秋の東京開幕戦は毎日王冠(G2)!
かつては、天皇賞の前哨戦としていくつもの名勝負が繰り広げられ、〝もっともG1に近いG2戦”といわれたものですが、近年のジャパンカップや天皇賞・秋の賞金増額やぶっつけでのG1参戦のトレンドからもレースの価値が下がっているのが近年の傾向ですね。
とはいえ、『現在のマイル王・ソングライン』、ポテンシャルが高いことは疑いようがなく、マイルの称号が欲しい『シュネルマイスター』、そして〝第三の馬たち”も虎視眈々。
登録13頭と言っても、相当に興味深いレースになっており、特にウイン5において、このレースで配当が大きく跳ね上がることを期待できるレースですから、すごく楽しみですね!
この記事では、そんな毎日王冠2023の注目馬と穴馬それぞれ2頭と、日本テレビ盃2023の無料予想を公開します。

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目次
毎日王冠2023の基礎知識
毎日王冠の予想をする上で必要になる基本的な情報をまとめました。
毎日王冠2023の開催日程
開催日時 | 2023年10月8日(日) 15時45分発走予定 |
グレード | GII |
開催競馬場 | 東京競馬場 11R |
コース | 芝1800m |
性齢 | サラ系3歳以上 オープン |
1着賞金 | 6,700万円 |
毎日王冠2023の出走予定馬
馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 |
---|---|---|---|---|
1 | シュネルマイスター | 牡5 | 58.0 | C.ルメール |
2 | エエヤン | 牡3 | 56.0 | M.デムーロ |
3 | ノースザワールド | 牡5 | 57.0 | 横山 和生 |
4 | アドマイヤハダル | 牡5 | 58.0 | 田辺 裕信 |
5 | バビット | 牡6 | 57.0 | 内田 博幸 |
6 | エルトンバローズ | 牡3 | 55.0 | 西村 淳也 |
7 | ウインカーネリアン | 牡6 | 57.0 | 三浦 皇成 |
8 | ジャスティンカフェ | 牡5 | 57.0 | 横山 典弘 |
9 | バラジ | 牡4 | 57.0 | 横山 武史 |
10 | ソングライン | 牝5 | 57.0 | 戸崎 圭太 |
11 | フェーングロッテン | 牡4 | 57.0 | 松若 風馬 |
毎日王冠2023のコースの特徴
東京競馬場の1800mコースは、まさに “能力の瞬発力を活かす場” です。スタート地点はコーナーの斜めに位置しています。
スタートから約160m進むと、2つ目のカーブがあり、それから本線に合流します。2つ目のカーブは急なものではなく、スピードを保ちながら本線に合流できます。したがって、先頭に立ちたい馬は内側の枠にいることが大きなアドバンテージです。
東京競馬場はホームストレッチ(スタンド側の直線)とバックストレッチ(向こう正面)の両方が長い直線で知られています。東京芝1800mの距離は、スタートから向こう正面までの750mもあります。
向こう正面は下り坂が多いですが、距離が長いため、ペースを落とす傾向があります。なお、3つ目のカーブの手前に上り坂がありますが、元々ペースが遅いため、それほど影響はありません。
さらに3つ目と4つ目のカーブは大きく、若干上り坂ですが、ほとんどが平坦であり、特に気にする必要はありません。
各馬はカーブから徐々にペースを上げ、最後の直線に向かいます。最後の直線も約525mもあり、直線に入ってからでも充分にチャンスがあります。
途中には高低差2mの急な坂があり、これを越えたら残り300mでゴールです。この特徴的な坂は、メモリアル60から見ることができ、コースの特徴の1つです。
東京の芝1800mコースは向こう正面が非常に長く、最初の2つのカーブがほとんどコーナーの機能を果たしていないため、実質的には最初のカーブまでの距離が750mあると言えます。そのため、ペースは緩やかに保たれます。
最後の直線に入ると、直線も525mもあるため、トップスピードを維持しやすく、差し馬や追い込み馬にも適しています。
したがって、瞬発力やロングスパートが効果的な場面が多いため、上がりの末脚や直線勝負が得意な馬が優位に立ちやすいコースと言えます。
毎日王冠2023のポイント!モノサシはソングライン?
今春のヴィクトリアマイル、安田記念の覇者なので、モノサシというのは失礼かもしれません。
しかし、57キロは、牡馬に換算すると【59キロ】という(ハンデ戦ではありませんが)実質トップハンデであり、大目標のブリーダーズCを控えたこの馬には、たかだか6700万のG2戦をシャカリキに勝ちに行く必要もないので、それがどうしてもネックとなるのです。
とはいえ、さすがというべきか、馬は仕上がっています。
★ソングラインを負かし得る馬=言い換えれば単勝やウイン5を買ってよい馬、その最有力なのが、シュネルマイスターなのですが…。
・シュネルマイスターからすると
この馬も既にG1馬ですから「G1を勝つことでしか評価が上がることはありません」
しかし!
この馬の場合は、G1を勝っていると言っても、G1の中では、格が一枚落ちるNHKマイルCでのものであり、その後二年前の毎日王冠、今年のマイラーズCとG2タイトルを2つ加えているものの、本来のポテンシャルからは物足りなさを覚える成績でしかないというもどかしいところです。
ポイントは、陣営の本音がどこにあるか
「G2戦とは言え、ソングラインを負かすことに意義がある」。
ヴィクトリアマイルと安田記念の内容を考えれば、それはそうです。
しかし!
先週の段階では、「物足りない」と手塚調教師が渋い顔をしていたように、予定通りの調教は積めてはいますが、思ったように良化出来ておらず、今週になって、「やっと体裁が整った」とのこと。
競走馬が計算通りにいかないことはしょっちゅうなことではありますが、これではシュネルマイスター → ソングラインで固定するわけはできません。
毎日王冠2023過去10年のデータ分析とポイント
1番人気は目下5連勝中ですが…。
「あ、順当勝ちだったね」というのは。単勝130円(=支持率でいうと61.5%ほど)で2着に3馬身の差をつけた3年前、3歳だった時のサリオスだけ。
あとの4つは、結果として1番人気馬が勝つに至れたという内容でした。
今年のソングラインも2倍を切る人気に推されるかもしれませんが、牡馬換算で実質59キロというのを忘れてはいけません。
過去10年の人気別成績から見るポイント
開催年 | 結果 |
---|---|
2013年 | 4-6-5 |
2014年 | 8-11-5 |
2015年 | 1-4-7 |
2016年 | 1-3-11 |
2017年 | 3-5-4 |
2018年 | 1-3-6 |
2019年 | 1-2-3 |
2020年 | 1-4-5 |
2021年 | 1-2-4 |
2022年 | 1-3-4 |
1番人気は過去10年で7勝。
1番人気が勝って2着が2番人気という決着が2回。
単純にいうとヒモ荒れ傾向のレ-スだと言えるのですが、7勝している1番人気は次のG1でことごとく負けていることを忘れてはいけません。
過去10年の枠順成績から見るポイント
枠番 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 着別度数 |
---|---|---|---|---|
1枠 | 10.0% | 10.0% | 30.0% | 1-0-2-7/10 |
2枠 | 9.1% | 9.1% | 9.1% | 1-0-0-10/11 |
3枠 | 9.1% | 18.2% | 18.2% | 1-1-0-9/11 |
4枠 | 0.0% | 21.4% | 42.9% | 0-3-3-8/14 |
5枠 | 0.0% | 12.5% | 25.0% | 0-2-2-12/16 |
6枠 | 16.7% | 22.2% | 38.9% | 3-1-3-11/18 |
7枠 | 10.0% | 10.0% | 10.0% | 2-0-0-18/20 |
8枠 | 10.0% | 25.0% | 25.0% | 2-3-0-15/20 |
この舞台で、しかも少頭数なのですから神経質になる必要はありません。
また、今年のメンバーですとフェーングロッテンにしてもどうしても逃げたいわけではないので、どういう枠の並びになってもさほど影響のないレースとなります。
過去10年の前走ローテから見るポイント
前走 | 結果 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
安田記念 | 2-3-2-20 | 7.4% | 18.5% | 25.9% |
日本ダービー | 2-2-0-4 | 25.0% | 50.0% | 50.0% |
エプソムC | 2-1-2-7 | 16.7% | 25.0% | 41.7% |
札幌記念 | 1-1-0-7 | 11.1% | 22.2% | 22.2% |
中山記念 | 1-0-1-0 | 80.0% | 80.0% | 160.0% |
NHKマイルC | 1-0-0-3 | 25.0% | 25.0% | 25.0% |
クイーンエリザベス2世C | 1-0-0-1 | 50.0% | 50.0% | 50.0% |
前走安田記念組が最多の6連対、次が4連対でエプソムカップと東京の重賞を使った組が幅をきかせています。
ただ、このレベルになると、どのローテーションが良いとかよりも、次がG1なのか、G3なのか(福島記念とかチャレンジC)の方が重要な要素となります。
毎日王冠2023の有力馬2頭
ジャスティンカフェ
常識的には1番にソングラインの名前を上げないといけないところでしょう。
しかし、ソングラインは、次に本番が控える身&57キロ(=牡馬換算で59キロ)なことで、≪1800Mがどうかと言うより、斤量の57キロがポイントで馬は出来ており、負けて強しという競馬が出来る≫
【◎】勝てるかどうか(勝ちに至れるかどうか)は相手次第で、57キロなりに自身の力は発揮できる状態です。
ソングラインから買いたい人は、ワイドか3連複というのが着順期待値で一番良い買い方で、スプリンターズSのナムラクレアに似ています。
さらには、シュネルマイスターも、〝やっとこさ間に合った”くらいの臨戦過程で、これだと陣営も、〝マイルCSで勝つことに注力する”にシフトするのは当然の話。
〝押し出されて”というわけでもないのですが、斤量面で優位であり、東京1800では完全に信用出来るジャスティンカフェが有力馬にのし上がります。
エルトンバローズ
目下3連勝。
なにより、ラジオNIKKEI賞はかなりのハイレベルメンバーであり、3歳馬で勝ち鞍はG3までなので55キロでの出走となります。
ソングラインとのワイド1点は有益な馬券戦略だと言えましょう。
毎日王冠2023の穴馬2頭
エエヤン
G2ニュージーランドトロフィーを勝ちNHKマイルCでも2番人気に推された馬。
エルトンバローズと比べると1キロ重い46キロですが、「ここを叩いてという気持ちは毛頭ありません」と言うように、次に控えるG1がという馬とは本気度が違います。
ウインカーネリアン
(陣営やファンの方には申し訳ないですが)現状ではG1では足りず、G2、G3の馬です(格的にはG2と言って良い)。
かつてのアエロリット(NHKマイルCを勝っていますが古馬となってからはG2の馬です)、とか、バランスオブゲームのような匂いがプンプンとします。
(後入れの)2枠2番、4枠4番、6枠6番があたって、スイスイとの逃げ切り、東京新聞杯だけ走れば十分に勝ちに届けます。
毎日王冠2023の予想買い目
- ◎ジャスティンカフェ
- ○エルトンバローズ
- ▲ウインカーネリアン
- △ソングライン
- 注エエヤン
- 注シュネルマイスター
【推奨買い目】
—————–
【単勝】
・8.7
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【3連単フォーメーション】
1着:8
2着:1.2.6.7.10
3着:1.2.6.7.10
合計点数:20点
推奨金額:自由
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【3連複】
軸馬:10
相手:1.2.6.7.8
合計点数:10点
推奨金額:自由
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(1万円程度でウイン5を買うなら)ジャスティンカフェ、ウインカーネリアンの2頭
※ワイドなら(これ馬鹿にできない)ソングラインージャスティンカフェ、ウインカーネリアン
筆者はパドック、返し馬をみてから相手を決めますが。ワイドと言うことなら、まずはソングラインでしょうね。
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まとめ
ソングライン、シュネルマイスターとも次のG1を見据えての始動であり、斤量面で確実に不利。
そのうえ、「ソングラインを負かした」というのは名誉なことで、次走が天皇賞ならイクイノックスがおり、マイルCSだとしても強敵多しなことを考えると、〝まずは毎日王冠”という馬を狙うのが定石。
ただ、特にパドックや返し馬で馬をみれる人ならば、ソングラインとパドックで見つけた馬でワイド1点(少なく見積もっても5倍くらいは軽くつくでしょう)の勝負は有益なのですが、その候補はジャスティンカフェかウインカーネリアンとなりましょう。