競馬の調教を予想に活かそう!調教欄のデータを読み解く4つの基礎知識を解説

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競馬のレースを予想するにあたっては「勘」に頼るという競馬ファンもいますが、おおむね何かしらの要素を根拠とするものです。たとえば過去に開催されたレースに関するデータは、各馬の走りに見られる傾向を探る上で大きな手立てとなります。

当日のレース直前、パドックでの様子からも本番で走る姿を想像することは可能です。そこでデータが「過去」、パドックが「現在」であるとすると調教は「過去」から「現在」へ至るプロセスでもあります。

この記事では調教に関する情報を予想へ活かすことができるよう、タイムの見方などをくわしくご説明しましょう。

調教タイムの見方と予想方法

競馬のレースを予想するにあたって調教が重要な要素であることは、競馬新聞が専用のスペースを設けて取り上げていることからも明らかです。

ただ、競馬新聞は限られた紙面の中で多くのレースに関する事前情報を紹介するなどたくさんのことを競馬ファンへ伝えなければなりません。そこで調教欄はコンパクトにまとめられ、簡潔にできるだけの内容を伝える構成となっています。

ここからは列挙されている調教タイムの見方など、知識がなければ読み取りにくい調教の情報について取り上げていきましょう。

調教タイムを正しく理解する

調教タイムを正しく理解する

調教タイムは、調教欄の中心に並んでいるたくさんの数字で示されています。コースを周回した際のタイムが、横一列に示されている数字です。

すべて距離別のタイムとなっているのですが距離の単位は「F」、「ハロン」となっています。Fは、ハロンの「furlong」から頭文字をとったものです。

アメリカなどで用いられている「ヤード・ポンド法」の距離単位であり、日本では1ハロンが200メートルとして計算されています。

なお、厳密に言うとスタートしてからゴールするまでの完全なタイムは記載されていません。と言うのもレースの本番と異なり、スタートした直後は助走する部分となっているのです。

そして調教欄に記載されているタイムはすべて、ゴールから起算した距離で計測されたものとなっています。

調教コースに距離の目安となる1ハロンごとの「ハロン棒」が立てられていますから、数字の信頼性に問題はありません。1列に並んだ数字のうち最右のものが、ゴール前の1ハロンで計測されたタイムです。2ハロンは記載されず3ハロンに4ハロンさらには5ハロン、6ハロンと続きます。

一列に記載されている数字が少ない場合もあり、これは短い距離の調教だったケースです。

調教タイムを予想に活かす

調教タイムを予想に活かす

調教欄に記載されているハロンごとの調教タイムから、ラップタイムを計算することができます。

レースの距離によっては、スタートに失敗することが取り戻すことのできないミスともなりかねません。ですからまず、スタートの速さには注目したいところです。

またスタートに成功すればそのまま勝ち切ることができるという甘いものでもなく、地力がある馬は後半においてもまた伸びてきます。ですから調教タイムで言うと5ハロンや4ハロンのラップタイム、それに加えて1ハロンのタイムについてもスピードを保っていることが好ましいでしょう。

そして、レースの本番では調教よりも走る距離が長くなることに注意しなければなりません。

5ハロンや4ハロンで良いタイムが出ていても、1ハロンで落ち込んでいるとなるとスタミナが切れていることになります。「及第点」の範囲で落ち込んでいるとしても、レースの本番でより長い距離を走ったときにはさらにペースダウンすることが懸念されるのです。

そうすると、上位で予想することにもリスクがあります。

場所やコースの条件に気をつける

場所やコースの条件に気をつける

レースと同じように、調教にも場所やコースの条件に関する違いといったものがあります。調教タイムへ影響を及ぼす環境的な要素についても、頭に入れておきましょう。

圧倒的な数の調教が行われている施設としては、中央競馬の美浦トレーニングセンターと栗東トレーニングセンターが挙げられます。

それぞれ、以下のようなコースが備えられていてさまざまな調教を行うことのできる施設です。

芝コース:各競馬場同様、芝が植えられているコースです。
ダートコース:各競馬場同様、砂や土が敷かれているコースです。
ウッドチップコース:木くず、木片が敷かれて舗装されているコースです。
坂路コース:傾斜がつけられ、走るためにスタミナを要するコースです。
ポリトラック:人工の素材で作られ、良好なコンディションを保ちやすいコースです。

なお同じ坂路コースであっても、栗東トレーニングセンターのコースはスタートからゴールまで傾斜が急なままになっていて馬へ大きな負担をかけるものとなっています。

美浦トレーニングセンターのコースはゴール前の50メートルこそ勾配が急になっているものの、全体でみるとそこまでの高低差はありません。また馬場に関してはレース時と同様に「良」のほか「稍」と「重」、「不」というそれぞれで調教時の状態が示されます。

調教タイムの良し悪しを判断する上での参考値

調教タイムの良し悪しを判断する上での参考値

調教タイムの良し悪しについて判断する上ですべての馬に対して行われた調教を参考にする場合、たとえば未勝利馬などのタイムも含めると平均が大きく下がっていきます。

そこで最高クラスであるオープン馬を対象にしたデータがありますので、ご紹介しましょう。

栗東トレーニングセンター坂路コース

もっとも多く、調教に用いられているコースです。大きな負荷がかかるこのコースで良いタイムが出る馬は、十分なポテンシャルを持っていると言うことができるでしょう。

4F:53.5/3F:38.8/1F:12.6

美浦トレーニングセンター坂路コース

前半を掘り下げる改修工事によって、改修前に18メートルだった高低差は改修後で33メートルです。

4F:53.7/3F:39.0/1F:12.7

栗東トレーニングセンターウッドチップコース

長い距離で、スタミナをつけるトレーニングとして効果が期待されます。

6F:83.0/5F:66.8/4F:52.0/3F:38.3/1F:12.3

美浦トレーニングセンターウッドチップコース

改修によって広さが増し、より高速で走ることが可能となったコースです。

6F:83.5/5F:67.5/4F:52.5/3F:38.8/1F:12.6

栗東トレーニングセンターポリトラックコース

馬場の状態による影響を受けにくく、芝のような感覚でタイムは高速になる傾向です。

6F:81.6/5F:66.0/4F:51.1/3F:37.7/1F:12.0

美浦トレーニングセンターポリトラックコース

おのずと高速のタイムになるコースであり、調子を測ることには適していないところもあります。

6F:82.4/5F:66.6/4F:51.8/3F:37.9/1F:11.9

競馬の調教予想で馬なりと一杯に注意!

調教欄にはタイムのほかに「馬なり」、「一杯」といった記載があります。それぞれ、調教の強さを示した表現です。

この「馬なり」と「一杯」も競馬予想には重要なファクターとなるため、必ず覚えておきましょう。

馬なり

馬なり

「馬なり」は、馬が自由に走る調教方法です。騎手からの指示がまったくないため、調教タイムは遅めになる傾向があります。

ですから、調教欄のタイムを見て全般的に遅いからといって馬の不調を示しているものではありません。

一杯

一杯

「一杯」は、馬が全力で走る調教方法です。レースさながらに騎手が指示を出すため、調教タイムも高速になってしかるべきということになります。

ここでタイムが上がっていない、後半で落ち込むといったことであると調教がうまくいっていない可能性も考えなければなりません。

まとめ

この記事では、調教に関する情報を予想へ活かすことができるよう、タイムの見方などをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

万全の調教が行われてこそ、馬は万全の状態でレースへ臨むことになります。調教タイムは、馬の仕上がりについて把握してレース結果を予想する上での重要な情報源です。

調教欄をしっかり読むことができるよう各項目の意味も知り、予想の精度を高めていきましょう。

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