夏の関東メイン開催に加え、春・秋には第3場として年間通して開催が行われる福島競馬場。
あまり大きなレースが行われない上、比較的特徴の薄い競馬場ということもあり、あまり目立たない競馬場です。
しかし予想をする以上競馬場やレースの特徴を知っておくのは重要なポイント。 福島競馬場のレースの傾向を知れば、思わぬお宝馬券をゲットできるかもしれません。
そんな福島競馬場のレースの特徴を紹介していきましょう。
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目次
【福島県】福島競馬場の基本情報【福島市】
所在地 | 福島県福島市松浪町9-23 | |
最寄り駅 | ◎JR東北本線・奥羽本線・東北新幹線・山形新幹線 「福島駅」からバスで約15分 ◎東北自動車道「福島西IC」から車で約20分 |
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入場料と 開門時間 |
福島開催時(土日) | 100円 開門時間 9:00 |
福島非開催時(土日) | 無料 開門時間 9:15 |
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平日払い戻し業務 | 無料 開門時間 10:00 |
東北本線の福島駅と阿武隈川に挟まれた位置にある福島競馬場。福島駅からはバスですぐ、東北自動車道からもすぐの距離であり、遠征観戦でも行きやすい競馬場です。
また、開催時には仙台市内からも高速バスが運行されています。
コースの特徴
コース | 直線距離 | 1周の距離 | 高低差 | 幅員 | |
芝コース | Aコース | 292.0m | 1,600.0m | 1.9m | 25~27m |
Bコース | 297.5m | 1,614.1m | 22.5~25m | ||
Cコース | 299.7m | 1,628.1m | 20~23m | ||
ダートコース | 295.7m | 1,444.6m | 2.1m | 20~25m |
福島競馬場はローカル競馬場。それだけに平坦・小回りと思っている方も多いかと思います。
そんな福島競馬場ですが、競馬場としてのサイズは中山競馬場とほぼ同じ。高低差も若干ですが存在します。
予想においてはこの高低差はそこまで意識することはありませんが、意外と大きな競馬場であることは意識しておくといいでしょう。
福島競馬場の年間スケジュール
開催 | 時期 |
第1回福島開催 | 4月中旬~5月上旬 |
第2回福島開催 | 7月上旬~7月下旬 |
第3回福島開催 | 11月上旬~11月下旬 |
福島競馬場の開催は、夏場のメイン開催が1度。あとの2度は春・秋のGⅠシーズンの第三場開催となります。
春の開催は皐月賞の週から天皇賞【春】の週まで、秋の開催はアルゼンチン共和国杯の週からマイルCS週までです。
メイン会場のGⅠレースの裏で行われる開催では、意外と大きな馬券が出るケースが多いので、しっかり狙えるようにしておきましょう。
1回福島主要レースの特徴
2022年日程 | レース名 | グレード | 条件 | コース |
4月22日(土) | 福島牝馬S | GⅢ | 4歳以上 牝馬 別定 |
芝 1800m |
前回開催となる前年3回福島開催からは5ヶ月ほど間が空いており、単純に考えると非常に馬場状態がいい開催と思われるのがこの第1回福島開催。
しかし福島競馬場は冬の間気温が低く、さらに豪雪地帯ではありませんが雪も降るということもあり、そこまで芝の育成が期待できる時期ではありません。
そのため春の開催ではあまり馬場状態は良好ではなく、どちらかといえばパワーが必要となるケースが目立ちます。
単純にスピード馬狙いではなく、パワー型の馬にも注目して予想しましょう。
1回福島 福島牝馬S【GⅢ】
グレード | GⅢ |
コース | 芝1800m |
条件 | 4歳以上 牝馬 別定 |
過去10年 平均勝ち時計 | 1分46秒9 |
過去10年 平均上がり3Fタイム(勝ち馬) | 34秒74 |
2022年1~3着馬 | 1着 アナザーリリック(3番人気) 2着 クリノプレミアム(6番人気) 3着 サトノダムゼル(5番人気) |
2022年配当 | 単勝 690円 馬連 3,560円 三連単 71,050円 |
春のローカル重賞、しかも牝馬限定重賞でもあり、基本的に荒れる傾向が強いレースです。
福島の芝1800mと聞けば、まずは逃げ・先行馬を狙いたくなるところですが、このレースではその理論はなかなか通用しません。過去10年の成績を見ても、逃げて勝ったのは2014年のケイアイエレガントのみ。
上記の通り比較的荒れた馬場での開催となるため、荒れた内側を先行した馬は、最後の直線で脚が止まりやすく、積極的に狙えないということに。
過去10年の逃げ馬の成績を確認しておきましょう。
過去10年の逃げ馬成績 | ||||
年 | 馬名 | 通過順 | 人気 | 着順 |
2022 | キタイ | 1-1-1 | 16番人気 | 15着 |
2020 | モルフェオルフェ | 1-1-4 | 14番人気 | 16着 |
2019 | カワキタエンカ | 1-2-2 | 5番人気 | 9着 |
ウインファビュラス | 2-1-2 | 7番人気 | 8着 | |
2018 | カワキタエンカ | 1-1-1 | 1番人気 | 2着 |
2017 | クロコスミア | 3-1-1 | 2番人気 | 7着 |
ウエスタンレベッカ | 1-2-4 | 15番人気 | 16着 | |
2016 | オツウ | 1-1-1 | 13番人気 | 2着 |
2015 | ペイシャフェリス | 1-1-2 | 7番人気 | 15着 |
2014 | ケイアイエレガント | 1-1-1 | 5番人気 | 1着 |
2013 | スピードリッパー | 1-1-1 | 14番人気 | 12着 |
逃げて馬券に絡んだのは3頭。人気サイドから大穴人気までタイプは違いますが、共通点は単騎で逃げているという点。
荒れ馬場でも圧倒的なスピードで逃げられる馬か、後方待機の人気馬がいて前へのマークが薄くなった場合の単騎逃げ馬が狙える程度で、基本は差し馬を重視して狙いましょう。
2回福島主要レースの特徴
2022年日程 | レース名 | グレード | 条件 | コース |
7月2日(日) | ラジオNIKKEI賞 | GⅢ | 3歳 ハンデ | 芝 1800m |
7月9日(日) | 七夕賞 | GⅢ | 3歳以上 ハンデ | 芝 2000m |
2回福島開催は例年7月に開催。1回福島から2ヶ月をおいての開催ですが、馬場状態は決していいとは言えません。
1回開催前は降雪の影響が残ると書きましたが、2回福島は梅雨の真っただ中に行われることが多く、そもそも良馬場開催が少ない開催になります。
また、梅雨時期ということは芝の育成もこれからが本番といったところ。福島巧者というだけではなく、重巧者が活躍する開催になります。
梅雨時期ということでダート競馬は比較的高速決着になるケースが多く、ダートのレースを予想する場合はスピードの絶対値を中心に考えるといいでしょう。
2回福島 ラジオNIKKEI賞【GⅢ】
グレード | GⅢ |
コース | 芝1800m |
条件 | 3歳 ハンデ |
過去10年 平均勝ち時計 | 1分47秒2 |
過去10年 平均上がり3Fタイム(勝ち馬) | 35秒01 |
2022年1~3着馬 | 1着 フェーングロッテン(3番人気) 2着 ショウナンマグマ(8番人気) 3着 サトノヘリオス(2番人気) |
2022年配当 | 単勝 720円 馬連 4,130円 三連単 59,280円 |
3歳限定戦としては唯一のハンデ重賞。そうなるとハンデが気になるところですが、斤量は極端に軽くなければ大きな差はありません。53.0kg以上を背負っている馬を中心に考えましょう。
また、「夏は牝馬」の格言も気になるところですが、このレースに関しては牝馬はあまり活躍していません。過去10年で馬券対象になった牝馬は1頭のみ。こちらも軽視でいいでしょう。
ハンデ戦ということで実力の比較が難しいところですが、基本的には上がり馬重視。春のクラシック出走組より、OP特別組が好成績を残しています。
前走条件 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
条件戦 (1勝クラス・2勝クラス) |
【3.4.4.55】 | 4.5% | 10.6% | 16.7% |
OP特別 (リステッド含む) |
【5.2.1.20】 | 17.9% | 25.0% | 28.6% |
重賞 | 【2.4.4.40】 | 4.0% | 12.0% | 20.0% |
クラシックなどGⅠ出走組はそのGⅠがメイチ勝負であることが多く、このレースまで好調が持続していないケースがほとんど。
狙うのであれば前走OP特別好走組、穴狙いなら前走OP特別でミスがあり着順を下げた馬狙いがおすすめです。
2回福島 七夕賞【GⅢ】
グレード | GⅢ |
コース | 芝2000m |
条件 | 3歳以上 ハンデ |
過去10年 平均勝ち時計 | 1分59秒5 |
過去10年 平均上がり3Fタイム(勝ち馬) | 36秒02 |
2022年1~3着馬 | 1着 エヒト(6番人気) 2着 ヒートオンビート(1番人気) 3着 アンティシペイト(2番人気) |
2022年配当 | 単勝 1,620円 馬連 3,260円 三連単 39,600円 |
過去10年で三連単100万円超えが2回、10万円超えが4回と、半数以上で10万円超えとなっている超波乱傾向のハンデ重賞です。
七夕賞が荒れる主な原因が、基本的にハイペースになりやすい点が挙げられます。
年 | 前半5F | 後半5F | ペース差 |
2022年 | 58秒5 | 59秒3 | -0秒8 |
2021年 | 60秒8 | 61秒4 | -0秒6 |
2020年 | 61秒3 | 61秒2 | 0秒1 |
2019年 | 58秒0 | 61秒6 | -3秒6 |
2018年 | 58秒2 | 62秒6 | -4秒4 |
2017年 | 58秒0 | 60秒2 | -2秒2 |
2016年 | 57秒9 | 60秒5 | -2秒6 |
2015年 | 59秒5 | 58秒7 | 0秒8 |
2014年 | 58秒9 | 59秒8 | -0秒9 |
2013年 | 58秒6 | 60秒3 | -1秒7 |
これは過去10年間の七夕賞における前半1,000mと後半1,000mのタイム差。ペース差がマイナスになっている年は、前半の方が速く、後半の方が時計がかかっている、つまり前傾ラップということになります。
過去10年で8回が前傾ラップ。基本的にペースが速く、差し馬有利なレースということになります。
しかし福島2000mということで、人気は比較的先行馬に集まりやすいもの。これが例年荒れる傾向にある理由でしょう。
穴を狙うのであれば、2000mでも確実に伸びてくる差し馬。切れ味よりもパワーを意識して狙うとよさそうです。
3回福島主要レースの特徴
2022年日程 | レース名 | グレード | 条件 | コース |
11月12日(日) | 福島記念 | GⅢ | 3歳以上 ハンデ | 芝 2000m |
2回福島開催の後、3ヶ月あけて行われる3回福島開催。秋から冬場にかけての開催ですが、福島開催の中ではもっとも芝の状態が良く、もっとも時計の出やすい開催となります。
芝のレースは全体的に時計が速く、「福島は逃げ馬狙い」というのはこの開催でこそ発揮される格言といえるでしょう。
3回福島 福島記念【GⅢ】
グレード | GⅢ |
コース | 芝2000m |
条件 | 3歳以上 別定 |
過去10年 平均勝ち時計 | 1分59秒5 |
過去10年 平均上がり3Fタイム(勝ち馬) | 35秒71 |
2021年1~3着馬 | 1着 パンサラッサ(5番人気) 2着 ヒュミドール(6番人気) 3着 アラタ(1番人気) |
2021年配当 | 単勝 900円 馬連 4,470円 三連単 52,260円 |
過去10年の平均タイムは2回福島開催の七夕賞と同じ。上がりの時計は若干速くなっています。
夏の七夕賞は秋のGⅠ戦線に向けて賞金を重ねたい馬が出走しますが、福島記念はここで賞金を積み上げても、現実的に目指せるGⅠは大阪杯までありません(ジャパンCまでは間隔がなく、有馬記念はファン投票があるため)。
出走してくるメンバーのレベルが違うこともあり、そこまで時計も速くなっていません。
同じ距離、同じくハンデ戦である七夕賞と比較してみましょう。
脚質 | レース | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
逃げ | 七夕賞 | 【1.1.0.7】 | 11.1% | 22.2% | 22.2% |
福島記念 | 【2.0.1.9】 | 16.7% | 16.7% | 25.0% | |
先行 | 七夕賞 | 【6.3.4.20】 | 18.2% | 27.3% | 39.4% |
福島記念 | 【7.5.2.24】 | 18.4% | 31.6% | 36.8% | |
差し | 七夕賞 | 【2.5.4.42】 | 3.8% | 13.2% | 20.8% |
福島記念 | 【1.5.6.46】 | 1.7% | 10.3% | 20.7% | |
追込 | 七夕賞 | 【0.0.1.39】 | 0.0% | 0.0% | 2.5% |
福島記念 | 【0.0.1.49】 | 0.0% | 0.0% | 2.0% |
大きな差はみられませんが、傾向としては七夕賞は差し有利、福島記念は先行有利といえます。
福島記念が行われる3回福島開催は、前が止まりにくく、逃げ先行馬が気持ちよく走れる馬場。
七夕賞と同じ条件だからと、七夕賞のイメージで予想すると的中は難しくなりますので覚えておきましょう。
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90%
まとめ
基本的に小回り平坦コースは、逃げ・先行馬が有利です。
差し馬にとってはコーナーでスピードを上げづらく、さらに先行馬が止まりにくいだけに、なかなか差し切るのは難しくなります。
福島競馬場もローカルコースということで、逃げ先行有利というイメージが強いかもしれませんが、実際には意外と差しが届く競馬場です。
理由は開催のタイミングと、若干とはいえ設計されているゴール前の坂。
1回開催は降雪の影響、2回開催は梅雨時期ということもあり、いずれもパワーが必要な馬場になりやすいのが福島競馬場。
先行馬に有利になるのは、秋の第三場開催となる3回福島開催くらいです。
逃げ・先行馬に人気が集中しているようであれば、穴の差し馬が十分届くというのが福島競馬場。荒れる馬券が多いのが特徴といえます。
JRAで初めて1,000万円馬券が出現したのもこの福島競馬場。チャンスがあれば大穴を狙った勝負も面白いかもしれません。
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