オッズは奥が深い!競馬の予想で絶対に必要になるオッズの秘密を徹底解説!

競馬を楽しんだ事のある方であれば、「オッズ」という言葉に馴染みがあるのではないでしょうか。
オッズという言葉自体は知っていても、なぜオッズが動くのか、オッズを利用した予想方法を知っている方は多くはないのではないでしょうか。
競馬ではこのオッズによって、的中した時の配当が大きく変わってきます。
競馬初心者だけでなく、競馬を楽しむ方なら必ずオッズは気にしているかと思います。
そこで、今回の記事では、「オッズ」とは何かという初心者向けの説明から、「オッズ」を利用した予想理論について紹介していきます。
目次
オッズは何の事か知ってる?
そもそもオッズとは何の事だかご存知ですか?
「オッズ」とは競馬において払い戻させれる金額の倍率の事を指します。
この事自体は、競馬初心者でも知っている事でしょう。
例えば、馬券を1点100円で購入したとします。
その馬券のオッズが3.3倍だった場合は330円の払い戻しとなります。
オッズが100倍を超える場合は、100円が10,000円以上になり、皆さんが夢見る「万馬券」になります。
また、購入する券種によってオッズの倍率が大きく変わってきます。
簡単に説明すると、その馬券の人気度を図るものと覚えておいて良いかもしれませんね。
競馬ではオッズが低い馬ほど人気があり、多くの方が購入している馬券という事になります。
競馬初心者の方であれば、このオッズを見て予想する方が多いです。
実際には1番人気だからと言って、必ず1着に来るわけではありません。
しかし、統計上オッズが低いほど1着に入りやすいのは事実です。
また、人気の度合いによっては様々な現象が起きてしまいます。
とても強く、人気のある馬の場合、その馬の馬券を購入する人が多すぎてオッズが0.99倍と1倍を割ってしまう場合があります。
買うだけ損じゃない?と思うかもしれませんが、この場合には「100円保証」という制度が用意されており、的中時には元本の100円を保証してくれます。
競馬予想をして、馬券を買うときにオッズは非常に重要な要素です。
オッズを見て馬券を購入する人、情報だけで馬券を買う人など、様々な予想スタイルがありますが、オッズの重要性は高い事を理解しましょう。
なんでオッズのばらつきが生まれるの?
競馬のオッズを見ていて、なぜ、高いオッズと低いオッズがあるのでしょうか。
競馬のオッズには、偏りが出る事が結構多くあります。
その理由はなんでしょうか。
それは、特定の馬が勝つ確率が高いと思っている人が多いからです。
馬券購入者は、もちろん当たると思う馬を購入しますよね。
それが、増えれば増えるほど、オッズは下がっていきます。
ではなぜ、その馬を支持しているのか?
結果的に、自分で予想したということもありますが、多くは外部からの情報によることが多いです。
競馬新聞だったり、予想サイトだったりの情報で買う人は集中するという事です。
初心者はネット、競馬新聞などの情報から予想することが多いですが、競馬歴が長い人は初心者では入手しにくい情報を入手できることもあります。
よくある競馬サイトだと、厩舎サイドからのリーク、関係者からの裏情報があり、それでオッズが変わる事もあったり、無かったりします。
信じる人間が多いこそ、その馬は売れるでしょう。
競馬に関して、競馬場のおじさんが小言で「あの馬の脚が太くて絶対速く走るよ」というのと、馬主と調教師が会話していて「今日は馬場も良いので間違いないですね」という意見があったら、購入者がどっちが多いのかという話です。
まぁそう簡単に情報が内部から漏れる事などありません。
万が一、馬主サイドはこういった情報を持っていた場合、1頭だけ大量購入があった場合など、違和感には察知する力があるとようでしょう。
3つのオッズ理論を紹介!
オッズについての基本は抑えられたと思います。
競馬の予想をする際には様々な予想の方法があるでしょう。
競馬新聞を見たり、競馬予想サイトを見たり、過去のデータを見たり、人によって様々な方法があると思います。
そこで、「オッズ」だけに着目して予想を考える「オッズ理論」について紹介していきます。
「オッズ理論」とは「レース直前のオッズを見て予想し、買い目を探す」予想方法です。
競馬の予想には、馬の血統やレース展開、馬の調子などを考慮する事が一般的ですが、「オッズ理論」では、これらの要素はは考慮せず、オッズのみで予想を判断します。
材料となる要素は「オッズ」だけと、非常に分かりやすい方法になっています。
ブレや変動が大きく、重要性もその時々の状況によって変わってくる騎手情報や馬情報などのデータを基にした予想よりも、オッズだけを見て予想するこのやり方は安定性が高く長期的に見るとプラス収支になりやすいです。
その反面短期的に大儲けを出すことは難しい予想方法です。
オッズの断層を利用した予想方法
オッズ理論を使った予想方法にも様々な種類があります。
中には難しい計算式やシステムを導入して予想を考え出す方法も存在しています。
まずは、初心者の方でもすぐに実践できる「オッズの断層」を利用した考えたを紹介します。
オッズの断層とは、オッズを数字の大きさ順に並べた時に、不自然な開きが出る部分のことです。
「オッズの断層」を確認するには、基本的に単勝オッズで確認する様にしましょう。
各レースの、オッズの断層によって2つ以上の層に分けることができます。
一般的に、オッズの断層付近の馬は馬券に絡みやすいと言われています。
例として、以下のような単勝オッズがあるとします。
1番人気 クロフネ: 1.3倍
2番人気 ブエナビスタ: 2.4倍
3番人気 ハイセイコー: 3.4倍
4番人気 サイレンススズカ: 4.1倍
5番人気 トウカイテイオー: 18.2倍
6番人気 サウンズオブアース: 25.2倍
7番人気 キセキ: 28.3倍
8番人気 ネコグンダン: 51.5倍
9番人気 ウォッカ : 53.2倍
1〜5番人気までの馬のオッズを見ると、どの馬もそこまでオッズの差がないですね。
ところが、5番人気の馬を見ると、急に「19.2倍」までオッズが急上昇しています。
また、8番人気の馬にも注目して下さい。
7番人気の馬と比べると2倍近くオッズが跳ね上がっています。
このように異常なほどのオッズの開きあるポイントを、「オッズの断層」と呼びます。
この「オッズの断層」は、何倍くらいになったら断層と呼ぶのかなどと、明確な基準はないので、見る人によっても断層の場所は変わってきます。
では、この「オッズの断層」はどうすれば馬券の予想に役立つのでしょうか。
それは、「オッズの上位断層手前付近の馬を軸にした馬券を購入する」方法です。
上のオッズでいうと、トウカイテイオーやサイレンススズカを軸馬とした馬券を購入するといいでしょう。
そもそも、なぜオッズの断層付近の馬が馬券に絡みやすいのかと言うと、過去のデータからそういう規則性が導き出されているからです。
なぜそうなるのかという理屈に関しては色々説がありますが、一説には、断層の切れ目はインサイダー馬券の可能性が高いからだ、という話があります。
オッズの順位変動には特徴ある?
オッズが人気を上回り、上位の馬より高くなったり、低くなったりします。
順位変動とは、券種ごとにオッズの人気順の入れ替わりが生じることです。
この人気順の変動に着目して、有力な馬を予想します。
一番顕著にでるのは、一般的に単勝・複勝の人気順の違いがでます。
例として、以下のような単勝・複勝オッズがあるとします。
【単勝オッズ】
1番人気③キタサンブラック:2.1倍
2番人気①ダンスインザダーク:2.7倍
3番人気②ハイセイコー:3.8倍
4番人気⑧ノンコノユメ:4.1倍
5番人気④ダイワメジャー:6.8倍
6番人気⑨サウンズオブアース:8.2倍
【複勝オッズ】
1番人気①ダンスインザダーク:1.3~1.5倍
2番人気③キタサンブラック:2.0~2.5倍
3番人気②ハイセイコー:3.1~3.5倍
4番人気⑧ノンコノユメ:3.2~3.5倍
5番人気⑨サウンズオブアース:4.1~4.4倍
6番人気④ダイワメジャー:6.1~6.6倍
ダンスインザダークはキタサンブラックより単勝が高かったのに、複勝の方が順位逆になっているようですね。
逆に、サウンズオブアースとダイワメジャーは順位が下がり、入れ替わるようになっています。
この単勝オッズと複勝では、順位が逆になるのです。
これをどう予想に活かすかというと、単勝・複勝どちらでも上位馬かつ、単勝よりも複勝の方が順位が高い馬が有力な馬である、という見方をします。
上の場合では、ダンスインザダークを軸馬にするという馬券の買い方をするといいでしょう。
相手は、複勝で順位を落としたサウンズオブアース、ダイワメジャーを除外した上位人気馬にします。
単勝よりも複勝で順位が高い馬が有力である根拠も、色々と説があります。
実際に、複勝オッズをみないで買う人も多く単勝しかみない方もいます。
しかし、競馬歴の長い方から言うと「単勝は素人が、複勝はプロが購入する割合が高いので複勝人気はレベルの高い意見を反映しているから」という意見があるようです。
複勝は安定感は高いものの倍率は低いので、投資額が少ない素人が買ってもあまり楽しめない馬券です。
大金で購入して、少ない差額だが利益を大きくする買い方になります。
しかし逆に、巨額の資金を基に投資するプロにとっては安定性の高い複勝馬券の方が望ましいので、単勝馬券は素人の購入割合が高く、複勝馬券はプロの購入割合が高くなるのではないか?という理屈が成り立ちます。
この考えで起きる内容が順位変動の根源にあたるのです。
分布論を理解しよう
分布論とは、オッズマトリクスや断層などを用いてオッズのバランスを見て予想する理論のを言います。
少し、素人の方には難しいかも知れません。
狙う馬券を見つける具体的な方法については、手法やロジックによって色々あります。
でも、共通なのは「標準よりも売れていない馬を狙うこと」です。
分布論の基本的な思想は、オッズを通してレース全体を捉えることです。
得票率グラフなどで全体の構造を見ることによってそのレースが荒れるのか?
それとも堅いのか?を判断します。
具体的なポイントは下記のように存在します。
①一番人気の得票率(一番人気の信憑性)
②上位人気の頭数(馬券に絡む可能性がある馬の数)
③グループ形成(オッズの断層の場所の数がどのくらいあるか)
④異常を起こす馬が存在するのか。
この4つで、これらの構成要素を加味することでどの馬券を買うか?
を判断するのが分布論を使った予想法なのです。
オッズの断層から見れるインサイダー馬券の真実
競馬は公営ギャンブルですが、信じがたい噂話が存在しています。
一般の方に出回る事がない「インサイダー情報」が流出しているという噂です。
インサイダー馬券とは、事前に厩舎関係者・馬主・ジョッキーなど、内部の関係者から流れてくるレースに関する情報(インサイダー情報)を基にして購入される、ほぼ的中が約束されている馬券です。
公営ギャンブルにおいて、八百長レースの様なものが本当にあるのか疑問ですよね。
真相は分かりませんが、インサイダー馬券と考えられる馬券はオッズの断層を注目すると見抜く事ができます。
上記の項目でもお話した通り、「オッズの断層」付近はインサイダー馬券の可能性が高いと言われています。
例えば、インサイダー馬券の情報が出回っていなければ、実力に差がなく、オッズに差がつかなかったであろう3番人気と4番人気の馬がいたとします。
特定の業界関係者だけに「3番人気の馬が勝つ」というインサイダー情報が流れたとします。
もちろん、関係者たちは3番人気の馬券を大量に購入するでしょう。
当然大量に購入された3番人気のオッズは普通の状態よりも下がります。
すると、3番人気の馬と4番人気の馬のオッズは不自然なくらいオッズの差が広かる事になります。
この様な考え方ができるので、インサイダー馬券が存在しないとは言い切れないでしょう。
この噂が嘘か本当かは分かりませんが、可能性は0ではないですね。
まとめ
今回の記事では、根本的にオッズとは何なのか?
また、そのオッズで競馬予想をする理論について紹介しました。
オッズを理解する事で、楽しく競馬が出来る上に収益を計算する事で、多くの収益につながって来ます。
オッズの変動を理解することで、何かの異変に気がつく事もできるでしょう。
またオッズ理解の断層と順位変動を利用した競馬の予想方法は、機械的に、単純に判断できるので、少し勉強すれば誰でも習得できる予想方法です。
しかし、オッズ理論は種類が多く、競馬ファンの中では結構実践している方もいるでしょう。
さらに、近年オッズデータの収集や分析を簡単にできるソフトが増えてきたことによって、オッズ理論はどんどん上を目指しています。
ソフトを使えば、簡単になると思いますので、非常に優秀でしょう。
今後も競馬では欠かせないオッズをもっと詳しくなって、馬券を的中させましょう。