競馬ファンの方の多くは東京競馬場と聞いてどんなイメージを持つでしょうか?
「直線が長くて坂がある」
「大きなレースが行われる競馬場」
このあたりが一般的な意見であり、そして間違いない事実でもあります。
しかし、東京競馬場を攻略するには、このイメージだけでは不足している部分も。
そこで過去のレースデータから、東京競馬場の特徴を徹底分析。さらに各距離ごとの攻略ポイントや、穴狙いのポイントも紹介していきましょう。
年間500以上のレースが行われる東京競馬場を攻略できれば、馬券回収率もアップするでしょう。
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目次
東京競馬場ってどんな競馬場?
東京都府中市にある東京競馬場は、1年でもっとも多くのGⅠレースが開催される競馬場です。
コースの大きな特徴は、JRA競馬場では3つしかない左回りコースのひとつということと、大きなカーブと長い直線でしょう。
さらに長い直線にはゴール前に急坂も設置されています。
JRAの競馬場の中心的存在ともいえる東京競馬場の特徴をさらに詳しく解説していきましょう。
東京競馬場コースの特徴
まずは東京競馬場のコースを、数値の面で確認しておきましょう。
コース | 直線距離 | 高低差 | 1周の距離 | 幅員 |
芝Aコース | 525.9m | 2.7m | 2083.1m | 31~41m |
芝Bコース | 2101.9m | 28~38m | ||
芝Cコース | 2120.8m | 25~35m | ||
芝Dコース | 2139.6m | 22~32m | ||
ダート | 501.6m | 2.5m | 1899m | 25m |
上の数値を踏まえた上で東京競馬場の特徴と考えられるのは3つ。
長い直線と、直線に設置された坂と、広い幅員です。
芝コースの直線の長さは最長で525.9m。 新潟競馬場の658.7mに次ぐ2番目の長さであり、さらに直線の半ばには高低差2.0mの坂が設置されています。
160mの間にこの2.0mの上り坂を駆け上がり、さらにその後300mのほぼ平坦な直線コースを走り切る必要があり、スピードの持続性とスタミナが問われるコース形態になっています。
また、コース幅が最大41mと非常に広い設計になっており、長い直線と幅広いコースにより、純粋な力勝負が楽しめる競馬場となっています。
東京競馬場馬券の特徴
基本的には力勝負になりやすい競馬場だけに、純粋に実力のある馬が上位に来る傾向があります。
過去5年間の平均配当を、全競馬場のデータと比較してみましょう。
★馬券別平均配当(2017年1月1日~2021年12月31日)
式別 | 全競馬場 | 東京競馬場 |
単勝 | 1,016.1円 | 1,014.9円 |
複勝 | 341.7円 | 276.7円 |
枠連 | 2,146.1円 | 2,027.7円 |
馬連 | 5,706.8円 | 5,710.4円 |
馬単 | 11,309.5円 | 11,373.6円 |
三連複 | 22,068.4円 | 21,999.5円 |
三連単 | 137,399.5円 | 147,052.0円 |
基本的には東京競馬場の平均配当の方がやや低くなっています。それだけ堅い決着が目立つということになります。
また、直線が長くさらに直線の最後には急坂が待ち構えていることもあり、ゴール前で着順がガラッと入れ替わるシーンも多く見受けられます。
直線が長いというイメージが強く、差し・追込馬が活躍することが多い競馬場ですが、出走馬がラストスパートを意識しすぎてペースが落ち着くと、意外と逃げ・先行馬が粘り切ることもあり、難解な競馬場とも言えるでしょう。
東京競馬場馬開催レース一覧
東京競馬場では、年間500~550レースほどが行われます。
芝・ダート・障害とすべてのカテゴリーのレースを開催することができ、多くの重賞レースが開催される競馬場でもあります。
東京競馬場の開催タイミングは、ほか競馬場の改修工事などの影響で変更されることもありますが、基本的な日程はある程度決まっています。
そこで東京競馬場の開催タイミングと、その開催で行われるOP特別以上のレースをご紹介しましょう。
レースはすべて2022年4月時点での情報であり、2021・2022年の開催から抜粋しています。
★1回東京 1月下旬~2月下旬(AJCC翌週からフェブラリーSまで8日間開催)
レース名 | クラス | レース条件 |
クロッカスS | 3歳限定L | 芝1400m |
白富士S | 4歳以上L | 芝2000m |
根岸S | 4歳以上GⅢ | ダート1400m |
東京新聞杯 | 4歳以上GⅢ | 芝1600m |
デイリー杯 クイーンC | 3歳・牝限定GⅢ | 芝1600m |
バレンタインS | 4歳以上OP | ダート1400m |
トキノミノル記念 共同通信杯 | 3歳限定GⅢ | 芝1800m |
ダイヤモンドS | 4歳以上GⅢ | 芝3400m |
ヒヤシンスS | 3歳限定L | ダート1600m |
フェブラリーS | 4歳以上GⅠ | ダート1600m |
★2回東京 4月下旬~5月下旬(皐月賞翌週から日本ダービーまで12日間開催)
レース名 | クラス | レース条件 |
オアシスS | 4歳以上L | ダート1600m |
サンケイスポーツ賞 フローラS |
3歳・牝限定GⅡ オークストライアル |
芝2000m |
テレビ東京杯 青葉賞 |
3歳限定GⅡ ダービートライアル |
芝2400m |
ブリリアントS | 4歳以上L | ダート2100m |
スイートピーS | 3歳・牝限定L オークストライアル |
芝1800m |
プリンシパルS | 3歳限定L ダービートライアル |
芝2000m |
メトロポリタンS | 4歳以上L | 芝2400m |
NHKマイルC | 3歳牡・牝限定GⅠ | 芝1600m |
京王杯スプリングC | 4歳以上GⅡ | 芝1400m |
青竜S | 3歳限定OP | ダート1600m |
ヴィクトリアマイル | 4歳以上・牝限定GⅠ | 芝1600m |
メイS | 4歳以上OP | 芝1800m |
優駿牝馬 オークス | 3歳・牝限定GⅠ | 芝2400m |
欅S | 4歳以上OP | ダート1400m |
東京優駿 日本ダービー | 3歳牡・牝限定GⅠ | 芝2400m |
農林水産省賞典 目黒記念 | 3歳以上GⅡ | 芝2500m |
★3回東京 6月初旬~6月下旬(日本ダービー翌週から宝記念当日まで8日間開催・2回東京とは連続開催)
レース名 | クラス | レース条件 |
アハルテケS | 3歳以上OP | ダート1600m |
農林水産省賞典 安田記念 | 3歳以上GⅠ | 芝1600m |
エプソムC | 3歳以上GⅢ | 芝1800m |
スレイプニルS | 3歳以上OP | ダート2100m |
ユニコーンS | 3歳限定GⅢ | ダート1600m |
東京ジャンプS | 3歳以上JGⅢ | 障害3110m |
ウッドバイン競馬場賞 パラダイスS | 3歳以上L | 芝1400m |
★4回東京 10月上旬~10月下旬(スプリンターズS翌週から天皇賞・秋まで8日間開催)
レース名 | クラス | レース条件 |
サウジアラビアロイヤルC | 2歳限定GⅢ | 芝1600m |
グリーンチャンネルC | 3歳以上L | ダート1400m |
毎日王冠 | 3歳以上GⅡ | 芝1800m |
アイルランドトロフィー 府中牝馬S | 3歳以上・牝限定GⅡ | 芝1800m |
東京ハイジャンプ | 3歳以上JGⅡ | 障害3110m |
オクトーバーS | 3歳以上L | 芝2000m |
アイビーS | 2歳限定L | 芝1800m |
富士S | 3歳以上GⅡ | 芝1600m |
ブラジルC | 3歳以上L | ダート2100m |
アルテミスS | 2歳・牝限定GⅢ | 芝1600m |
天皇賞・秋 | 3歳以上GⅠ | 芝2000m |
★5回東京 11月上旬~11月下旬(天皇賞・秋翌週からJCまで8日間開催・4回東京とは連続開催)
レース名 | クラス | レース条件 |
京王杯2歳S | 2歳限定GⅡ | 芝1400m |
アルゼンチン共和国杯 | 3歳以上GⅡ | 芝2500m |
東京中日スポーツ杯 武蔵野S | 3歳以上GⅢ | ダート1600m |
オーロC | 3歳以上L | 芝1400m |
秋陽ジャンプS | 3歳以上OP | 障害3110m |
東京スポーツ杯2歳S | 2歳限定GⅡ | 芝1800m |
霜月S | 3歳以上OP | ダート1400m |
カトレアS | 2歳限定OP | ダート1600m |
キャピタルS | 3歳以上L | 芝1600m |
ジャパン・オータムインターナショナル ロンジン賞 ジャパンカップ |
3歳以上GⅠ | 芝2400m |
1年間でGⅠレースを8つ開催。特に5~6月にかけては、NHKマイルCから安田記念まで5週連続でGⅠが開催されるなど、JRAの中心的な存在となっています。
東京競馬場の5つの予想ポイント
東京競馬場で行われるレースは例年500レース以上。
重賞など大きなレースも多く、東京競馬場のレースを予想する機会も多いと思います。
そこでこの項では、2017年1月1日~2021年12月31日の5年間に行われたレースの結果を徹底調査。
東京競馬場のレースを予想する際に押さえておきたいポイントを5つ紹介しましょう。
ポイント①:差し・追込が圧倒的有利ということはない
まずは脚質における予想ポイントです。
最初にご紹介した通り、東京競馬場は長い直線が特徴となっています。そのため最後の直線で一気に伸びてくる、差し馬や追込馬が比較的人気になりやすいコースとしても知られています。
では、実際にはどうなのか? 過去5年の全競馬場を対象にした脚質別のデータと、東京競馬場のレースのみを抜粋したデータを比較してみましょう
脚質 | 競馬場 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
逃げ | 全競馬場 | 【3175.2130.1627.10574】 | 18.1% | 30.3% | 39.6% |
東京競馬場 | 【359.300.238.1786】 | 13.4% | 24.6% | 33.4% | |
先行 | 全競馬場 | 【7811.7591.6539.36311】 | 13.4% | 26.4% | 37.7% |
東京競馬場 | 【1087.1059.910.6348】 | 11.6% | 22.8% | 32.5% | |
差し | 全競馬場 | 【4272.5126.6190.69473】 | 5.0% | 11.0% | 18.3% |
東京競馬場 | 【887.942.1058.11170】 | 6.3% | 13.0% | 20.5% | |
追込 | 全競馬場 | 【1092.1467.2061.65545】 | 1.6% | 3.6% | 6.6% |
東京競馬場 | 【292.319.415.10530】 | 2.5% | 5.3% | 8.9% |
全競馬場のデータと比較すると、確かに東京競馬場のレースでは、差し・追込馬の活躍が目立つことが分かります。
とはいえ、東京競馬場のデータのみを比較してみると、東京競馬場で勝った馬の約55%は逃げ・先行馬。連対率も逃げ・先行馬合わせて約53%です。
東京競馬場だからと言って、差し・追込馬が勝つ確率、連対する確率はそこまで高いものではありません。
馬券の基本は逃げ先行馬から。
この基本は東京競馬場でも同様ですので覚えておきましょう。
ポイント②:注目種牡馬はキングカメハメハ
続いて血統面の成績をチェックしていきましょう。この項目も全競馬場の成績と、東京競馬場の成績を比較検討していくことにします。 2017~2021年までの5年間における、種牡馬成績TOP5の馬のそれぞれの成績をチェックしてみましょう。
種牡馬 | 競馬場 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
ディープインパクト | 全競馬場 | 【1223.1044. 950.6386】 | 12.7% | 23.6% | 33.5% |
東京競馬場 | 【241.198.194.1166】 | 13.4% | 24.4% | 35.2% | |
ハーツクライ | 全競馬場 | 【642.626.639.5312】 | 8.9% | 17.6% | 26.4% |
東京競馬場 | 【110.113.106.847】 | 9.4% | 19.0% | 28.0% | |
ロードカナロア | 全競馬場 | 【640.518.472.4102】 | 11.2% | 20.2% | 28.4% |
東京競馬場 | 【98.73.79.566】 | 12.0% | 21.0% | 30.6% | |
キングカメハメハ | 全競馬場 | 【553.514.457.3825】 | 10.3% | 19.9% | 28.5% |
東京競馬場 | 【109.66.88.666】 | 11.5% | 20.5% | 29.8% | |
ルーラーシップ | 全競馬場 | 【514.492.535.4405】 | 8.6% | 16.9% | 25.9% |
東京競馬場 | 【78.68.76.612】 | 9.4% | 17.5% | 26.6% |
リーディング上位5頭はそれぞれ東京競馬場の方が好成績という結果に。
ここで注目したいのがキングカメハメハ産駒です。 キングカメハメハは3歳時に、NHKマイルC→日本ダービーを連勝した馬です。
東京競馬場を得意とした血は産駒にも引き継がれているようで、勝率のアップ率はこの5頭の中でも最も高い数値になっています。
ロードカナロアもルーラーシップもこのキングカメハメハ産駒。そう考えると、父方にキングカメハメハの血が入っている馬に注目するというのがひとつの予想方法といえます。
ポイント③:注目BMSはサンデーサイレンス
種牡馬を見たら次は母の父、いわゆるBMS(ブルード・メア・サイアー)にも注目しましょう。 種牡馬と同様に上位5頭の成績を比較していきます。
BMS | 競馬場 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
サンデーサイレンス | 全競馬場 | 【773.696.796.8214】 | 7.4% | 14.0% | 21.6% |
東京競馬場 | 【150.131.140.1374】 | 8.4% | 15.7% | 23.5% | |
キングカメハメハ | 全競馬場 | 【569.511.554.4986】 | 8.6% | 16.3% | 24.7% |
東京競馬場 | 【83.88.73.712】 | 8.7% | 17.9% | 25.5% | |
アグネスタキオン | 全競馬場 | 【509.554.519.5931】 | 6.8% | 14.1% | 21.1% |
東京競馬場 | 【88.88.70.1020】 | 7.0% | 13.9% | 19.4% | |
クロフネ | 全競馬場 | 【486.496.458.4610】 | 8.0% | 16.2% | 23.8% |
東京競馬場 | 【77.75.58.719】 | 8.3% | 16.4% | 22.6% | |
フレンチデピュティ | 全競馬場 | 【438.402.440.4615】 | 7.4% | 14.2% | 21.7% |
東京競馬場 | 【79.62.63.713】 | 8.6% | 15.4% | 22.2% |
東京競馬場で目立って成績を落としている馬も、成績を上げている馬も見当たりません。
つまりBMSリーディングの傾向の通り、サンデーサイレンスに注目という結論になります。
ちなみにおすすめ種牡馬キングカメハメハとおすすめBMSサンデーサイレンスの組み合わせには、日本ダービー2着&JC1着のローズキングダムや、日本ダービーを勝ったドゥラメンテなどがいます。
さらに2022年4月時点での現役馬を見るとダイワキャグニーがこの組み合わせ。ダイワキャグニーは2022年4月時点で34戦8勝。この8勝はすべて東京コースという東京巧者です。
ポイント④:穴狙いなら爆発力にかける
ここまでは正攻法で予想のベースとなる狙い目を紹介してきました。ここからは穴狙いにも活用できるデータをいくつか紹介しましょう。
まずは、上がり3F最速をマークした馬の成績を確認しておきましょう。
★東京競馬場上がり3F最速馬の成績
成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
【1063.604.407.980】 | 34.8% | 54.6% | 67.9% |
そもそも上がり3F最速ということは、レースの後半600mを最も速いタイムで走った馬なわけで、当然ながら勝率も連対率も高くなります。
ここでもうひとつのデータを紹介しましょう。それが「4角の位置取り」に関するデータです。
どの程度の位置で最後の直線に入ったかを確認するデータですが、この4角で10番手以内だった馬の成績を見てみましょう。
★東京競馬場 4角10番手以内の馬の成績
成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
【2405.2376.2308.20239】 | 8.8% | 17.5% | 25.9% |
勝率や連対率を見てもピンと来ないかもしれませんが、このデータで検証した5年間のレース数は全部で2,631レース。 つまり勝ち馬の約91%が「4角10番手以内」であったことになります。
つまり東京コースで穴をあける馬は「4角10番手以内をキープできる」スピードと、「上がり最速をマークできる」爆発力を持った馬ということになります。
「そんな馬なら人気になるだろう」
実はそんな馬なのに人気にならずに穴を開けた馬が、比較的最近のGⅠレースでいました。2021年安田記念の8番人気1着・ダノンキングリーです。
ダノンキングリーはこの安田記念までの成績が【6.1.2.3】。これを東京競馬場での成績に限定すると【3.1.0.2】と連対率67%でした。
その東京コース6戦は、すべて4角10番手以内。上がり最速で重賞2勝をマークするなど、東京コースで激走するだけの条件は揃っていたことになります。
ポイント⑤:ルメール&戸崎は買い・川田&福永は割引
最後に騎手成績を確認しておきましょう。騎手の成績をチェックして、気になった成績上位騎手を4名ピックアップしました。
騎手 | 競馬場 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
C.ルメール | 全競馬場 | 【981.667.445.1721】 | 25.7% | 43.2% | 54.9% |
東京競馬場 | 【357.211.161.511】 | 28.8% | 45.8% | 58.8% | |
戸崎圭太 | 全競馬場 | 【534.474.403.2238】 | 14.6% | 27.6% | 38.7% |
東京競馬場 | 【219.197.156.865】 | 15.2% | 28.9% | 39.8% | |
福永祐一 | 全競馬場 | 【583.461.426.2057】 | 16.5% | 29.6% | 41.7% |
東京競馬場 | 【72.54.61.343】 | 13.6% | 26.8% | 35.3% | |
川田将雅 | 全競馬場 | 【639.470.340.1361】 | 22.7% | 39.5% | 51.6% |
東京競馬場 | 【49.41.36.157】 | 17.3% | 31.8% | 44.5% |
ルメール騎手に関してはどの競馬場でも信頼度の高さは変わりません。21年までの5年間で挙げた981勝のうち約36%を東京競馬場で稼いでおり、中でも東京は得意と考えていいでしょう。
戸崎騎手に関しては、勝利数の40%以上を東京で稼いでいます。JRAには10の競馬場があり、関東の競馬場だけでも4ヶ所あるわけですから、関東所属と考えてもかなり東京に偏っています。
一方狙いを下げたくなるのが関西所属の川田騎手と福永騎手。
全競馬場トータルの成績と比較すると、すべての率において下回っており、東京が得意ではないというのは間違いないでしょう。
東京競馬場の距離別特徴&傾向
ここからはさらに細かく東京競馬場の特徴を紹介していきましょう。
東京競馬場では12種類のコースでレースが行われています(障害を除く)。この12のコースの特徴をそれぞれ紹介していきましょう。
コース①:芝1400m
東京の芝コースでもっとも短い距離がこの1400m。
向正面の中間当たりからスタートし、スタート直後に短い坂を駆け上がるコースになっています。
最初のコーナーまでは400m弱の距離があるため、比較的落ち着いたペースで進むことが多いコースです。
枠の内外に関する有利不利が少ないコースだけに、馬の実力差、騎手の技術差が表れやすいコースといえるでしょう。
コース②:芝1600m
1600mは2コーナーの奥からスタート。スタートしてまっすぐ向正面に入るコースであり、最初のコーナーまで十分な距離があるコースになっています。
回るコーナーが3~4コーナー1回のみで、そのコーナーまでの距離が十分あるコース。
コーナーをいいポジションで回ることが勝利の条件となるため、レース前半はポジション争いが激化しやすく、比較的ハイペースが多い傾向のコースです。
さらにコース後半には長い直線と高低差2.7mの坂が待っているため、単なるマイラーよりもスタミナのある1800mや2000mを得意とする中距離ランナーが結果を出しやすいコースでもあります。
コース③:芝1800m
スタート地点は2コーナーから斜め後方に引かれたラインにあり、スタート直後に緩やかに2コーナーを回るコースになります。
芝1800mの特徴はレースペースが極度のスローになるケースとハイペースになるケースがハッキリ分かれること。
最初のコーナーまでの距離が短いため、先行馬が内枠に入るとペースは落ち着きやすくスローペースに、反対に先行馬が外枠に集まると、最初のコーナーで外からインに馬が集中するため、ハイペースになりがちです。
ハイペースのレースはスタミナのある中距離馬が、スローペースの場合瞬発力に秀でたマイラーが活躍する傾向が見られます。
コース④:芝2000m
1800mのスタート地点よりもさらに深い2コーナーポケットからスタートする芝2000m。
スタート直後に2コーナーの外側をほぼ直角に曲がるため、内枠が圧倒的に有利なコースとなっています。
ただし最初のコーナーまでの短い区間でおおよその隊形が決まるので、道中のペースが速くなることはあまりなく、どちらかといえば瞬発力勝負になりやすいのも大きな特徴。
歴代の天皇賞・秋の勝ち馬を見ても、モーリスやジャスタウェイ、カンパニー、ダイワメジャー、アグネスデジタル、サクラチトセオー、ネーハイシーザーなど、マイルや1800mに良績が多い馬が勝っています。
中距離馬よりもマイラーが結果を出しやすいコースともいえるでしょう。
コース⑤:芝2300m
年に2~3レースしか行われない特殊なコース。
開催されるレースも条件戦ばかりであり、あまりイメージがないという方も多いのではないでしょうか。
芝2300mのスタート地点はスタンド前の直線の中央付近。最後の直線の急坂を登り切ったあたりがスタート地点となります。
そのため1コーナーまでの距離が短く、内枠に入った先行馬が圧倒的に有利なコース。
芝コースをほぼ1周するためペースも落ち着きやすく、内枠に人気薄の先行馬が入ったら穴で狙ってみたいコースです。
コース⑥:芝2400m
日本ダービー、オークス、JCと、規模の大きなGⅠ3レースの舞台となるのがこの芝2400m。
スタート地点はスタンド正面。スタート直後に急坂を一度上り、そこから芝レースを1周するコースになります。
枠の内外による有利不利はあまりありませんが、特にGⅠレースともなるとスタート時には大歓声が湧きおこります。
気性面に難がある馬が外枠に入ると、その歓声に驚きスタートを上手く切れない、スタート直後にかかってしまう危険性はあります。
レース自体は地力勝負になりやすく、スピード、スタミナなどをバランスよく兼ね備えている馬を素直に狙っていきたいコースといえます。
コース⑦:芝2500m
目黒記念やアルゼンチン共和国杯などのハンデGⅡが行われる芝2500m。芝2400mよりさらに100m後方からのスタートとなります。
ハンデGⅡの舞台ということもあり、波乱が起きやすいコースと思われがちですが、レースのペースは落ち着きやすく、あまり紛れのあるレースにはなりにくいコースです。
長距離レースに分類される2500m戦ですので、最内をキレイに回れる器用な脚を持った先行馬に注目。スピードよりもスタミナ、また長距離戦でも終盤に切れ味を見せられるようなタイプに注目しましょう。
コース⑧:芝3400m
年に1度、2月に行われるダイヤモンドSでのみ使用される距離がこの芝3400m。
スタート地点が芝1400mとほぼ同じ向正面の中間地点となります。
日本で行われる平地の芝レースとしては2番目に長いのがこの芝3400m(もっとも長いのは中山芝3600m)。さらに向正面の坂と、メインスタンド側の急坂をそれぞれ2回ずつ上ることになりますので、スタミナが非常に重視されます。
また、スタート直後に向正面の緩やかな坂を登りながら3コーナーを目指すので、逃げ・先行馬はスタート直後に激しいポジション争いが必要になります。
そのため最後の直線で前後の着順がガラッと入れ替わることが多く、差し・追込馬に有利なコースとなっています。
コース⑨:ダート1300m
東京競馬場では一応ダート1200mの設定もありますが、現在では1200mのレースは行われていないので、もっとも短いコースがこの1300mとなります。
年間でも25レースほどしか行われない条件であり、OPクラス以上のレースも行われません。
スタート地点は向正面の中間あたり。最初のコーナーまでにはある程度の距離があるため、あまりハイペースにはならない距離ですが、差し馬が台頭しやすい距離なので、予想の際は注意が必要です。
コース⑩:ダート1400m
毎年1月にはフェブラリーSの前哨戦となる根岸Sが行われるダート1400m。東京ダートの短距離戦はこの距離が中心となります。
スタート地点は2コーナーを出て向正面の直線に入るポイント。向正面を目一杯使うコースのため、レースペースは落ち着く傾向にあります。
枠番による有利不利も少なく、逃げ先行馬がそのまま逃げ残れるコースでもあります。
コース⑪:ダート1600m
スタート地点は2コーナーの引き込み線。スタート直後から少し芝コースを走るため、スタートダッシュの付きやすいコースです。
外枠の馬ほど芝コースを走る距離が長くなるため、外枠がやや有利なコース。特に先行したい馬は、外枠に入った方が最初のコーナーで好位置を確保しやすくなります。
狙うなら外枠に入った先行馬。
また、どちらかというと短距離馬の活躍が目立つヘニーヒューズ産駒が活躍している舞台でもあり、スタミナよりもスピードに注目しましょう。
コース⑫:ダート2100m
かつてはジャパンカップダート(現・チャンピオンズC)が行われていた舞台がこのダート2100m。
ダートコースはこの距離から1~2コーナーが利用されます。 その1~2コーナーは長く下り坂が続くため、序盤にペースが速くなりがちという特徴があります。
加速しながらコーナーを回れる器用な脚を持った先行馬が内枠に入ると強さを発揮しますが、不器用な馬の場合2コーナーで不用意にふくらみ、コースロスをしてしまうケースも。
また、スタート直後に気合をつけてインに切れ込むような戦法も取り辛いコースなので、ペースは落ち着き逃げ先行馬が粘り込むことが多いコースでもあります。
内枠の馬は序盤のペース配分が難しいこともあり、ベテラン騎手が結果を残しやすい難しいコースでもあります。
東京競馬場の基本情報
東京競馬場は東京都府中市にあるため、通称で「府中競馬場」、また「府中」とも呼ばれています。
東京競馬場で非常に象徴的なのが3コーナーの内側にある「大ケヤキ」。しかしこの木、実はケヤキではなく榎。この榎の近くには、東京競馬場周辺の地域を開拓した戦国時代の武士「井田摂津守惟正」の墓所があります。
テレビ中継などでもこの大ケヤキはレースを見る上で非常に邪魔な位置にあるのですが、かつてこの大ケヤキ周辺の木を伐採した人夫が不審な死を遂げたという言い伝えがあり、この大ケヤキを切ると「井田是政の祟り」があるとも言われている関係で、今も伐採されず東京競馬場名物となっています。
東京競馬場の概要&歴史
1933年(昭和8年)まで、「東京競馬場」と言えば現在の下目黒にあった「目黒競馬場」でした。
ちなみに東京競馬場で施行されるGⅡレース「目黒記念」の目黒は、この目黒競馬場のことを指します。
この目黒競馬場が、周辺の都市化に伴い手狭となったために移転されたのが現在の府中市にある東京競馬場となります。
そもそも日本で競馬が始まった大きな理由は「軍馬の育成」です。日露戦争でロシア軍と比較し、軍馬のレベルが低いと感じていた陸軍が、競馬を遠し国産の強くて速い軍馬の育成を推奨しようとして始まったのが日本の競馬です。
もともと東京競馬場がある地域の地形は平坦な土地でしたが、軍馬としてより強い馬を育成するため、周辺の山や丘を切り出して盛り土をし、高低差が人為的に作られました。
第二次大戦中も競馬自体は施行されていましたが、終戦直前の1945年(昭和20年)に入ると東京競馬場は日本帝国陸軍に接収され、戦時中競馬場内はサツマイモ畑として利用されていました。
その後1961年(昭和36年)にはダートレースが始まり、1981年(昭和56年)には日本初の国際競走・ジャパンカップが行われるようになります。
東京競馬場の過去最高の入場者数は、1990年(平成2年)の日本ダービー当日。オグリキャップや武豊といった競馬界のスターが誕生した直後であり、バブル景気も相まって、この日東京競馬場を訪れたファンの数は196,517人にも上りました。
東京競馬場の入場方法
東京競馬場でレースが開催されている当日の入場料は200円(15歳未満は無料)。
他競馬場開催で、パークウインズとして開放される場合は入場料無料となります。
開門時間は通常9:00となっていますが、ダービー当日など混雑が予想される日はさらに早くなるケースもあります。
入場ゲート付近に入場券を購入する券売機がありますので、そこで200円の入場券を購入して入場するのが基本ですが、事前に指定席を購入している場合は、指定席のチケットに入場料が含まれていますので、指定席のチケットで入場が可能になっています。
駐車場はありますが、停められる台数に限りがありますので、マイカーで観戦の方は早めに到着することを心がけましょう。駐車料金は1日2,000円(パークウインズ時は1,000円)となります。
東京競馬場のアクセス
東京競馬場は府中市にあり、4線4駅からアクセスが可能です。
住所 | 東京都府中市日吉町1-1 |
最寄り駅 | ・京王線【東府中駅】から徒歩約10分 ・京王線【府中競馬正門前駅】から徒歩約2分 ・JR武蔵野線&南武線【府中本町駅】から徒歩約5分 ・西武多摩川線【是政駅】から徒歩約20分 |
東府中駅からは東門(コースの4コーナー方向)、府中本町駅からは西門(コースの1コーナー方向)、府中競馬正門前駅からは正門(コースのスタンド正面中央付近)に到着します。
是政駅からは南門(コースの向正面中央付近)に到達するのが最短(徒歩約10分)ですが、南門は通常入場門としては開放されておらず、入場するためには東門、西門まで回り込む必要がありますのでご注意ください。
★東京駅からの最短ルート
・JR中央線もしくは総武線で【西国分寺駅】へ
・JR武蔵野線に乗り換え【府中本町駅】へ
・徒歩で西門へ
・所要時間約1時間
★品川駅からの最短ルート
・JR東海道線で【川崎駅】へ
・JR南武線に乗り換え【府中本町駅】へ
・徒歩で西門へ
・所要時間約1時間30分
★渋谷駅からの最短ルート
・京王井の頭線で【明大前駅】へ
・京王線に乗り換え【東府中駅】へ
・10分以内に【府中競馬正門前駅】行きの電車が来るなら乗り換え。10分以上待つようであれば東府中駅から徒歩で東京競馬場へ
・所要時間約1時間
★池袋駅からの最短ルート
・東武東上線で【朝霞台駅】へ
・朝霞台駅に隣接する【北朝霞駅】でJR武蔵野線に乗り換え【府中本町駅】へ
・徒歩で西門へ
・所要時間約1時間
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まとめ
東京競馬場は歴史も古く、多くのGⅠレースも行われるJRAの競馬場の中でも中心的な存在となる競馬場です。
コースは500mを超える長い直線と、3m近い高低差のある急坂が大きな特徴となっており、これまでも多くのドラマが演じられてきました。
コース攻略のカギは、距離ごとの特徴を上手につかむこと。ほかの競馬場でも言えることですが、上り坂のあるコースには必ず下り坂もあります。この上り下りがどのポイントにどのように設置されているか、スタート地点はどこかなどをしっかりと把握して予想するようにしましょう。
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