が中山競馬場に合っていたという証拠でしょう。

ウォッカやブエナビスタ、アーモンドアイといった瞬発力自慢の名牝もこの有馬記念では勝てていません。 基本的には瞬発力よりもスタミナを重視して予想するのがいいでしょう。

最後に平均配当のデータを確認しておきましょう。

★馬券別平均配当(2017年1月1日~2021年12月31日)

式別 全競馬場 中山競馬場
単勝 1,016.1円 1,035.6円
複勝 341.7円 282.7円
枠連 2,146.1円 2,192.2円
馬連 5,706.8円 6,255.6円
馬単 11,309.5円 12,608.6円
三連複 22,068.4円 23,637.3円
三連単 137,399.5円 150,301.0円

全競馬場の平均値よりやや高い傾向にあります。それだけ中山競馬場の形状がトリッキーで、予想が難解なコースであるということになります。

中山競馬場馬開催レース一覧

中山競馬場

中山競馬場で行われるレースは年間500レース前後

関東開催はこの中山競馬場と東京競馬場が交代で担当する形になります。

そこで例年行われている中山競馬場の開催タイミングと、その開催で行われるOP特別以上の競走を紹介していきましょう。

レースの情報は2022年4月現在。2021年と2022年の開催予定を参考に紹介していきます。

★1回中山 1月上旬~2月下旬(年明け開催からAJCCまで8日間開催)

レース名 クラス レース条件
ジュニアC 3歳限定L 芝1600m
日刊スポーツ賞 中山金杯 4歳以上GⅢ 芝2000m
中山新春ジャンプS 4歳以上OP 障害3200m
ニューイヤーS 4歳以上L 芝1600m
ボルックスS 4歳以上OP ダート1800m
フェアリーS 3歳・牝限定GⅢ 芝1600m
カーバンクルS 4歳以上OP 芝1200m
ジャニュアリーS 4歳以上OP ダート1200m
京成杯 3歳限定GⅢ 芝2000m
アメリカンジョッキーズCC 4歳以上GⅡ 芝2200m

★2回中山 2月下旬~3月下旬(フェブラリーSの翌週からフラワーCまで8日間開催)

レース名 クラス レース条件
中山記念 4歳以上GⅡ 芝1800m
夕刊フジ賞 オーシャンS 4歳以上GⅢ 芝1200m
総武S 4歳以上OP ダート1800m
報知杯弥生賞
ディープインパクト記念
3歳限定GⅡ
皐月賞トライアル
芝2000m
ローレル競馬場賞 中山牝馬S 4歳以上・牝限定GⅢ 芝1800m
東風S 4歳以上L 芝1600m
アネモネS 3歳・牝限定L
桜花賞トライアル
芝1600m
千葉S 4歳以上OP ダート1200m
フジテレビ賞
スプリングS
3歳 牡・牝限定GⅡ
皐月賞トライアル
芝1800m
フラワーC 3歳・牝限定GⅢ 芝1800m

★3回中山 3月下旬~4月中旬(フラワーCの翌週から皐月賞まで8日間開催・2回中山とは連続開催)

レース名 クラス レース条件
ペガサスジャンプS 4歳以上OP 障害3350m
伏竜S 3歳限定OP ダート1800m
日経賞 4歳以上GⅡ 芝2500m
マーチS 4歳以上GⅢ ダート1800m
ダービー卿CT 4歳以上GⅢ 芝1600m
ニュージーランドトロフィー  3歳 牡・牝限定GⅡ
NHKマイルCトライアル
芝1600m
卯月S 4歳以上OP ダート1800m
春雷S 4歳以上L 芝1200m
農林水産省賞典 中山グランドジャンプ 4歳以上JGⅠ 障害4250m
京葉S 4歳以上L ダート1200m
皐月賞 3歳 牡・牝限定GⅠ 芝2000m

★4回中山 9月上旬~10月上旬(新潟記念の翌週からスプリンターズSまで9日間開催)

レース名 クラス レース条件
紫苑S 3歳・牝限定GⅢ
秋華賞トライアル
芝2000m
京成杯AH
(サマーマイルシリーズ) 
3歳以上GⅢ 芝1600m
ラジオ日本賞 3歳以上OP ダート1800m
朝日杯 セントライト記念 3歳限定GⅡ
菊花賞トライアル
芝2200m
清秋ジャンプS 3歳以上OP 障害3210m
カンナS 2歳限定OP 芝1200m
ながつきS 3歳以上OP ダート1200m
産経賞 オールカマー 3歳以上GⅡ 芝2200m
芙蓉S 2歳限定OP 芝2000m
スプリンターズS 3歳以上GⅠ 芝1200m

★5回中山 12月上旬~12月下旬(ジャパンCの翌週からホープフルSまで9日間開催)

レース名 クラス レース条件
イルミネーションジャンプS 3歳以上OP 障害3570m
スポーツニッポン賞 ステイヤーズS 3歳以上GⅡ 芝3600m
ラピスラズリS 3歳以上L 芝1200m
師走S 3歳以上L ダート1800m
カペラS 3歳以上GⅢ ダート1200m
ターコイズS 3歳以上・牝限定GⅢ 芝1600m
ディセンバーS 3歳以上L 芝1800m
農林水産省賞典 中山大障害 4歳以上JGⅠ 障害4100m
有馬記念 3歳以上GⅠ 芝2500m
ホープフルS 2歳 牡・牝限定GⅠ 芝2000m

中山競馬場で行われるGⅠレースは芝レースのみで4レース。さらに障害のJGⅠが2レース行われます。 トライアルレースや。古馬GⅠに向けてのステップレースも多く、未来の大物が出現する競馬場と呼べるかもしれません。

中山競馬場の5つの予想ポイント

中山競馬場

小回りに加えてJRA競馬場の中でもっとも勾配の急な急坂と、ややクセのある中山競馬場

この中山競馬場で予想をする際に、押さえておきたいポイントを5つ紹介していきましょう。

ポイント①:基本は逃げ・先行馬から

競馬新聞

最初の方で、スタミナのある馬、逃げ・先行馬が有利な傾向にあると書きましたが、実際の数値で検証していきたいと思います。

検証で使用するのは2017年1月1日~2021年12月31日までの5年間で、中山競馬場で行われた全2,496レースのデータとなります。

脚質 競馬場 成績 勝率 連対率 複勝率
逃げ 全競馬場 【3175.2130.1627.10574】 18.1% 30.3% 39.6%
中山競馬場 【487.323.261.1552】 18.6% 30.9% 40.8%
先行 全競馬場 【7811.7591.6539.36311】 13.4% 26.4% 37.7%
中山競馬場 【1181.1185.992.5062】 14.0% 28.1% 39.9%
差し 全競馬場 【4272.5126.6190.69473】 5.0% 11.0% 18.3%
中山競馬場 【580.706.886.10798】 4.5% 9.9% 16.7%
追込 全競馬場 【1092.1467.2061.65545】 1.6% 3.6% 6.6%
中山競馬場 【119.164.247.10621】 1.1% 2.5% 4.8%
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全競馬場におけるデータと比較すると、明確に逃げ・先行馬の数字が良くなり、差し・追込馬の数字が悪くなっています

反対に考えると、中山競馬場でも差し切れるような馬は、かなり実力がある馬であるという証拠にもなりますので覚えておきましょう。

ポイント②:SS系種牡馬が好成績

中山競馬場

2022年現在、日本競馬界の種牡馬ランキングを見ると、上位を占めているのはキングカメハメハ系とSS系です。

中山競馬場の種牡馬成績を見ると、基本的には種牡馬ランキングの通りですが、多少の違いが見られます。

2017~2021年の5年間における種牡馬ラインキングで、5位に入っているルーラーシップ産駒(キングカメハメハ系)が、中山競馬場限定の成績では8位と順位を落とし、代わりにダイワメジャー産駒(SS系)が6位から3位へと順位を上げています

ルーラーシップ産駒の中山成績と、ダイワメジャー産駒の中山成績を掲載しておきましょう。

種牡馬 競馬場 成績 勝率 連対率 複勝率
ルーラーシップ 全競馬場 【514.492.535.4405】 8.6% 16.9% 25.9%
中山競馬場 【54.70.65.550】 7.3% 16.8% 25.6%
ダイワメジャー 全競馬場 【475.512.471.4543】 7.9% 16.4% 24.3%
中山競馬場 【74.77.65.595】 9.1% 18.6% 26.6%
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ダイワメジャーのBMSはノーザンテースト(ノーザンダンサー系)。

種牡馬成績で上位につけるハーツクライはトニービン(ゼダーン系)、ディープインパクトはAlzao(リファール系)と、同じSS系種牡馬でもBMSが違います。

SS系は全般的に中山競馬場を得意としていると考えていいでしょう。

ポイント③:BMSはヘイルトゥリーズン系が好成績

中山競馬場

中山競馬場で好成績を残しているBMSも、基本的には全競馬場の成績データと似ているのですが、その中でも成績を上げているのがシンボリクリスエスやフジキセキ、ダンスインザダークなどの馬となります。

BMS 競馬場 成績 勝率 連対率 複勝率
シンボリクリスエス 全競馬場 【410.397.385.3883】 8.1% 15.9% 23.5%
中山競馬場 【76.72.69.703】 8.3% 16.1% 23.6%
フジキセキ 全競馬場 【437.474.461.5192】 6.7% 13.9% 20.9%
中山競馬場 【70.77.65.787】 7.0% 14.7% 21.2%
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共通項はすべてヘイルトゥリーズン系の種牡馬であるということ。

すでにお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、サンデーサイレンス自体がヘイルトゥリーズン系ですので、種牡馬にしてもBMSにしても、このヘイルトゥリーズンの血が入っているかどうかが注目ポイントといえそうです。

中山競馬場で狙いたいのはSS系の種牡馬、もしくは牝系にSS(もしくはヘイルトゥリーズン)の血が入っている馬ということになります。

ポイント④:上がり最速に惑わされない

中山競馬場

中山競馬場は全般的に瞬発力を活かしにくい設計になっています。

2コーナーから向正面、3~4コーナーまで、コースの大部分が下り勾配もしくは平地の作りになっており、最後の直線の急坂で突然上り勾配になります。

瞬発力に秀でた馬、上がり最速をマークすることが多い馬は、基本的にスローペースで馬群が団子状態になるようなレースでその実力をいかんなく発揮できます

しかしコースの大半が下り坂の中山競馬場では、道中のペースが上がりやすく、展開が縦長になるケースが多くなります

さらに最後の急坂で瞬発力を削がれるということもあり、「上がり最速」が売りのような馬は苦戦傾向にあります。

★上がり最速馬の成績

  成績 勝率 連対率 複勝率
東京競馬場 【1063.604.407.980】 34.8% 54.6% 67.9%
中山競馬場 【897.473.336.1103】 31.9% 48.8% 60.7%
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上の表は、上がり最速の馬が上位に来ることが多い東京競馬場と、上位に来ることが少ない中山競馬場における、上がり最速馬の成績です。

どちらも上がり3F(600m)を最速で走った馬ですので、当然好成績なのですが、それでも東京競馬場と比較すると中山競馬場では成績が落ちます。

「この馬は近3走で上がり最速をマークしているからここでも狙える」 という考え方は、中山競馬場のレースに限っては危険な考え方になりますので覚えておきましょう。

ポイント⑤:田辺&三浦は買い・松山&吉田隼は割引

中山競馬場

コースが特徴的な中山競馬場は、騎手の腕が試される競馬場でもあります。

その分得手不得手がハッキリしており、得意な騎手と苦手な騎手が数字上でも分かりやすくなっていますので紹介しておきましょう。

騎手 競馬場 成績 勝率 連対率 複勝率
田辺裕信 全競馬場 【396.375.340.2354】 11.4% 22.3% 32.1%
中山競馬場 【156.140.141.824】 12.4% 23.5% 34.7%
三浦皇成 全競馬場 【336.375.329.2401】 9.8% 20.7% 30.2%
中山競馬場 【120.137.109.819】 10.1% 21.7% 30.9%
松山弘平 全競馬場 【493.433.391.3126】 11.1% 20.8% 29.6%
中山競馬場 【13.7.15.107】 9.2% 14.1% 24.6%
吉田隼人 全競馬場 【359.319.299.2544】 10.2% 19.3% 27.7%
中山競馬場 【20.26.28.289】 5.5% 12.7% 20.4%
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田辺騎手と三浦騎手は、2017~2021年に上げた勝ち星の1/3以上を中山競馬場で挙げている計算になります。

連対率や複勝率も高く、十分に狙える騎手といえるでしょう。

一方松山騎手と吉田隼騎手は中山競馬場で成績が急落する騎手。

栗東所属の松山騎手は騎乗機会が少ないということもあり、ある程度理解できますが、美浦所属の吉田隼騎手はかなり極端に成績が落ちますので覚えておきましょう

中山競馬場の距離別特徴&傾向

中山競馬場

中山競馬場で行われるレースは11のコースで行われます(障害を除く)

実際には芝ダート合わせて16の距離設定がありますが、5つの設定は現状レースが行われていませんので割愛し、2017~2021年までにレースが行われた11のコースの特徴を紹介しておきましょう。

コース①:芝1200m(外回り)

中山競馬場

GⅠ・スプリンターズSが行われる芝1200m。

スタート地点は外回りの頂点付近となる2コーナー出口。 スタートしてから直線的に3コーナーに飛び込むコース形態のため、逃げ・先行馬有利にも見えますが、内側の馬は勝負所の4コーナーを鋭角に回ることになり、オーバーペースで飛び込むと回りきるのが難しくなるコースになります。

短距離で距離ロスが少ないことから、比較的外枠の差し馬が届きやすいコースでもあります。

コース②:芝1600m(外回り)

中山競馬場

スタート地点は1コーナーの外側にあるポケット地点。

ここから外回りの2コーナーに向けてまっすぐ進み、ほぼ直角に近い2コーナーを回って3コーナーへ向かうコース設計になっています。

2コーナーのRが比較的小さいため、逃げ・先行馬は落ち着いたペースで入りたいところですが、外枠の馬がインを狙ってくるためペースを落とすこともできず、どちらかといえば厳しい流れになりやすいコースとなります。

枠の内外を問わず、ここも差し馬に注目したいコースと言えるでしょう。

コース③:芝1800m(内回り)

中山競馬場

芝1800mは内回りコースになります。

中山競馬場芝コースの内回りは小回りコース。1800m戦でも4つのコーナーを回ってゴールに向かいます

スタート後、1コーナーから2コーナーにかけて緩やかな上り勾配が続くため、レースは序盤から落ち着いたペースで進むことが多いのが特徴。

小回りであり、道中もペースを上げるポイントが少ないため、そのまま逃げ・先行馬がゴールになだれ込むレースが目立ちます。

コース④:芝2000m(内回り)

中山競馬場

牡馬クラシック第一弾となる皐月賞が行われる芝2000mも内回りコース。

4コーナー出口付近からのスタートで、急坂を2回上るコース設計となっています。

芝1800m同様落ち着いたペースになりやすいレースですが、皐月賞など重賞レースではこの序盤に仕掛ける馬も多く、難解なコースともいえるでしょう。

3コーナーから下り坂を利用してのマクリが決まりやすいコースでもあり、予想する場合は差し・追込馬に伏兵が潜んでいないかチェックするのが重要です。

コース⑤:芝2200m(外回り)

中山競馬場

芝2000mとほぼ同じ位置からスタートし、外回りコースを周回してくるのが芝2200m。

秋GⅠの前哨戦となるオールカマーやセントライト記念が行われるコースです。

基本的な考え方は芝2000mと同じですが、外回りコースを使用するため、1コーナーから2コーナーまでの直線距離があるのが特徴。ここで好位置を狙いに来る馬が多く、ペースの上げ下げが多くなるコースです。

逃げ・先行馬に有利と思われがちな中山競馬場ですが、芝外回りは4コーナーが鋭角になるため、前に行った馬が勝負所でペースを上げにくいコースです。

差し・追込馬に注意しましょう。

コース⑥:芝2500m(内回り)

中山競馬場

年末の大一番有馬記念が行われる芝2500m。

外回りの3コーナー手前からスタートで、最初の3コーナーも含めれば6回もコーナーを回るコース設計になっています。

中山芝2500mの狙い方は「両極端の馬に注意」という点。

芝2500mは序盤からペースが上がりやすく、さらに道中の下り坂もありペースが落ちにくいコースとなっています。

そのため2500m以上の距離を走れるスタミナタイプに有利なコース。ブラストワンピースやサトノダイヤモンドなど、菊花賞から挑戦してくる3歳馬が結果を出していることからもスタミナ重視の傾向が見て取れます。

もうひとつ、両極端といったのは、意外とマイラー寄りの馬が穴をあけるケースが多いということ。

古くはメジロマックイーンを破ったダイユウサクが有名ですが、そのほかにもサクラチトセオー、タイキブリザード、クィーンズリンク、サラキアなどは、どちらかといえば1800m以下に良績が集中している馬も有馬記念で活躍しています。

道中はマイル戦に近いハイペースで進みながら、コーナーが多いために息の入れどころが多く、マイラーでもスタミナが持ってしまうのが芝2500mの特徴。 穴狙いなら長くいい脚が使えるマイラーを狙ってみましょう。

コース⑦:芝3600m(内回り)

中山競馬場

年に一度、GⅡステイヤーズSのみで使用される芝3600mは、芝1800mのコースを2周するコースです。

5年間のデータを集計しても5レースとデータ数は少ないものの、傾向としては外枠寄りの先行馬に良績が集中していますので覚えておきましょう。

コース⑧:ダート1200m

中山競馬場

中山ダートの最短距離は1200m。

スタート地点が2コーナーの引き込み線であり、スタート直後に芝コースを横切る形になります。

コース図を見てもらうと分かりやすいのですが、外枠の馬ほど芝コースを走る距離が長くなり、スタートダッシュが利きやすくなっています。

芝コース以上に3~4コーナーは急カーブですので、3コーナーの入口で先頭から3番手以内にいた馬が勝ち馬の半数以上を占めているように、外枠の逃げ・先行馬から狙いましょう。

コース⑨:ダート1800m

中山競馬場

未勝利戦から重賞まで、幅広く利用されるダート1800m。

スタート地点は4コーナー出口付近で、ダートコースを1周プラス直線分走るコースになります。

スタート直後に急坂、その後も上り勾配が続くため、序盤からペースは落ち着きやすく、逃げ・先行馬に有利なコース設計となっています。

コース⑩:ダート2400m

中山競馬場

ダート2400mは向正面の中間地点からスタートし、ダートコースを1周半するコース。

年間で10レースほどしか組まれることがない珍しいコース設定です。

小回りのダートコースを周回するため、ペースは落ち着きやすいものの、泥を被りやすい内枠の馬の成績はイマイチ

データ上は6~7枠あたりの成績がいいため、外目の枠の差し馬を狙ってみると面白いかもしれません。

コース⑪:ダート2500m

中山競馬場

年に1度、12月の条件戦でのみ使用される特殊なコース。

スタート地点は2コーナーの出口付近で、ダートコースを周回するコースとなっています。

データが少なく数字上特徴が見えないコースですが、ダート2400m同様外目の差し馬が狙い目と考えていいでしょう。

中山競馬場の基本情報

中山競馬場

JRA主要4場のひとつで、東京競馬場とともに関東開催の中心的な存在となる中山競馬場。

そんな中山競馬場の歴史やアクセスなどを紹介していきましょう。

中山競馬場の概要&歴史

中山競馬場

中山競馬場は2度の移転の末、現在の千葉県船橋市に落ち着きました

元々は千葉県松戸市に競馬場が作られ、松戸競馬場と呼ばれていましたが、この松戸競馬場は日本帝国陸軍に用地を接収されます。

そこで移転したのが千葉県東葛飾郡中山村。この時から名称が松戸競馬場から中山競馬場に変わりました。

その後もう一度移転し、今の場所に移りましたが、中山村から遠く離れていなかったこともあり、名称はそのまま中山競馬場に。

しかし肝心の中山村は1934年(昭和9年)に周辺の自治体と合併し、「市川市」となったために「中山」の地名がなくなってしまいました。

こうした経緯もあり、千葉県船橋市にありながら「中山競馬場」という不思議な名称になっています。

1934年(昭和9年)まで、東京競馬場では「日本ダービー」が行われていたものの中山競馬場にはダービーに匹敵するような大レースがなく、そこで創設されたのが「中山大障害」でした。

日本国内最大の障害、最長のレース距離ではありましたが、中山大障害だけでは日本ダービーほどの盛り上がりが得られず、大戦後の1955年(昭和30年)に、当時の日本中央競馬会理事長だった有馬頼寧が創設したのが「中山グランプリ」です。

当時としては革新的だったファン投票による出走馬の選出などもあり、中山グランプリは大盛況に終わったものの、第1回中山グランプリのすぐ後に有馬氏が急逝。

この有馬氏の功績を残すために中山グランプリは「有馬記念」と名称を変えて今も継続されています

中山競馬場の入場方法

中山競馬場

中山競馬場の入場料は200円(15歳未満は無料)。

入場は中山開催当日は9時から、他場開催でウインズとして開場する日は9時15分からとなっています。 ただし有馬記念など大レース当日で、混雑が予想される場合は開場時間が早まるケースもあります

中山競馬場のアクセス

中山競馬場

中山競馬場の最寄り駅は2線2駅。

そのほか2駅からも徒歩で向かうこと自体は可能ですが、基本的には2線2駅の利用が一般的です。

住所 千葉県船橋市古作1-1-1
最寄り駅 ・京成本線【東中山駅】から徒歩約20分
・JR武蔵野線【船橋法典駅】から徒歩約10分
 ※船橋法典駅から専用地下道あり

中山競馬場は最寄り駅からやや距離があるのがネック。そのため知っておくべきポイントがいくつかあります。

まずは船橋法典駅から繋がる専用地下道

この専用地下道の通行可能時間は開門時間から17時20分までですので、開門前に並びたい、レース終了後競馬場でゆっくりしてから帰る場合などはすでに閉鎖されているケースがあります。

船橋法典駅から専用地下道を使わずに競馬場を目指すと、15~20分ほどかかるので注意しましょう。

★中山競馬場付近の路線バスのバス停
・北方十字路
・競馬場南門

この2つのバス停に停車するバスは、以下の駅前から運行されています。

★上記バス停に停車するバス発着駅
・西船橋駅(JR総武線・JR武蔵野線・JR京葉線・東京メトロ東西線・東葉高速鉄道)
・東中山駅(京成本線)
・白井駅(北総線)
・鎌ヶ谷大仏駅(新京成線)
・馬込沢駅(東武野田線)

また、東中山駅・西船橋駅からは、競馬開催日に限り、臨時の直通バス(片道220円/京成バス)が運行されていたり、船橋法典駅前には「競馬場行き乗合タクシー」の乗り場が設けられているため、こちらを利用する方法もあります。

★JR千葉駅からの最短ルート
・JR総武線で【西船橋駅】へ
・JR武蔵野線に乗り換え【船橋法典駅】へ
・徒歩で法典門へ
所要時間45分

★JR上野駅からの最短ルート ルート01
・JR京浜東北線or山手線で【秋葉原駅】へ
・JR総武線に乗り換えて【西船橋駅】へ
・JR武蔵野線に乗り換え【船橋法典駅】へ
・徒歩で法典門へ(約10分)
所要時間1時間

ルート02
・京成上野駅から京成本線で【東中山駅】へ
・徒歩で南門へ(約20分)
所要時間1時間

★JR渋谷駅からの最短ルート
・東京メトロ銀座線で【日本橋駅】へ
・東京メトロ東西線に乗り換え【西船橋駅】へ
・JR武蔵野線に乗り換え【船橋法典駅】へ
・徒歩で法典門へ(約10分)
所要時間1時間20分

中山競馬場に向かう際、電車で「西船橋駅」、「東中山駅」を経由する方は、直通バス、路線バスの時刻表をチェックし、バスの方が早い場合はバスを利用しましょう

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まとめ

中山競馬場

千葉県船橋市にある中山競馬場は、皐月賞や有馬記念が行われる、JRA主要4場のひとつです。

芝コースは内回りと外回りが設けられており、芝内回りコース、ダートコースはコーナーが急な小回りコース、外回りはおにぎり型のコースと、非常に個性的な形状を持っています

ゴール前に設けられた急坂は、JRA競馬場全場の中でももっとも勾配のきつい坂であり、この坂を攻略できる馬が好成績を残しています

血統や騎手の傾向、コースの特徴や癖をつかむと、一気に回収率が高まる個性的な競馬場ですので、その特徴をしっかりと覚えておきましょう

★その他の競馬場の情報は下記よりご覧ください★

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この記事の監修者
後藤孝男
後藤孝男(ごとう・たかお)
大学卒業後、東京タイムズ社に入社。中央競馬担当記者となり全国の競馬場を初め美浦、栗東トレセンなどへ赴き、取材に、予想にと活躍。同紙休刊後は、実績を買われて競馬専門紙「馬三郎」に創刊メンバーとして参画、一昨年からは美浦トレセン北馬場時計班として毎週、サラブレッド達の調教に目を凝らす。
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