皆さんは競馬予想をする時に外厩(がいきゅう)チェックはされていますか?実は2018年頃から外厩での調整の仕方が勝率に大きく直結すると話題になり始め、現在では勝率を上昇させる手段として外厩チェックは欠かせない要素の一つになっているんです。
・外厩とは何でどんな事をしているのか
・外厩と内厩の違いとメリットデメリット
・最強の外厩ノーザンファーム
以上3点を詳しくご説明させて頂きたい思います。近年の競馬において外厩での過ごし方や外厩情報を事前に入手しておく事は競馬予想の勝率を大きく上昇させてくれると言っても過言ではありません。こちらの記事で皆さんの競馬予想勝率アップの少しでも手助けになれば幸いです。
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目次
外厩について学ぼう
競馬初心者の人はもとより、長年競馬を楽しんでいる人の中でも「外厩」とは何か説明してと言われてスラスラ説明できる人は少ないかもしれません。それ位「外厩」という言葉は馴染みが薄く、近代競馬に置いてもあまり重要視されていなかった所です。
しかし特に2018年頃から外厩での過ごし方が注目し始め、現在では「外厩」で購入する馬を決めるという人も実際に多くいらっしゃいます。この項目では、外厩とは何でどんな事をする所なのかをご説明していきたいと思います。
外厩とはそもそも何なのか
日本の競走馬はレース出走する前に、トレセンや競馬場付近などにある厩舎に預けないといけないという決まりがあります。厩舎内で調教師に馬を貸し与え、レース出走前(約10日間)調教師により最後の調教を厩舎で行ってからレース場に向かいます。関東馬の場合は茨城県の美浦トレセン、関西馬の場合は滋賀県の栗東トレセンに滞在しますが、これを「内厩」と呼びます。
その反対でレース前にトレセン以外の厩舎で調教する事を「外厩」と言います。
JRAの規則でレース10日前には必ず美浦トレセンか栗東トレセンに滞在しなければいけませんが、これは外厩を利用する馬の場合も例外ではなく、必ず外厩の場合でもレース10日前には厩舎しなければいけないという決まりがあります。
外厩を持っているのは有力な馬主や大牧場など豊富な資金を持っている人やグループです。トレセン近辺に大規模な外厩施設を持ち独自の調教を行う事ができるので、外厩で調整を行った馬はいい結果を残す事が多いとされています。
ちなみに日本以外では外厩制を採用している国が一般的で、日本のようにレースに出走するほとんど全ての馬が厩舎に入るという方が異例なのです。
外厩のメリットや重要性
トレセンという内厩があるにも関わらず、なぜその付近に莫大なお金を費やしてまで独自の外厩を作り出すのか、それには外厩だけに存在する莫大なメリットが大きく、外厩があるお陰で内厩まで助かっているという非常に重要性が高い存在なのです。
・内厩だけでは数が足りない
JRA調教師の預託頭数は最大でも30頭と制限されています。人気厩舎になるとい生産者や馬主から預託依頼が沢山きますから30頭では収まらないというのが現状です。レース出走10日前には競走馬を厩舎に置いておかないといけないというルールがあるので、最終追い切りや調整が必要なので厩舎に必ず置いておかないといけません。
内厩だけでは数多くの馬の調整に手が回らず馬房数も人も足りないという状況を打破する為に外厩は必要になってくるのです。
・管理の困難さ
人気内厩では出走馬のマネジメントも必要で調教メニューも構築して考える必要があります。しかし沢山の馬を管理していると思い描いた通りに調教するのは大変です。その為、最大で見られる数を制限しているのです。
しかしトレセン付近にトレセンと同等かそれ以上の施設(外厩)があれば、次のレース日程が先の馬についてはレース出走10日前までは調教を外注したり放牧させたりなどの調整ができますし、レース10日前に戻して最終調整を行うといった臨機応変な対応が可能です。トレセン近郊に外厩を作る事で安価なコストで馬の調整ができるという訳で、そういう理由から巨大生産者グループはトレセン近郊にトレセン顔負けの物凄い外厩を構えるのです。
外厩情報のチェック方法はネットが主流
休み明けの馬の状態や調整の仕上がり具合をチェックする上で外せない外厩情報ですが、実は競馬新聞には外厩情報は掲載されていません。
一体どうしてこんな肝心な情報が掲載されていないの?と思ってしまうかもしれませんが、最大の理由は競馬新聞の記者さんたちは外厩施設を取材する事がほとんどないからです。まだ外厩は他の分野に比べると競馬予想に関してはそこまで重要視されていないという事か、それとも中々外厩での取材は受け入れてくれないという事なんでしょうか。
新聞記者さん達はトレセンや競馬場での取材もありますから手一杯というのは分かりますが、それでも外厩情報が一切ないというのは、これだけ外厩が重要視されている昨今では少し不思議な感じがします。しかし外厩を使う競走馬が年々増えているので、将来的には競馬新聞でも大々的に外厩情報を取り扱っていくのではないかと思われます。
さて、それでは競馬新聞で外厩情報を確認できないとなると一体どこで外厩情報をチェックしたらいいのだろうかという話になってきますよね。詳しい外厩情報をチェックする上で重要なのはインターネット上の競馬サイトやブログで情報収集するのが一番です。
中にはブログのサイト会員やブロマガに登録する事で外厩情報を提供してくれるという所もありますが、個人で行っている所が多いので更新頻度は不透明です。無料で外厩情報を提供している方もネット上にはいますので、そういう方のブログなどをチェックしてみるのが一番手っ取り早く確実かもしれません。
個人で提供している外厩情報を確認するのは大変だという方は、会社が提供している外厩情報をチェックするのが良いと思います。
・競馬セブン
社台系の外厩情報についてはウェブサイトで無料会員登録することで入手可能です。無料コンテンツの社台軍団の秘話という所に外厩情報が掲載されていますのでチェックしてみるのが良いかと思います。
・一口クラブ会員
一口馬主の会員はそのクラブの外厩情報を入手する事ができます。一般の人はチェックできない部分になりますので一口馬主だけの特権と言えるでしょう。
・JRDB
外厩情報を全て網羅したいという人には超絶オススメのサイトがコチラ。しかし有料会員限定なので無料のままでは見る事ができませんのでその点だけ注意が必要です。
・UMATOKU
コチラもJRDBと同じく有料ですが外厩情報を全て網羅しているサイトになります。報知新聞の競馬専門サービスなので詐欺などは一切なく安心して利用できるという点もありがたい所です。
最強の外厩はノーザンファーム
現在日本に存在している大きな外厩は「ノーザンファーム」「山元トレセン」「吉澤ステーブルWEST」「awajiトレーニングセンター」「ビッグレッドファーム」などがありますが。
その中でも近年特に外厩界で大注目されているのは「ノーザンファーム天栄・しがらき」が断トツです。近代競馬は社台グループの運動会と言われている程の力を持つ社台グループが運営する外厩ノーザンファームは、育成・調教面・設備投資において郡を抜いていて、世界基準の馬を数多く育成する事に成功しています。
外厩先として最も注目されていて絶対に外すことができない「ノーザンファーム天栄」「ノーザンファームしがらき」についてここからはご説明していきましょう。
社台グループは最強の競走馬生産牧場集団
そもそも最強の外厩先であるノーザンファームを運営する社台グループとは何なのかという事をまずはご説明していきましょう。社台はグループとして世界に通用する馬作りを目標としていて、既に日本においてはいくつもの実績を残しています。日本国外から優秀な種牡馬を輸入して優秀な馬を育成するという方法は日本の競馬界を大きく変え、現在の日本競馬の繁栄の基礎を作りました。
近年の中央競馬の重賞競争には社台グループの競走馬が数多く出走していて、日本の競馬界は社台グループがその中心として長年君臨しているのです。莫大な資金力と設備投資において郡を抜いている社台グループは、外厩においても日本最高の設備投資を行えるのです。
ノーザンファームの凄すぎる英才教育
競馬界最強の社台グループが運営するノーザンファームは、日本最大の施設と設備投資で最強馬を作る最高の環境が整っています。
・ノーザンファーム天栄
坂路コースや周回コースなどの調教施設を備え、主に関東所属馬を中心に入厩前の調整、リフレッシュ等を行っています。
・ノーザンファームしがらき
坂路コースや、周回コースなどの調教施設を備え、主に関西所属馬を中心に入厩前の調整、リフレッシュ等を行っています。
関東関西両方に日本最高の外厩を用意しています。外厩で行う調教も日本屈指で数多くの利点がある事で知られています。ノーザンファーム最大の特徴は屋内調教施設があるという所。雪や雨で調教ができなくなり調教不足に陥るという事が全くないというのは大きな利点であり、絶対的な調教量を必ず確保できるというのは調教を進める上で外せない要素です。
デビュー前から屋内調教施設で英才教育を受けられる社台の馬ですが、デビュー後もノーザンファームという最高の環境を整えた日本最高の外厩で調教を受ける事ができるという利点があります。
ノーザンファーム外厩の最大の利点は傾斜の厳しい坂路と言われています。最初から坂が厳しく、角度も急な坂道でトレーニングをしているので、レース中の坂路を全く苦にする事なく、スタミナも作られていくという訳です。また内厩のように馬の数が多すぎて調教の手が回らないという心配がない為、全ての馬を徹底的に体調管理を整え完璧な調整を行えるというのも強みとなります。
まとめ
ここまで外厩とは何かという点や最強の外厩先であるノーザンファームの凄さなどをご説明してきましたがいかがでしたでしょうか。競馬予想において外厩がどこでどのような調整を行っていたのかまで予想に加えると更に競馬予想が楽しくなり、その上的中確率は上昇すると思います。
それを裏付けるデータとして、去年2018年のGⅠ25レース中、直前の調整でノーザンファームで外厩を行った馬が優勝したレースは12レースです。25分の12と約半分の馬がノーザンファームで調整を行っていたという確固たる結果が出ているのです。
普段の競馬予想にプラスして、その馬がどこで外厩を行っていたのかもこれからチェックしてみると競馬予想での回収率が高くなっていくかもしれません。