【最新版】地方競馬のリーディングジョッキーで注目すべきはこの1人

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競馬をやっている人なら一度は「リーディングジョッキー」という言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか。

今回は地方競馬のリーディングジョッキー・リーディングトレーナーについて紹介します。

過去の成績を見ることで、安定して強い騎手、その裏にいる調教師、さらには「どういったレースで強いのか」がわかります。

予想に活かせる情報もあるので、ぜひご覧ください。

「リーディングジョッキー」とは

地方競馬 リーディングジョッキー

競馬でよく聞く「リーディングジョッキー」とは、「シーズンの勝利数が最も多い騎手」のことです。

競馬では年度ごとに「勝利数」「賞金額」でリーディングジョッキーが決められます。

もっとカンタンに言うと「今年一番勝った騎手」「今年一番稼いだ騎手」ということですね。

また、調教師にもそのランキングがあり、調教師の場合は「リーディングトレーナー」と呼ばれているそうです。

地方競馬のリーディングジョッキー・勝利数編【過去5年】

まず最初に2016~2020年のリーディングジョッキー、勝利数編を紹介します。

直近5年の結果はこちらです。

2016年

騎手 所属 勝利数
1位 森 泰斗 船橋 309
2位 下原 理 兵庫 267
3位 永森 大智 高知 240

2017年

騎手 所属 勝利数
1位 下原 理 兵庫 273
2位 岡部 誠 大井 241
3位 矢野 貴之 大井 238

2018年

騎手 所属 勝利数
1位 吉村 智洋 兵庫 296
2位 森 泰斗 船橋 285
3位 田中 学 兵庫 243

2019年

騎手 所属 勝利数
1位 森 泰斗 船橋 360
2位 吉村 智洋 兵庫 334
3位 矢野 貴之 大井 270

2020年

騎手 所属 勝利数
1位 森 泰斗 船橋 385
2位 吉村 智洋 兵庫 357
3位 赤岡 修次 高知 248

地方競馬のリーディングジョッキー・賞金編【過去5年】

次に2016~2020年のリーディングジョッキー、賞金編を紹介します。

直近5年の結果はこちらです。

2016年

騎手 所属 賞金(円)
1位 森 泰斗 船橋 1,011,501,000
2位 真島 大輔 大井 598,570,000
3位 矢野 貴之 大井 593,066,000

2017年

騎手 所属 賞金(円)
1位 森 泰斗 船橋 733,404,000
2位 矢野 貴之 大井 713,595,000
3位 的場 文男 大井 561,892,500

2018年

騎手 所属 賞金(円)
1位 森 泰斗 船橋 1,007,666,500
2位 矢野 貴之 大井 850,056,500
3位 御神本 訓史 大井 685,865,000

2019年

騎手 所属 賞金(円)
1位 森 泰斗 船橋 1,238,504,500
2位 矢野 貴之 大井 861,425,500
3位 御神本 訓史 大井 766,861,500

2020年

騎手 所属 賞金(円)
1位 森 泰斗 船橋 1,285,707,000
2位 矢野 貴之 大井 956,998,500
3位 笹川 翼 大井 826,280,000

勝利数で見たときはここまでハッキリとわかりませんでしたが、森 泰斗騎手が直近5年はすべて1位、と圧倒的王者です。

これだけ見たら森 泰斗騎手に賭けていれば的中するような気すらしますね・・・

地方競馬のリーディングトレーナー【過去5年】

ここまではリーディングジョッキーを紹介しましたが、ここからは直近5年のリーディングトレーナーを紹介していきます。

調教した競走馬が勝っているのか、という視点から、勝利数を指標にしたランキングとなります。

2016年

騎手 所属 勝利数
1位 雑賀 正光 高知 231
2位 金田 一昌 金沢 208
3位 角田 輝也 名古屋 184

2017年

騎手 所属 勝利数
1位 角田 輝也 名古屋 217
2位 雑賀 正光 高知 213
3位 金田 一昌 金沢 209

2018年

騎手 所属 勝利数
1位 打越 勇児 高知 197
2位 角田 輝也 名古屋 180
3位 雑賀 正光 高知 169

2019年

騎手 所属 勝利数
1位 打越 勇児 高知 202
2位 角田 輝也 名古屋 194
3位 金田 一昌 金沢 188

2020年

騎手 所属 勝利数
1位 角田 輝也 名古屋 176
2位 打越 勇児 高知 174
3位 金田 一昌 金沢 169

ジョッキーに比べると変動はありますが、角田 輝也調教師が5年通してランクインしています。

地方競馬はジョッキー・トレーナーの実力がモノを言う

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ここまでで直近5年のリーディングジョッキー・リーディングトレーナーを紹介しましたが、多少の入れ替わりはあれど、同じ人が何回もランクインしていることがわかりました。

もちろん競走馬自体の実力は大きく関係してきますが、その馬に関わる騎手・調教師の実力があれば勝つ確率は高いということが、このランキングを見るとわかります。

予想をする際に騎手には注目することが多いかもしれませんが、調教師を予想ファクターに入れる、という方法は、地方競馬では効果的かもしれません。

圧倒的実力の持ち主・リーディングジョッキー「森 泰斗」

地方競馬 リーディングジョッキー 森泰斗

過去の成績を見た人はすでにお気づきでしょう、地方競馬のジョッキー「森 泰斗」騎手は別格級の強さです。

勝利数では1位を逃した年はあるものの、獲得賞金額では5年連続1位、これは賞金の大きなレース(重賞)で勝っていることが多いという証拠です。

重賞レースには基本的に実力のある競走馬が出走するので、そのレースでの勝率が高いとなると、これは騎乗する馬の実力を引き出す力があるということでしょう。

この見解は安易すぎるかもしれませんが、「困ったら森 泰斗に賭けろ」くらいの判断でもあながち間違っていない気もします。

これまでにあまり的中率の良くない人は、森 泰斗騎手が騎乗するレースは要注目です。

【現役】地方競馬の鉄人・的場文男がすごい

地方競馬 的場文男

地方競馬のリーディングジョッキーといえば、避けては通れないのが「的場 文男」騎手でしょう。

的場 文男騎手は1956年9月7日生まれ、2021年で御年64歳になる大井競馬場所属の大ベテランです。

愛称は「鉄人」「大井の帝王」で、地方競馬全国リーディングも2回獲得しています。

レースの序盤から先頭集団に取り付いて、人馬一体となった力強い走りで押し切る騎乗スタイルが特徴で、60歳を超えてからも地方競馬通算最多勝記録を更新するなど、衰えを知らない騎手です。

「64歳で現役」ということもシンプルにすごいことですが、それだけでなく、中央・地方を問わず騎手として初めてとなる黄綬褒章を受章したり、と、社会的な評価も得ている騎手はそう多くいません。

的場 文男騎手はリーディングジョッキーとしても有名ですが、今は地方競馬のレジェンドとしての存在感が強いので、彼の動向を追い続けることも地方競馬の楽しみ方のひとつかもしれません。

まとめ

この記事では2016~2020年までのリーディングジョッキー、リーディングトレーナーを紹介しました。

直近5年で注目すべきリーディングジョッキーは「森 泰斗」騎手です。

実力のあるジョッキーは他にもいますが、森 泰斗騎手の強さは圧倒的なので、彼が騎乗するレースは要注目です。

また、リーディングトレーナーで注目すべきなのは「角田 輝也」調教師です。

勝利数・賞金額でトップではありませんが、地方競馬のレジェンド・「的場 文男」騎手も地方競馬をやるうえでは知っておくべき存在でしょう。

リーディングジョッキーについて知ることで、予想に使える情報が増えるほか、競馬の楽しみ方も変わったりするので、詳しく見たことが無い人は一度チェックしてみてはいかがでしょうか。

この記事の監修者
後藤孝男
後藤孝男(ごとう・たかお)
大学卒業後、東京タイムズ社に入社。中央競馬担当記者となり全国の競馬場を初め美浦、栗東トレセンなどへ赴き、取材に、予想にと活躍。同紙休刊後は、実績を買われて競馬専門紙「馬三郎」に創刊メンバーとして参画、一昨年からは美浦トレセン北馬場時計班として毎週、サラブレッド達の調教に目を凝らす。
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