笠松競馬場をご存じですか。
笠松競馬場は岐阜県にある競馬場です。
昭和末期のアイドルホースであるオグリキャップは笠松競馬でデビューし、中央競馬で大活躍しました。
また、元騎手で現在競馬解説を務められている安藤勝己さんも笠松所属の地方ジョッキーだったのです。
有名な人物や馬を輩出している笠松競馬ですが、2020年、競馬ファンを裏切るような八百長事件が発覚したのです。
今回は、2020年に起きた笠松競馬八百長事件について解説します。
また、笠松競馬場で起きた過去の不祥事や事件もまとめました。
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目次
笠松競馬場の概要
名前 | 笠松競馬場 |
住所 | 岐阜県羽鳥郡笠松町若葉町12 |
開場 | 1935年 |
運営 | 岐阜県地方競馬組合 |
コース | 右回り 1周1,100m |
代表的な競走馬 | オグリキャップ ラブミーチャン |
代表的な騎手 | 安藤勝己 柴山雄一 |
別名 | 名馬・名手の里 ドリームスタジアム |
2020年に起きた八百長事件の経緯
笠松競馬場の八百長事件は2020年に起きました。
ことの発端は笠松競馬に所属している騎手と調教師が所得隠しを疑われ、そこから芋づる式に関係者が出てきたのです。
その多くが、競馬を職業にする騎手や調教師だったことで全国から大バッシングを浴びることになりました。
八百長事件の経緯と手順を見てみましょう。
騎手や調教師が馬券を購入した
仔の八百長事件では、騎手や調教師が馬券を購入し自分たちで情報を交換し合うことで確実に馬券が当たるように画策していました。
ここでポイントになるのは騎手や調教師が馬券を購入した点です。
競馬には競馬法という法律があり、そこに違反すると罰則が下されるのです。
競馬法の29条の7と8を引用します。
七 中央競馬の競走に関係する調教師(競走馬の飼養を行う者を含む。以下同じ。)、騎手及び競走馬の飼養又は調教を補助する者 中央競馬の競走
八 地方競馬の競走に関係する調教師、騎手及び競走馬の飼養又は調教を補助する者 全ての地方競馬の競走
出典:>>競馬法
一言でいうと、調教師や騎手は馬券を購入してはいけないのです。
騎手はレースをコントロールできるので当然の法律ですね。
もしも違法を犯した場合は5年以下の懲役または500万円の罰則がくだされます。
しかし、笠松競馬では2020年に発覚するまでに八百長が頻繁に行われていたのです。
露骨な八百長も横柄していた
笠松競馬は中央競馬に比べると注目度は低いので、八百長が起きたとしてもそこまで騒がれにくいです。
しかし、過去のレースを振り返ると明らかになにか企みを持っているような騎乗がたびたび見られます。
こちらは2018年の8月2日に開催された夏菊賞です。
最後の直線の4番フォーモサベレーに注目してください。
抜群の手ごたえで逃げ、3着は固いと思われた矢先、騎手がなぜかフォーモサベレーの手綱を引いてブレーキをかけています。
その結果、追い込んだ3番のゴールデンスランバが入選しています。
フォーモサベレーに騎乗した佐藤騎手は余計なことをしなければ3着は死守できたはず。
明らかな怪しい行動ですね。
もうひとつ、笠松の八百長を見てみましょう。
こちらは2014年11月26日のレースで人気を背負ったのは⑩フリーダムです。
スタートから馬は動こうとしますが、騎乗した佐藤騎手は動き出しを抑えたり見せ鞭止まりで追うこともなく、明らかなヘンテコ騎乗です。
フリーダムはどこで動き出せばいいのかとまどいながら、結局は4着に敗れてしまっていますね。
このレースは2014年のもので八百長が発覚する7年前から行われていたようです。
八百長事件はどのようにして行われたのか
八百長事件が行われた笠松は中央よりも知名度の低い地方競馬でしたが、一部の競馬ファンや関係者は注目し、後世に残る大問題となりました。
これまでも競馬に関する事件はたびたび起こっていますが、笠松の八百長の場合は集団でグルになって起こした不祥事という点が問題です。
八百長事件がどのように行われたかまとめます。
↓
②携帯で上位に入線させる馬の情報を共有
↓
③関係者の奥さんが情報を聞いてネットで購入
騎手はレース開催前日の21時までに調整ルームに入ります。
調整ルームとは、騎手が外部からの情報を得られない空間で、携帯電話も一時的に没収されます。
この決まりがあるため、外部との連絡ができない反面、騎手による八百長問題を防ぐことができるのです。
ところが、それ以前であれば情報交換はできるので、騎手や調教師は事前に組んで上位入選する馬を共有していたそうです。
また、ネットで購入した儲けは申告していなかったそうです。
この八百長問題では約3億円もの馬券利益をたたき出していたようなので、申告していないのは違法になりますね。
八百長事件の主な関係者
尾島徹 | 元調教師 | 生涯競馬関与禁止 |
佐藤友則 | 元騎手 | 生涯競馬関与禁止 |
島崎和也 | 元騎手 | 生涯競馬関与禁止 |
山下雅之 | 元騎手 | 生涯競馬関与禁止 |
吉井友彦 | 元騎手 | 競馬関与禁止5年 |
筒井勇介 | 元騎手 | 競馬関与禁止1年 |
ここで紹介した騎手は、八百長関連を除いても結果を残している騎手ばかりでした。
例えば佐藤友則元騎手はデビューから15年目で通算勝利数1,000勝をあげています。
筒井勇介元騎手も新人の頃、全日本新人争覇選手権に選出される騎手でした。
笠松でもリーディング上位の騎手がそろって八百長に関与していたことが、またまた大きな話題となったのです。
八百長事件のきっかけはお金が欲しかったから
ところで、どうして長きにわたって八百長が行われていたのでしょうか。
その答えは、お金です。
騎手の主な収入源はレースに出走して勝つことです。
しかし、地方競馬は賞金が中央と比較しても明らかに少なく、しかも笠松は地方競馬の中でも賞金額が低いのです。
どれくらい低いかというと、笠松で開催される重賞競走の多くが1着賞金250万から400万円です。
この金額は中央競馬における新馬戦と変わりません。
また、騎手は賞金の5%が、調教師は10%が支払われます。
例えば1着賞金300万のレースを勝利したとしても、騎手には15万円、調教師には30万円しか支払われないのです。
中央競馬の賞金に慣れていると、賞金の低さは明らかでリーディング上位騎手でも中央の新人騎手より給与は低いです。
そのため、お金欲しさに長きにわたって八百長が行われていたそうです。
八百長事件が残した3つの影響
長きにわたって行われた八百長事件は発覚してから瞬く間に競馬ファンや競馬関係者に伝わりました。
オグリキャップや安藤勝己さんが築いた功績をないがしろにしたとんでもない事件です。
この八百長事件のあとに起きた出来事を3つ紹介します。
八百長事件がきっかけで約8ヶ月も競馬場が閉鎖された!
八百長事件が発覚して一番の出来事は、笠松競馬場が閉鎖されたことです。
完全閉鎖ではなかったものの、これまでの不祥事やずさんな運営を見直すために、長期的に閉鎖措置が取られました。
結果的には8か月の閉鎖を経て再び開場しましたが、その間笠松ではレースが行われていません。
また、レースが主な収入源である騎手や調教師もレースがなくなったことで収入源を失いました。
この運休期間に、笠松競馬所属の水野翔騎手が予想行為者が実施した懸賞に応募し10万円を授与を受けています。
本人曰く、レースが中断されていたので生活費の足しにしたく応募したそうですが、これが競馬組合に違反していたことで、免許停止処分を食らいました。
そして、その後まもなくして引退してしまったのです。
八百長事件で多くの競馬関係者が競馬場を去った
八百長事件では多くの競馬関係者が笠松を去りました。
前述した佐藤友則元騎手や筒井勇介騎手、水野翔騎手はいずれも笠松のリーディング上位騎手でした。
合計で8名もの騎手が引退、活動休止したため、2021年に笠松競馬が再開した段階で所属騎手はわずか9名まで減りました。
クリーンなイメージをモットーに運営を再会
運営を再開した笠松競馬場はこれまでの不祥事が今後二度と起きないよう、クリーンなイメージをモットーに運営を行うことを宣言しています。
やはり、裏で八百長が起きていたことが発覚するとだれもその競馬場で馬券を購入したくなくなりますよね。
そのため、現在の笠松競馬はクリーンで公平な運営を常に意識しながらレースが繰り広げられていますよ。
ちなみに、近年は人気アプリゲーム「ウマ娘プリティダービー」とコラボした企画が成功し、少しずつ失った観客を取り戻しています。
過去に起きた3つの笠松競馬の不祥事と事件
実は、笠松競馬場では八百長事件以外にも過去にいくつかの不祥事や事件が起きているのです。
他の競馬場ではめったに行われない事件が複数回にわたって起きていることから、笠松競馬の運営の甘さを指摘したくなりますね。
当項目では過去の不祥事、事件を3つ紹介します。
事件①1975年:覚醒剤取締法違反事件
最初に紹介するのは1975年、いまから50年近く前に起きた覚醒剤取締法違反事件です。
暴力団から覚醒剤を受け取っていた競馬関係者が複数人検挙され、最終的には騎手11名、調教師と馬主が合計8名逮捕されました。
この当時、笠松競馬には36名の騎手が在籍していましたが、3人に1人が関与したことで笠松を去りました。
なお、いまでも競馬評論家として活躍している安藤勝己元騎手はこの事件の翌年にデビューします。
皮肉な話ですが、騎手が大幅に去って鞍が空いたことで、安藤さんは有力馬に騎乗する機会が増え、実績を積み重ねられたのです。
事件②1981年:東海ゴールドカップ周回誤認事件
1981年の東海ゴールドカップ周回誤認事件は場内で大暴動が起き、警察沙汰にまで発展した事件です。
東海ゴールドカップは笠松でも最長の2,500mで行われるレースでコースを2周以上回ります。
ことの発端は、このレースで人気を集めたダイサンフジタカに騎乗した井手上騎手が周回を誤認してしまったからです。
まだ1周走らなければいけないにもかかわらず、1,400mと勘違いした井手上騎手はゴール板通過後にペースを落とします。
しかしながら、減速してしばらくしてからまだあと1周あることに気づいて立て直すも、馬券には届かず敗れてしまいました。
東海ゴールドカップは中央競馬でいう有馬記念のような立ち位置で一年の締めくくりにふさわしいレースです。
それにもかかわらず、人気馬が凡走しただけではなく、八百長といわれても仕方がない騎乗で観客が大激怒。
運営に詰め寄って説明を求めるも、運営は騎手の一存と、ほとんど相手にしないことがさらに観客のボルテージを上げました。
結果的には200人近いファンが暴動を起こし、笠松競馬場の従業員を監禁。
さらには投石や窓ガラスを割るなどして、深夜まで暴動が治まりませんでした。
最終的には警察によって暴動は抑えられました。
事件③2011年:レース中にトラクタが整地に入った笠松大障害事件
最後の紹介するのは2011年に起きた事件です。
なんと、レースが行われているにもかかわらず、整地のトラクターがコースに乱入したのです。
各馬はトラクタをかわすのが精いっぱいでレースに集中できるわけがありません。
幸いにも大事故には至りませんでしたが、レース中にトラクタが入る姿がネット上で取り上げられるとお祭りさわぎとなりました。
ずさんな運営がこういうところでも反映されていて、笠松競馬の運営の甘さを表す代名詞的事件となっています。
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まとめ
今回は2020年に起きた笠松競馬の八百長についてまとめました。
ふたを開けてみれば10年弱も八百長が水面下で行われていたと考えるとぞっとしますね。
幸いにも不祥事が取り上げられて、しかも8か月にわたる運営休止も経て現在は運営が再開されています。
笠松競馬はこれまでもさんざん不祥事が取り上げられていたにもかかわらず、運営はツメの甘さを残していました。
しかし、今回は長きにわたる活動休止を経て、クリーンな運営を宣言しています。
今後は競馬ファンを裏切らない運営に期待したいですね。
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